なんてゆーお話がありますね。
で、これから書くのも可哀相なお話。
自転車熱にうかされた夫に振り回される妻、そして息子…
涙なくして語れないお話は、なんと大晦日に始まるのである。
これほどうなだれた人を、貴方は見たことがあるか!
ぷぷぷ。
何せ、大晦日である。
一年で最も気忙しい日。
奥さんはお正月の準備でタイヘンである。
そんなHAPPYMAN家で、ただ一人のん気なのは誰だ?
私だ…
「よし、いい天気だ。サイクリングだ。島だ!」
そう傲然と言い放ち、
嫌がる奥さんとチビを無理やり連れ出すのであった。
勢ぞろいしたわが家の自転車たち。
私はコルナゴのロードバイク、奥さんは私の通勤用のルイガノのMTB。
チビはルイガノのクロスバイク。
いやあ、念願の家族サイクリングだ。
チョー嬉しい。
が、しかし…
このお二人は極めてローテンション。
フェリーの中でも、
「あー、やだやだ」って感じを、全身から滲ませてますなぁ。
で、いつもの切串港に上陸。
風を切って走ります。
しかし、チビは仏頂面。
なぜかとゆーと、私に叱られたから。
一人でずんずん先に行って、挙句、迷子になっちゃった。
で、追いかけてきた私に激しく怒鳴りつけられ、
もう、ちょーローテンション。
可哀相にもほどがある(笑)
挙句、こんな坂を登らされるチビ。
さらには息も絶え絶えな奥さん。
2人はきっと、自分の身の上を呪ったであろう。
それでも何とか坂を登りきり、
やっと笑顔も戻ってきました。
この後、自衛官が出てきて、チビを勧誘。
「防衛大に入れば、幹部で来れるよ」って(笑)
競争心旺盛なチビは目を輝かせていました。
この後はみんなで温泉。
そして晩御飯。
いやあ、カンパーイ!
一人、上機嫌な私である。
チビはカキフライ、奥さんはから揚げ。
そして私はイロイロと。
なかなか美味しゅうございました。
帰る頃はすっかり真っ暗。
うら寂しい光景で、旅情を誘います(笑)
上陸を待つ母子。
その背中は何かを物語っている。
そう、我慢すること、耐えることの大切さを…
「可哀相な母子」のお話でした。
おしまい。
追伸
悪夢のような大晦日もあけ、
陽光差し込むリビングでくつろぐチビ。
ころっけも何だか言いたそう。
「お兄ちゃんは受験生なんだから、無茶させちゃダメ!
お父さんは一人で走ってなさい!」
まあ、そう怒るな、ころっけよ…