ある夫婦の会話Part3(■は夫、●は妻)
■えっ!人生の目的に完成がある!そんなアホな。学問、芸術、囲碁や将棋、剣道、柔道、書道に茶道。何の道かて卒業も完成もあらへんで。あの剣聖・宮本武蔵かて『五輪書』に、わしの剣はまだまだ未熟や言うとるやん。それをおまえが完成?何かおこがましくないか?
●違うわ。よー聞いて。親鸞聖人の説かれた人生の目的に、完成があると言うたんよ。あんたの言うたんは人生の目的やなくて、趣味、生きがいや。そんなんは皆「死ぬまで求道」よ。
■それがどないしたっちゅーねん。死ぬまで求道。カッコええがな。
●完成のないもんを求めるゆうのは、百パーセント求まらんものを求めるってことよ。ホンマにカッコええのん?
■ええがな。
●それは毎日狸の宝くじを買うてくるようなもんや。
■??おまえの話は急に飛ぶからついていかれへん。何で狸やねん。
●よう聞いて。「た抜き」や。宝くじから「た」を抜いてみて。
■ハァ?……あ!カラくじ。それで狸の宝くじか。山田くーん、座布団一枚あげて。
●いらんわ。大喜利やってるんやないで。つまり絶対求まらんもんを求めるなんて、できへんちゅうことや。
■そりゃそうやな。当たる可能性を信じて皆買いに行くんや。空クジだけやと知ったらだれも買わへんなあ。
●それでも一生買い続けるとしたらどう?
■そりゃ永久に報われん苦労やから、苦しいだけや。
●でしょ。そやから「死ぬまで求道」ゆうのは求まらん苦しみの連続なんよ。家康の言うように「重荷背負うて遠き道を行く」ことになる。人間に生まれてよかった!という喜びも満足もないんよ。
■うーん、そりゃきついわ。でも人生の目的達成したら、何もすることがなくなって、つまらんのやないか?
●達成もしとらんと、余計な心配せんとって。学校でも「卒業したら、何もせんでええから、遊びなさい」と言う教師がおる?おらんでしょ。卒業してからが大活躍やん。人生の目的も一緒。達成してから大活躍が始まるねん。見て、親鸞聖人や蓮如上人のあの頼もしいご生涯を。
■そうか!やっぱり人生の目的に、完成がないとあかんねんな。よっしゃオレも。
■えっ!人生の目的に完成がある!そんなアホな。学問、芸術、囲碁や将棋、剣道、柔道、書道に茶道。何の道かて卒業も完成もあらへんで。あの剣聖・宮本武蔵かて『五輪書』に、わしの剣はまだまだ未熟や言うとるやん。それをおまえが完成?何かおこがましくないか?
●違うわ。よー聞いて。親鸞聖人の説かれた人生の目的に、完成があると言うたんよ。あんたの言うたんは人生の目的やなくて、趣味、生きがいや。そんなんは皆「死ぬまで求道」よ。
■それがどないしたっちゅーねん。死ぬまで求道。カッコええがな。
●完成のないもんを求めるゆうのは、百パーセント求まらんものを求めるってことよ。ホンマにカッコええのん?
■ええがな。
●それは毎日狸の宝くじを買うてくるようなもんや。
■??おまえの話は急に飛ぶからついていかれへん。何で狸やねん。
●よう聞いて。「た抜き」や。宝くじから「た」を抜いてみて。
■ハァ?……あ!カラくじ。それで狸の宝くじか。山田くーん、座布団一枚あげて。
●いらんわ。大喜利やってるんやないで。つまり絶対求まらんもんを求めるなんて、できへんちゅうことや。
■そりゃそうやな。当たる可能性を信じて皆買いに行くんや。空クジだけやと知ったらだれも買わへんなあ。
●それでも一生買い続けるとしたらどう?
■そりゃ永久に報われん苦労やから、苦しいだけや。
●でしょ。そやから「死ぬまで求道」ゆうのは求まらん苦しみの連続なんよ。家康の言うように「重荷背負うて遠き道を行く」ことになる。人間に生まれてよかった!という喜びも満足もないんよ。
■うーん、そりゃきついわ。でも人生の目的達成したら、何もすることがなくなって、つまらんのやないか?
●達成もしとらんと、余計な心配せんとって。学校でも「卒業したら、何もせんでええから、遊びなさい」と言う教師がおる?おらんでしょ。卒業してからが大活躍やん。人生の目的も一緒。達成してから大活躍が始まるねん。見て、親鸞聖人や蓮如上人のあの頼もしいご生涯を。
■そうか!やっぱり人生の目的に、完成がないとあかんねんな。よっしゃオレも。