郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

孫っ子との日常ー81(日本語を忘れないように)

2022年01月25日 | 日記

フランス在住の孫娘は4年生になって益々流暢なフランス語

毎週3回ほどのスカイプでの会話を楽しんでいる

と言ってもより楽しんでるのは彼女の方だ

 

スカイプの時間帯は日本時間の午後9時前後

こちらは夕食後で少々眠くなっている時間帯

で彼女の方はまさにランチタイム真っ最中の時だ

 

黙って食べることに集中すれば良いものの

彼女は退屈しのぎのような感覚で食べながらスカイプ

こちらは毎回のように彼女の食事に付き合わされる

 

因みに去年までは学校がある日も家に戻って昼食

貴重な時間なので食べながらスカイプの習慣がついた

学校の往復で30分以上かかるため今年からは学食で

 

日本の給食とは違い教員が付き添わないから悪ガキの天下

「◯◯はスプーンを投げたりするの!」

良くも悪くも自由奔放なフランスの学校を象徴する一場面

 

それでも彼女はへこたれず通い続けている地域の公立校

この間は担任の一人がコロナ陽性となり臨時休校することも

教員不足はフランスも日本と似たり寄ったりという感じだ

 

代わりの先生がいないばかりか校長は常任の担任も兼ねている

一気に感染爆発した年明けに大規模な教員ストライキがあった

人員不足による労働強化反対! 安心して過ごせる学校を!

 

日本も同じような状況下にありながら教員ストなんて考えられない

自由なのは子どもばかりではない 大人も権利を主張する

そんな学校で彼女は自国言語フランス語を徹底して学ばされる

 

入学の頃の語学への心配は今や完全に払拭されたばかりか

家庭内でママとの言い争いは何を言ってるのか凄まじい

その代わりに反比例的に低下したのが日本語力だ

 

4年前や2年前に来日した時と比べてかなり後退した感じだ

家庭内では努めてママが日本語で彼女に対応しているようだが

当然だがそれ以外は周り中がフランス語に溢れた世界

 

スカイプを続ける目的は例えどんなことでも良いから日本語会話

最初の頃はホワイトボードを使って「にほんご」学習していたが

毎日こんなお勉強していたら「もう私やらないよ!」と言われた

 

それで諦めらめて彼女の気の向くままに付き合っていたが

ある時「あなたの上手なフランス語で本を読んでみて」と言ったら

「ちょっと待って!私本を持ってくるから!」と言って持って来た本


 

『小さなお話』母と子のおやすみ前のというリード文も付いている

ママに読み聞かせをしてもらっているのか結構あらすじは知っている

最初は拾い読みしていたが途中からは完全にアドリブ状態だ

 

途中でつっかえてしまい容易に前へ進めなくなったようだがちょっとお手伝い

「うん わかった わかった!」と言ってアドリブを続ける

この日は珍しく飽きもせずに日本語を使って話したり「読んだり」してくれた

 

 

-s.s-

 

 

 

 


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