~ 夢の途中 ~

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狂気と凶器

2015年04月25日 | 悲しい話

スラリと伸びた美脚

福岡空港内で私の前を颯爽と闊歩する2名のLALカウンターレディー。

右側女性の左外足腓腹筋から恐らくは大腿二頭筋、つまりスカートの中まで、それはまるで青空に浮かぶピンと伸びた飛行機雲が如くパンストが伝染してる。




よからぬ妄想が浮かんでは消え、消えては浮かぶ。

お互い仕事が忙しくなりすれ違いが多くなる二人・・・・

彼女がどうしても我慢出来なくなり思わず彼の携帯に・・・でも最近逢ってなくて冷たくされるのが怖くなりワンコールで切ってしまう彼女。

「うん!きっと二人は大丈夫だよね。さっ仕事いこっ!」無理矢理自分を納得させるしかない彼女。

出勤の準備を済ませ玄関で赤茶けたローファーに右足をかけた時、朝の静寂さを引き裂くかのようにチャイムが鳴り響く。

こんな朝早くから誰だろう?恐る恐る玄関のノブを回すとそこに立っていたのは彼氏。

思わず声をかける彼女・・・「仕事忙しんでしょ?私少しぐらいなら逢わなくても我慢出来るよ。大丈夫だから・・・」精一杯強がる彼女。


「お前が大丈夫でも俺が大丈夫じゃないんだよ。


涙を浮かべ「うん・・・・」言葉を発した瞬間に彼から抱きしめられた彼女。


「ありがとう。でも仕事に行かなくっちゃ」

その言葉が彼のハートに火を付た。無理矢理パンストに・・・







で、伝染したんだろうなぁ~と朝一から妄想。。。


その瞬間、右頬に激しい痛みが走る。

空港内に設置してあるポスターを貼ってるパーテーションに激突。

痛みを堪え何事もなかったように歩き大人の我慢を見せる。

しかし頬が痛い。それも鈍い痛みではない。ヒリヒリと云う言葉がピタリと当てはまるような痛み・・・しかし大人の私は何事もなかったように歩く。いや、歩き続けるしかないのだ、

空港出口のガラスに映った姿を見て愕然とした。

右の頬から二酸化炭素をたっぷりと含んだ静脈血がしたたり落ちている。





女性に告げたい。

伝染したストッキングは狂気を生む凶器であることを・・・。