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二匹は交番のストーブに当たらせてもらって、雨に濡れた毛を乾かした。
連休で息子がカレイを二十尾釣ってきてよ、その始末に困ってんだ。同僚には分けたが残りは多い。この調子では,明日も明後日も、カレーの唐揚げだ。お前たち少し手伝ってくれねえか」
警官は冷蔵庫からカレイを取り出してきた。
「すげえ、生のカレイじゃなく、奥様の手による愛のタマモノじゃんか」
とオイラは言った。
何がタマモノのもんか。ただのアゲモノだ。ところでお前たち、泊まるところはあるのか。なければ裏の納屋を貸してもいいんだが、……」
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