い・ち・に・ち

明日が今日になって昨日になるような毎日

四十八番

2021-10-01 | 順番
定まらない感情

冷静さとは程遠い場所に
いつも逃げ出そうとしている
ふつふつとした熱さをなだめ
水を注いでも溢れるばかり

窓をたたく風の音にも怯えるくせに
考えなければ済む事なのに
何度も戻っては
変わらぬ隙間に手をかざす

鍵穴からのぞきこむ
たったひとつの光さえ
開けるために閉めるためにも
型どおりに塞がなければならない


コメントを投稿