「遅咲きの桜が今咲いた!・・・・稀勢の里初優勝」
日本人横綱不在時代から19年、日本人にとってまた、相撲関係者にとって念願の力士が誕生したという事で、地元茨城の人達だけでなく、喜んでいますね。
モンゴルの人は、日本人のあまりの騒ぎ過ぎに「ムッ!」っと来ているかもしれませんが、まぁ、相撲のご当地なので勘弁してもらいましょう。
稀勢の里は、横綱昇進ラウンドが何度もチャンスがあったにも、物に出来ず本人だけでなく相撲ファンを悩ませていたんですよね。
メンタル面に弱いという噂の中、今回は全勝こそ出来なかったですが、14日目で優勝を決め、千秋楽の因縁の対決、白鵬戦でも見事に勝ち、横綱昇進を物にしたんですよね。
それでは、私の気になったシーンのご紹介。
(初日)
嘉風vs千代翔馬戦で、小柄な嘉風が見せてくれました。
(2日目)
日馬富士vs御嶽海戦
毎場所ごとに力を付けている御嶽海、持ち前の気の強さと気迫が功を成しているんでしょうね。
日馬富士は、素人の私でもわかる投げのワンパターンが目立ちますね。
(4日目)
鶴竜vs御嶽海戦
上位志向が強い御嶽海は、相手をよく研究している。
(5日目)
鶴竜vs高安戦
こちらも絶好調の高安、照ノ富士、豪栄道を破り、この日の鶴竜、そして白鵬、琴奨菊と大活躍であった。
大関昇進トライ場所では、ガチガチになり結果を出せなかったが、またチャンスが巡って来そうである。
(6日目)
日馬富士vs玉鷲戦
前日の隠岐の海戦で痛めて、無理かもしれないとこぼしていたにもかかわらず、この土俵際の回転・・・・やはり翌日から休場となった。
(7日目)
大砂嵐vs豊響戦
大砂嵐もケガで苦しみ、十両と行ったり来たりしている。
今場所も調子が悪いのだろう、足を引きづり、まさかの取り直し・・・・
今場所は、休場せずに最後まで頑張った・・・えらい!
(8日目)
白鵬vs荒鷲戦
初日から黒星を5日間続けたが、翌日鶴竜に勝ち、そしてこの白鵬に勝つと云う金星2つ挙げた荒鷲・・・白鵬は、油断したのかこの一番でケチが付、翌日の高安、終盤貴ノ岩にも負けるというこの日が始まりであった。
(9日目)
この日は波乱のパレードの一番
稀勢の里vs琴奨菊戦
いつも淡々と取り続けて、勝ち星を挙げていた稀勢の里にまさかの琴奨菊に負けるというハプニング、今場所カドバンで不調6敗目の琴奨菊、以前から腰が高いと指摘されている稀勢の里に、琴奨菊得意のがぶり寄りで功を奏した。
これで白鵬と星が並び、観衆は大騒ぎ・・・
下で次の出番を待つ白鵬は、無表情のままで「よし!」っと思ったに違いない。
しかし、白鵬にも悪運が・・・・・
白鵬vs高安戦
高安の立ち合いが鋭く、白鵬が下がってしまい土俵を割ってしまうという、白鵬らしからぬ内容であった。
また、これで稀勢の里が負けたのに、星の差1つ開いてしまう。
それにしても好調高安、日馬富士には負けたけれど、3大関2横綱を破り、大関チャンスが巡って来るのでは・・・・
この後、鶴竜も勢いに負けるという連続波乱であった。
(12日目)
琴奨菊vs玉鷲戦
7度目のカドバンを守り切れず、大関の地位を失った瞬間。
ちょうど1年前のこの場所で、優勝し次は横綱かっと言われていたが、まさかこの日が来るとは想像もしてなかった事でしょう。
(14日目)
稀勢の里vs逸ノ城戦
まずは逸ノ城を制して、1敗を守り白鵬待ちとなる。
白鵬vs貴ノ岩戦
おっつけからまわしを取られ、11秒であっさりと負けてしまう・・・・
この瞬間、支度部屋で稀勢の里は優勝を告げられ、静かに喜びを噛みしめていた。
その目は、薄らと潤んでいた。
(千秋楽)
優勝は決まった処、この宿敵白鵬を破って、横綱昇進に向けて華を添えたい所。
一方、白鵬は王者横綱として、ここは意地でも勝っておきたい処・・・・
白鵬vs稀勢の里戦
白鵬は立ち合いから、一気に突っ込み、稀勢の里を土俵際に追い詰め、尚もがぶりよったが、冷静な稀勢の里は体をかわし、すくい投げで勝った。
優勝インタビューで、思わず涙する稀勢の里、観ている方も目頭が熱くなる。
三賞はこの4人
1月25日 稀勢の里横綱昇進決定
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