エコライフ&スローライフのための愉しい非電化)2006年8月18日)
「非電化製品」は著者の新語だそうです。新語を造るだけでなく「非電化製品」の発明家でもあります。「本当に電化しなければ、快適な生活が出来ないのであろうか?」と言う疑問から始まります。
「電化製品の不思議なチグハグ」の章で良く家庭で使われている電化製品のチグハグさについて触れていきます。例えば、その作業量に比較して効率の悪い「電気掃除機」ほんの少しの便利さのための「待機電力」殆どが熱に変換されている「室内照明」本当に必要かどうかわからない「電波時計」などなどです。
例えば、電気掃除機ですが、著者は驚くような比較をします。吸い込み口からゴミ袋までの距離と集めたゴミの量(それは精々一回5グラム程度)から、ゴミの移動(吸い込み口からこれも精々2m)の仕事量と、そのために使われた電気の仕事量(1キロワットで、一回約30分)を比較します。そうするとその仕事量の効率は約2千万分の1になると言います。電気掃除機の効率をこのように出すことに「さいら」は驚きました。
このような論調で、今各家庭にある電化製品は本当に効率がよいのかどうか、今我々が使っている電化製品が本当に必要なのかを話していきます。これらは私たちの日常生活に余りにも普通に取り入れられている電化製品を取りあえずもう一度見直そうと言う考えです。「さいら」にとっては実は耳が痛い話である。
(次回へ続く)
次に、「愉しい非電化製品」の章で、著者が発明・工夫した色々な「非電化製品」の紹介があります。「電化製品発明家」ならばこの日本に嫌と言うほど有ると思いますが・・・。一つずつ紹介できませんが、考え方次第で、日常生活に取り入れても良さそうなものもありそうです。「非電化冷蔵庫」・「非電化掃除機」・「非電化照明」・「非電化冷暖房」・「薪ストーブ」・「機械式時計」などなどです。 少しの労力で、電気を使用するのと同じになるもの、「ほどほど」に実用になりそうなものなどが色々と紹介されています。
熱の出入りに関するところは断熱・輻射・放熱が基本のようです。しかしそのためには、家の造りから始める必要がありそうです。そう考えると著者の言う「非電化」の推進は我が国では今となってはなかなか困難な道であろうと思ってしまいます。
しかし、そこには単に今の電化を批判するだけでなく、電化しなくても、「ほどほど快適・便利」な道具・機器・住居構造を開発して行く、「物づくり日本」の著者のスタンスに感心してしまいます。日本では未だ「非電化」はそれこそ発展途上です。
最後に「非電化の意味論」として、非電化の考え方、必要性、その発展分野などに触れられています。「ほどほど快適・便利」がキーワードのように思えます。我々日本人にとっては有り余る「快適・便利」に一石を投じる本であろうと思いました。
と言う訳で、反省を含めて」我が家の電化をこれからも少しづつ触れていきたいと思います。
書籍のデータ
書名:エコライフ&スローライフのための愉しい非電化
著者:藤村靖之
発行所:(株)洋泉社
発行年月日:2006年6月7日 初版発行
「非電化製品」は著者の新語だそうです。新語を造るだけでなく「非電化製品」の発明家でもあります。「本当に電化しなければ、快適な生活が出来ないのであろうか?」と言う疑問から始まります。
「電化製品の不思議なチグハグ」の章で良く家庭で使われている電化製品のチグハグさについて触れていきます。例えば、その作業量に比較して効率の悪い「電気掃除機」ほんの少しの便利さのための「待機電力」殆どが熱に変換されている「室内照明」本当に必要かどうかわからない「電波時計」などなどです。
例えば、電気掃除機ですが、著者は驚くような比較をします。吸い込み口からゴミ袋までの距離と集めたゴミの量(それは精々一回5グラム程度)から、ゴミの移動(吸い込み口からこれも精々2m)の仕事量と、そのために使われた電気の仕事量(1キロワットで、一回約30分)を比較します。そうするとその仕事量の効率は約2千万分の1になると言います。電気掃除機の効率をこのように出すことに「さいら」は驚きました。
このような論調で、今各家庭にある電化製品は本当に効率がよいのかどうか、今我々が使っている電化製品が本当に必要なのかを話していきます。これらは私たちの日常生活に余りにも普通に取り入れられている電化製品を取りあえずもう一度見直そうと言う考えです。「さいら」にとっては実は耳が痛い話である。
(次回へ続く)
次に、「愉しい非電化製品」の章で、著者が発明・工夫した色々な「非電化製品」の紹介があります。「電化製品発明家」ならばこの日本に嫌と言うほど有ると思いますが・・・。一つずつ紹介できませんが、考え方次第で、日常生活に取り入れても良さそうなものもありそうです。「非電化冷蔵庫」・「非電化掃除機」・「非電化照明」・「非電化冷暖房」・「薪ストーブ」・「機械式時計」などなどです。 少しの労力で、電気を使用するのと同じになるもの、「ほどほど」に実用になりそうなものなどが色々と紹介されています。
熱の出入りに関するところは断熱・輻射・放熱が基本のようです。しかしそのためには、家の造りから始める必要がありそうです。そう考えると著者の言う「非電化」の推進は我が国では今となってはなかなか困難な道であろうと思ってしまいます。
しかし、そこには単に今の電化を批判するだけでなく、電化しなくても、「ほどほど快適・便利」な道具・機器・住居構造を開発して行く、「物づくり日本」の著者のスタンスに感心してしまいます。日本では未だ「非電化」はそれこそ発展途上です。
最後に「非電化の意味論」として、非電化の考え方、必要性、その発展分野などに触れられています。「ほどほど快適・便利」がキーワードのように思えます。我々日本人にとっては有り余る「快適・便利」に一石を投じる本であろうと思いました。
と言う訳で、反省を含めて」我が家の電化をこれからも少しづつ触れていきたいと思います。
書籍のデータ
書名:エコライフ&スローライフのための愉しい非電化
著者:藤村靖之
発行所:(株)洋泉社
発行年月日:2006年6月7日 初版発行