アルル市内へ行く途中、ドーデの小説「風車小屋たより」の舞台になった風車小屋に立ち寄りました。石ころがごろごろした小高い丘に建ってます。小屋に入って狭い螺旋階段を上り、小窓から眼下に広がる田園風景を眺めました。この辺はミストラルと呼ばれる北風が強いので、沿道のプラタナスがみんな揃って傾いていました。
アルルは、ゴッホが晩年の1888年から1890年滞在して、「オベールの教会」「夜のカフュエテラス」「療養所の中庭」などを数々の名作を描いた街で、いまもそのモデルの建物が残ってます。旧市街には、ローマ時代の円形競技場や古代劇場が、2000年の時を経て、いまなお使われています。植え込みの顔の彫刻は、ゴッホだと思います。