愛知県知事選、大村さん再選

　昨日投開票が行われた愛知県知事選挙で大村秀章現知事が再選された。

　大村さんは約１６３万票、小松さんは約４０万票という大差だった。

　前回は自民党を飛び出し減税の河村さんと二人三脚で戦った大村さんだが、今回は民主、維新、公明、生活、次世代や自民県連、減税が推薦したということで、これからの４年間はオール与党体制でいくことになった。

　地方政治の典型みたいな体制になって、これまでより少しは県政もやりやすくなるだろう。

　すべての既成政党ＶＳ共産党という構図の選挙では投票率も上がらず、史上２番目に低い３４.９３％だったそうな・・・。

　国政といい、県政といい、国民は本当に政治に対して無関心になっている（無関心に政治家がしていると言った方が正しいのかなぁ）。

　国民に自分たちの国を作るとか、町を作るとかという意識が欠落しちゃったことが悲しい。

　１６３万票は、確かに大きな得票数だが、愛知県の有権者約５８８万人の３分の１しか支持されてはいない。

　なんつっても有権者３５８万人が棄権している。

　そんな中で突出した投票率を誇る村がある。

　豊根村で約８８％の人が投票している。

　この地域は例外で、ほとんどが３５％ぐらい、名古屋市内の各区の中では２０％台のところも多かった。

　選挙なんて投票率が低くても、得票数が少なくても、相手候補より一票でも多く票が入れば勝ちだ。

　あとは４年の任期中に何を知事がするのかが問われるだけだ。

　４年に一度は自らの実績を否応なしに世に問われる政治家っていうのは大変だと思う。

　あの人は素晴らしい県政をしたなんて絶対に言われないだろうし、下手すりゃ一生後ろ指を差されるようなことがあるかもしれない。

　じいちゃん、政治家にはなりたいと思ったことは一度もないので、自ら手を挙げる立候補者には頭が下がるけれど、手を挙げて当選した以上、県民のために一生懸命頑張ってほしいと思う。

　大村さんは中日新聞のインタビューに「働くことを軸に日本一元気な愛知をつくる」と述べているが、高齢者をはじめ働けない人もいる。

　対立候補の小松さんが公約してた「医療や福祉の充実を」望む人も多い。

　国は医療や福祉を削減しようとしているが「日本一元気な愛知」という言葉には「人」は入ってるんだろうか？

　県政は県民のために行うもので、企業活動のためにするもんじゃないことは、東大出のエリート官僚だった大村さんは十分理解していると思う。

　愛知県に根を張る巨大企業が儲けたお金で県民がすべて「日本一元気に暮らせる」ような愛知県にしてほしいと思う。