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第9波は、「5類」移行期に重なる!?

2023-04-10 | 健康
大阪府の最近の感染状況は、陽性者数は横這いですが、陽性率が上昇傾向に転じているように見えます。



そして、

現在、第8波収束後のおだやかな時期あるが、
オミクロン株はBA.5からXBB.1.5という新しい変異ウイルスに変化しつつあり、
そろそろ第9波がやって来ると身構えている医療従事者は多い

と、倉原医師は以下で指摘しています。

新型コロナ第9波は「5類」移行期に重なるのか?
   倉原優呼吸器内科医 4/9(日)
      https://news.yahoo.co.jp/byline/kuraharayu/20230409-00344560

1)第9波は来るのか?

・先行指標の陽性率は、東京都でじわじわと上昇(図1)



・アドバイザリーボードの資料(3-9 平田先生提出20230405)によれば、5月上旬~中旬に東京都内で新型コロナの第9波のピークを迎えることが想定


 図2. 東京都における新規陽性者数長期プロジェクション

2)新型コロナ用の病床が逆に減少?

・懸念は、コロナ病棟を縮小する医療機関が出始めていること
 理由)
 ①「5類感染症」に移行することで、「新型コロナ病床を確保してください」という法に基づく強い要請がなくなること
 ②確保病床への補助金が減額
・新型コロナ用の病床を確保してきた約3,000の医療機関だけでなく、「5類」移行後は全国に約8,200の全病院で受け入れる体制を目指しているが、上記の理由から、この青写真は実現しないかもしれない
・入院を必要とする新型コロナ患者さんが行き場を失う可能性


3)波の途中で感染者数が分からなくなる

・感染者数を数えなくなる→1週間に1回、定点医療機関から報告されるのみ
・消防庁に報告される救急搬送困難例などを参考に、何となく逼迫しているということを実感することになる

4)救急搬送困難が日常化

・第8波後の静けさにもかかわらず、救急搬送困難件数は高止まり
 現在は、東京オリンピックのさなか、たくさんの新型コロナ患者さんと向き合っていた第5波のピーク時と同水準


    (アドバイザリーボードの資料(3-5 中島先生提出20230405)

・「救急車を呼んでもなかなか搬送されないことが日常化している」
 グラフは発射台が高い位置にあるので、第9波がたとえ小波であっても、救急医療の逼迫は相対的にかなりきつくなる可能性

第9波は「5類」化の移行期かその直後にやってくると想定されます。「5類」化に向けて、医療リソースの引き算を始めている医療機関もあり、それが仇(あだ)となって逆に医療逼迫を招かないか、注視が必要

60代以降は現在ウイルス抗体価が低い状況となっている。高齢者では5月から再び新型コロナワクチン接種がすすめられるため、接種の検討を

と倉原医師は強調しています。


”第9波が直撃しているさなかに移行となると、ボクシングの試合中にいきなり目隠しされるような状態”と形容する倉原医師ですが、

流行状況を把握するデータを手放して迎える恐れのある第9波、これまでの知見を生かす対策が無力にならないよう願うばかりです。