黄昏人生徒然日暮らし

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歌と共に「船頭小唄」

2017-05-09 | 歌・音楽
「船頭小唄」  野口雨情 作詞  中山新平 作曲
1 おれは河原の枯れすすき 同じお前も枯れすすき
   どうせ二人はこの世では 花の咲かない 枯れすすき
2 死ぬも生きるもねーお前 水の流れに何に変ろ
俺もお前も利根川の 船の船頭で暮らさうよ
3 荒れた真菰に照らしてる 潮来出島のお月さん
   わたしゃこれから利根川の 船の船頭でくらすのよ
4 なぜに冷たい吹く風が 枯れたすすきのふたりゆゑ
熱い涙の出たときは 汲んでお呉よお月さん
5 どうせ二人はこの世では 花の咲かない枯れすすき
水を枕に利根川の 船の船頭で暮らさうよ


この歌は大正11年に野口雨情が新民謡「枯れすすき」として発表したが、作曲者中山晋平が「船頭小唄」として発表し、第一次世界大戦後の不況で暗い世相を反映しており、映画化もされ大ヒットし、のちの昭和歌謡・演歌などの源流になったそうです。

この詞は野口雨情が故郷の利根川を舞台に不遇の時代を経験した心の反映であると言われていますが、映画では閉塞感への嘆きではなく明るいラブソングとして扱われているように、出直しの歌であり「地に足をつけた、身の丈に合った暮らしをしてゆこうよ」と前向きの歌でもあると私は思っています。

また、歌詞の「死ぬも生きるもねーお前 水の流れになにかわろ」は「行く川の流れはたえずして」で始まる有名な鴨長明の「方丈記」の無常感を意味しているように感じます。

*野口雨情は他にも十五夜お月さん・七つの子・紅い靴・シャボン玉・青い眼の人形外童謡・新民謡・校歌などを多数作詞しています。



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