2代目 ミーコ
初代ミーコがいなくなた翌年の平成4年9月、用事で出かけたお宅の前でうろうろしていた白猫を見かけた。気になったのでまた戻って様子を見に行った。立っていたご近所の人に「お宅の猫ですか」と聞くと近所の飼い猫ではなく、昨日からいると言う。
抱いて連れて帰った。真っ白なペルシャ系の猫。馬の鬣にも似たふさふさした立派なしっぽを持つ猫だった。迷い猫かと思い電柱に張り紙したが、飼い主現れず我が家2代目の猫になって、名前もミーコとした。
このミーコは夜は洋間のソフアーが寝床。朝の餌を食べ終わってから外に出してやると、一時ひとまわりして家に戻り、退職して家にいた夫の隣のソフアーで寝るのが常だった。
毛が長いので、秋になると草の実をびっしりつけてきて毎回とるのが大変だった。或る時ご近所の散歩中の犬の前に突然飛び出して立ち塞がったら、、それ以来その犬はミーコを見ると後ずさりするようになったと犬の飼い主に言われ、「猫が犬を威嚇すなんてそんな馬鹿な」と思ったが本当だった。
ある日前足が丸太の棒のように腫れて、夫の車で私が抱いて3週間病院へ通った。その時オス猫なので、遠くへ行かないように去勢してもらった。
それなのに平成9年1月、夕方外へ出たがるので、暗くなるまでまだ1時間あるからいいだろうと思って出してやったら、戻らなかった。雑種とはいえ、ペルシャ猫。洗い立ての真っ白な毛並みに真っ赤な首輪。連れて行かれたのだろうか。随分遠くまで張り紙したが、とうとう見つからなかった。