錦城葡萄酒(勝沼)から、なま葡萄酒の入荷です。
変わったワインです。
なま、が気になりますが、それ以上にこのワインは品種のブレンドが変わっています。
甲州種(白)45%、マスカットベーリーA種(赤)45%、カベルネソービニヨン(赤)5%、甲斐ノワール(赤)5%。
白赤の比率は、白45%、赤55%。
こんな比率のワインは、ワインを販売して30年、初めてです。
過去にブレンド品種で驚いたワインは、マルサン葡萄酒の若尾葡萄園というロゼ。16種類の葡萄が使われていました。
http://www.hamamatsuya.jp/wine-list4.htm#marusan
錦城さんの今回発売されたワインに近いのは、牛奥ワインの赤の一升瓶です。
牛奥ワインの赤は、赤70%、白30%の割合です。
牛奥ワインの赤だって、どうして白ワインを30%ブレンドするのか、まったく謎(推測はしますが)です。
牛奥ワインの一升瓶ワインは、よく売れています。
http://www.hamamatsuya.jp/wine-list1.htm#usi
そしてこの錦城ワインです。
一升瓶ワインですから、多少肩の力を抜いて、自由に作られています。
一升瓶ワインの奥深さです。
ラベルに書いてありますが、余ったワインです。
余ったワインで一升瓶ワインを作っているのは、フジッコワイナリーが有名です。
http://www.hamamatsuya.jp/wine-list4.htm#fujikko
フジッコワイナリーのワインは、すべてのワインがレベル以上なので、その余ったワインでつくる一升瓶ワインは期待しますが、ロットによって味が違うのが意外と曲者で、ドキドキしてしまいます。
さて、錦城のなまワインですが、「なま」はあまり気にしないでください。
「なま」だから、フレッシュなワイン、ということはありません。
飲んで、「なま」だな、ということも判りません。
「昔なつかしい葡萄酒」というのは、最近のきれいなワインとは違う、ということだと思います。
もちろん高価なワインのレベルではありません。
一升瓶ワインで、1728円という価格は売れると思います。
原料の葡萄が勝沼産でこの価格は安いです。
ただ、ラベルの天守閣は誤解されてしまいます。
勝沼に天守閣の城は在りません。山梨全域でも在りません。
錦城という社名は、会社所在地が勝沼町小佐手(おさで)で、中世の豪族小佐手氏の館が、錦城(きんじょう)と呼ばれていたことに由来します。
このワインは、社長の高野よしみさんのアイディアでしょうか。
最近の錦城さんは、いろいろ出してきておもしろいです。
http://www.hamamatsuya.jp/wine-list2.htm#kinjo
よろしくお願いいたします。