文科省が掲げた解散理由の「２号」の意味

昨日、文科省が、家庭連合の解散の理由として示した内容は、ちょっと驚きだった。

本稿はややマニアックなので、法曹向けですが、大事な事件なので、記録として保存しておく。

政府・文科省が、昨日初めて、解散理由を明かした。

これまで、宗教法人法８１条１項の「１号」しか論じられてこなかった。

１号　法令に違反して、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為をしたこと

しかし、昨日、文科省は、１号のみならず、「２号」も解散の理由だと、いきなり明言した。

２号　第２条に規定する宗教団体の目的を著しく逸脱した行為をしたこと

この「第２条に規定する宗教団体の目的」って、何かというと：

1. 宗教の教義を広める
2. 儀式行事を行う
3. 信者を教化育成する

の３つです。

要するに、家庭連合のやってきたこと（特に、献金被害）とかが、これらの「宗教団体の目的」を「著しく逸脱する」と。そう文科省は仰っている。

私がこの１年見聞きした限りでは、家庭連合の献金は、結局、①教義を広める②儀式・行事を行う③信者の強化育成のために使われている。韓国チョンピョンの大きな施設だって、まさにこれらのため。

バチカンのサン・ピエトロ大聖堂が豪華絢爛壮麗華美なのも、教義を広めるため。立派な方が、教義が広まる。

ってか、世界中の宗教で、

1. 宗教の教義を広める
2. 儀式行事を行う
3. 信者を教化育成する

以外のことをしている宗教ってあるんだろうか。私は寡聞にして知らない。ご存知の方がいらっしゃったら、教えてください。

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しかし。

日本の文科省は、家庭連合がやってきたことが、これら３つの目的を著しく逸脱する、だから解散せよ、と言っている。

これ以上は語るまい。

これほど愚弄されたことがあろうか。

これほど虚仮（コケ）にされたことがあろうか。

これほど馬鹿にされたことがあろうか。

要するに、時の政府に、「君たちは宗教やってない」「あなたたちは宗教団体ではない」と言われたに等しい。

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私は、家庭連合の、立派で真摯で謙虚で敬虔な方を、多く知っている。

貧しいながらも、世界平和のために、世界を奔走している方々を、多く知っている。

毎日、よりよい社会が来るように、真摯に祈りを捧げている方を、多く知っている。

そういう方のために、私は大いに悲しむ。

私の悲しみは、マリアナ海溝より深い。

　※ いきなり「2号」が出てきたのは、「1号」の「法令に違反」云々の話、つまり、「法令」に民法が入るかの論点で、「民法も入る」という政府の主張が排斥された場合に対する布石（予備的主張）と考えられています。