郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

地域の自治会活動に意味づけするならば

2023年07月15日 | 日記

地域の自治会活動は今、どこでも役員のなり手が少なく、存亡の危機に直面している所さえあるという。

私たちの地域もその例外ではない。

 

役員の輪番制が確立してるブロックに助けられ何とか維持している我が自治会に対し、隣接する自治会では1500世帯程あるにも関わらず役員はほんの数人で切り盛りしているようだ。

 

この自治会は地域内に歴史ある神社を抱えているのだが、その維持管理に当たる氏子たちの高齢化に伴い、自治会がその任務を果たしているようだ。

 

この状況を見て、必ずしも力量があるわけではない我が自治会が地域の神社を維持すべく参入した。

 

私たちの自治会はサラリーマン層が圧倒的に多く、昔からの土地っ子は少ない。

もちろん、地区内に氏子が存在するような神社もない。

しかし、地理的には先の神社がまるで地域内にあるかのようにくっ付いており、日頃から親しみのある神社である。

 

今までも地元の自治会と共同で神社の祭礼時には、子どもたちにお菓子を配ってきた。

今年はその祭りも4年ぶりに開催された。

 

 

 

そこで、その準備活動として毎月2回の境内の清掃活動に参加することにした。

土曜日の朝9時からという貴重な時間帯のため、現役層は容易に参加してくれない。

主力はいつも高齢者ばかりだが、皆さんとっても働き者で仕事の手際も良い。

 

 

さて、例祭が終わり少しはのんびりできるかと思ったら、とんでもない。

草は伸び、葉は常に落ちるのだ。

 

そんなわけで今日も蒸し暑い中、いつもの高齢者集団は出動したが、神社に着いて驚くことがあった。

若いお父さんと共にやって来たのは小学校一年生の子とその弟、そして弟の親友と合わせて子どもたち3人が来てくれたのだ。

 

祭り前にも他の子どもたちが来てくれたが、今回の子たちもやる気満々。

仕事は主に落ちた木の枝や落ち葉を集めるのだが、ただ素手でやるより興味の持てそうな熊手を与えた。

すると、面白くなったのか休むこともせず、ずっと落ち葉をかき集め、集まると大人のやり方を真似てチリトリを使って拾い上げ袋に詰める。

幼い子どもだとたかを括ってはならない。

彼らは面白さも手伝ってか、完全に役立つ仕事をしてくれた。

実にアッパレである。

 

そして、この子たちを連れて来てくれた父親もアッパレである。

毎月、回覧板や掲示板に神社清掃の案内を出して宣伝している効果が表れたとも言える。

 

 

 

 

 

 

 

元を辿れば本家本元の人手不足から始まったことではあるが、こうした形で我が自治会も貢献できて嬉しい限りだ。

 

私はひょんな事から会長になってしまったが、やるからには一定のビジョンを示した。

その一つが「参加型自治会活動」である。

もう一つは、様々な行事を通して地域の人々が知り合い顔見知りになることがコミュニティー作りに欠かせないものと訴えた。

 

今日の活動を見て、私はさらに一歩前進と考えることにした。

社会的には色んな考え方もあるだろうが、これからも、この地域に住み続けるならば、今日の様な活動も何かの役に立つに違いない。

 

 

-S.S-


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