春と桜と蝶

早春と言う名の季節とともに


春の嵐が過ぎ去った・・・・


ステキな夕焼けをのこして。





日、一日と春の温もりを感じる


筑後川のツクシが馬越家の食卓に顔を出す


甘辛く煮たそれを　


白髪オヤジがツマミにし　


お湯割りが水割りへと変わり


梅からバトンを受けた染井吉野と八重桜


私の方がキレイよ・・・その美しさを競い合うが如く花を咲かし


みんなの心を山桜色に染めていく。


その全てに春を感じながら


ん？・・・ん？・・・？桃色？


そうなのである。


今日は久々のキャバクラである。


いや・・・・キャバレーと言い換えるべきか。


いやいや・・・ハッスルパブとでも名付けよう。


文化街と言うお花畑


夜の蝶がネオンと言う名の華やかなドレスを身にまとい


一段と艶やかさを増し神々しい光を放つ。


春の温もりと私の熱気が蝶を一枚一枚薄着にさせ


５００円一回勝負のジャンケンで又一枚と脱ぎ捨てる。


そして・・・・最後の一枚のために４０００円を費やし


結局・・・・


水着だった。それもワンピースの・・・。


絶妙のタイミングでボーイがグラスに入ったロウソクをテーブルに置き


一夜の泡沫（ウタカタ）とのお別れをしなさい


財布の中身が終焉への言葉を放つ。


せつなさで・・・


三本松公園の桜も憎く「折ったろか！」すら思えた。


だが・・・ジョージ・ワシントンも許してはくれまい。


人間の事情など気にもかけずに季節は流れ


相も変わらず私は愚かである。



早く寝よ