<消火器破裂>けがの男子中学生 国などを提訴へ

2012-09-04 21:03:44 | Weblog
<消火器破裂>けがの男子中学生 国などを提訴へ
毎日新聞 9月4日(火)15時2分配信


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放置されていた消火器が破裂し、男児が重傷を負った駐車場には消火剤が白く残っていた=大阪市東成区で2009年9月15日、小松雄介撮影

 大阪市東成区の駐車場で09年9月、放置されていた消火器が破裂し大けがをした男子中学生(13)が、国や日本消火器工業会(東京)などを相手取り、約9200万円の損害賠償を求める訴訟を起こすことが分かった。放置消火器の危険性に関する注意喚起などを怠ったために事故が起きたと訴えている。5日に大阪地裁に提訴する。

 訴状で男子生徒側は、消火器が製造された89年には同様の破裂事故が多発しており、国や工業会は危険性を認識していたと指摘。適切な対策をとっていれば事故を防げたと主張している。具体的には▽腐食した消火器や未点検の消火器は使用しない▽耐用年数を明示する--などの警告を消火器に表示するよう国がメーカーに義務付けた上、工業会が使用者に注意を呼び掛け、耐用年数超過の消火器を回収する制度を作るなどすべきだったとしている。

 男子生徒側は、消火器を製造した「ヤマトプロテック」(東京都港区)と駐車場の当時の管理人の男性も併せて提訴し、訴訟で責任を追及していくという。

 事故があった駐車場には古い消火器が放置され、当時小学4年生だった男子生徒が触った際に破裂し、頭部を直撃。頭蓋骨(ずがいこつ)が折れ、脳の一部も損傷し、高次脳機能障害が残った。当時の管理人の男性は業務上過失傷害罪に問われ、罰金50万円の有罪判決が確定している。【渋江千春】
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