山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

ラベル無い2つのワイン 

2019-06-17 18:13:51 | 新商品インプレッション

衣料メーカー「ジュン」が経営するシャトージュン(勝沼)から、ラベルの無いワインが、2つ入荷です。

ラベルが無い、と言っても、裏ラベルはあります。

これが無いと、販売できません。

その裏ラベルを拡大すると、まず写真左のワインは、

ピノノワールです。

ピノノワールと言えば、ブルゴーニュ。

ヨーロッパ品種は、盛んに日本でも栽培されていますが、メルローやカベルネソービニヨンより、栽培に苦労した品種です。

私の記憶が正しければ、今は亡き元メルシャンの浅井省吾氏(ペンネーム麻井宇介氏)が、ピノノワールは何度も日本での栽培に失敗し、日本では栽培を諦めるべき、と言った品種。

しかし、日本のワイナリーの皆さんは凄いですね。

諦めない。

そして、いつの間にか成功し、浸透していく。

栽培地の勝沼町小佐手(おさで)は、シャトージュンのすぐ近く。

栽培者に載っている仁林さんは、シャトージュンの醸造責任者。

自分で作った葡萄でワインをつくる。

小さいワイナリーならではの工程で、仁林さんの気持ち、情熱もたっぷり込められています。

写真右のワインはこちら。

ピノタージュです。

ピノタージュは、南アフリカで、ピノノワールとサンソーから生まれた品種。

日本では珍しい。

栽培家の矢野貴士氏は、ワイン用葡萄栽培農家。

私は全く存じませんでしたが、醸造用葡萄栽培では有名な方らしい。

その矢野氏が良いブドウが出来た、ということで、シャトージュンに委託したとの事。

栽培地の勝沼町菱山は、シャトージュンの所在地。

どちらのワインもミディアムボディ。

本数が少ないため、ラベル無しで、仁林さんが知り合いの酒屋に声をかけての発売です。

http://www.hamamatsuya.jp/wine-list2.htm#shatojun

実店舗との併売ですので、売切れの節はご容赦ください。

ピノタージュは、12本のみの販売です。

 

 


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