大阪開催が、3月17日で、続いて東京展になるという「ツタンカーメン展」であります。
大阪展は、旧サントリーミュージアムでの開催でありました。
私が、行ったのは、19日(月)でございます。
昔は、よく行ったサントリーミュージアムも入場者数の減少で、東京のみになったそうであります。
ガレやロートレック、人体標本展などいろいろと行った記憶があります。
特に、最近流行っている3D映画なんかは、IMAXシアターで十数年前からここで、メガネを掛けてよく観たもんであります。
でっかい画面に急斜面な座席、海洋生物やタイタニックなどの上映で、結構気に入っていた映画館でもありましたが、残念であります。
地理的に、ベイエリアなのがいま一つ、客数が少なかったからなんでしょうか。
そばに、海遊館、大観覧車、サンタマリア号の遊覧船、向こう岸にはUSJがありますが、他は倉庫ばっかりであります。
ついでに、隣の海遊館にも久々に行ってみようと思い、海遊館の入場チケットと地下鉄・バスの一日乗車券のセットのカードを買いました。
料金は、\2,300であります。
海遊館が大人\2,000なので、地下鉄代が\300で乗り放題はとってもお徳。
その他、各施設の入場料割引などがあるそうであります。
地下鉄各駅の駅長室で売っております。
(改札口で声をかければ、切符なしで駅長室まで入れてもらえます。)
「大阪市交通局(お得な乗車券)」
私の近くの地下鉄の駅は、長田駅(っと言ってもチャリンコで15分かかります)で大阪港まで片道\320くらいかかります。
この展、たぶん、開場前ですごい混雑をしていると思い、ちょっと、ズラして行く事にしたんであります。
開場10時の処、11時頃に着くカンジで出かけました。
電車の中で、デジカメをチェックしていたら、なんと、メモリーカードを忘れている!
バッテリーは、ちゃんと予備も持って確認をしていたのですが、マの抜けた自分に呆れてしまいます。
SDカードだったら、コンビニでもあるんでしょうが、私のはメモリースティックなんであります。
急遽、どこかの駅の近くの電気屋さんを考えていたら、地下鉄乗り放題なんで、いっそデンデンタウンの日本橋まで行こうと思い、恵比須町駅近くの上新で4G、\1,880を買いました。
あー、余分な道草を30分ほど食ってしまいました。
急いで地下鉄に乗り、「大阪港」駅に着きました。
ここから歩いて10分くらいであります。
観覧車が見え、海遊館が見え、その隣が会場であります。
「You Tube 海遊館の周りの風景35秒」
入り口付近を見ると、そんなに並んでいそうもなく、入ると奥の裏手に廻れと係員が言ってるので、行くと、な、な、なんと・・・何ですと!・・・長蛇の人の列が、トグロを巻くように並んでいるじゃー、あーりませんか・・・
一瞬、あー、もうやめて、別の日に来ようかと頭をよぎりましたが、たぶん、GWもあり、いつ行っても混んでるような気がしました。
し、仕方ない・・・覚悟して最後尾に並びました。
春休みとあって、子供たちも大勢来ておりました。
乳母車を引いて来られている人も居て、感心します。
予想がはずれ、甘かった!
このミュージアムの裏手は、すぐ海なので、冷たい風がまともにあたり、お年寄りの方には、きつい並びであります。
そして、1時間45分後、やっと会場に入れました。
はじめ、3分ぐらいの前置き上映を観てから、展示物会場に進みます。
中は、むちゃくちゃ混雑しているわけでもなく、ある程度、観られるように入場制限をかけてたんですね。
混雑をしているので、展示物の説明文を読むには読みづらいので、「音声ガイド」を借りた方が楽だと思い、借りました。
ある程度、ツタンカーメンの背景を予備知識として知っていた方が、いいと思い、たまたま、古いビデオテープを整理していたら、9年前の正月特番で、たけしのツタンカーメンスペシャルを録画していたのが出てきたので、参考に見てみました。
たけしが、「アンケセナーメン」の事を「あんかけラーメン」と言っていたのが頭に残ってしまいました。
ツタンカーメンが、19歳でなぜ亡くなったのかが焦点で、今なお謎なんですね。
9年前のこの番組での想像では、暗殺説を説いておりました。
ミイラの後頭部に骨折が見られた事から、寝込みを襲われた?だけど、致命傷じゃなかった。(X線撮影により)
しかし、今回の展では、CTスキャンなどで調べた結果、ミイラ造りの際に破損したとされております。
暗殺容疑者として、ホルエムヘブ、王家に仕える軍人で将軍にまで登りつめた男、ツタンカーメンの死後、そしてアイの死後に王となった人物があります。
また、イウヤとチュウヤの子供であり神官でもあったアイは、ツタンカーメンの死後、アンケセナーメンと結婚し、王の座についた。
殺害は、ワインの毒殺説、初めてのワインは王、自ら飲むとされており、毒見はなかった。
妻のアンケセナーメンは、それを見て知り?、怒りと恐れ?で敵国のヒッタイトに手紙を送り、わが国にヒッタイト国王の息子をお迎えして結婚をし、王にすると送ったんであります。
ヒッタイトも半信半疑で、軍を従え息子(王子ザンナンザ)を行かせたのでありますが、あの野心家のホルエムヘブに暗殺されたんであります。
(アイの説もあります)アイとアンケセナーメンが共謀してツタンカーメンを暗殺したのではという説もありますが、ツタンカーメンとアンケセナーメンの夫婦仲は、幼馴染みで、すごくよかったと言われ、アンケセナーメンが、ツタンカーメンの子供二人を早産(死産)したミイラが見つかっております。
妊娠5ケ月と妊娠7ケ月目の胎児であります。
DNA鑑定でも、ツタンカーメンの子供と判明しておるそうであります。
そして、胎児としてのミイラは、このエジプトでは習慣としてなかったのが、棺と共に発見されているので、よほどの敬意を持って埋葬したんでしょうね。
だから、アンケセナーメンの暗殺はないと言われ、いまだに持ってアンケセナーメンのミイラが発見されていないのが、逆に悲しみを誘います。
KV21(KingsValley21番目の発掘場所)に身元不明のミイラが発見されているのが、アンケセナーメンじゃないかと言われております。
この展では、ツタンカーメンの暗殺説は否定しており、後頭部の小さな穴からマラリアを引き起こす寄生生物のDNAが見つかっており、また、一族が近親結婚だらけで、骨などがもろく、足の先に血が流れにくいという骨の病気を持っており、骨折をして命取りになる塞栓症を引き起こしたのではと言っております。
「王家の家系図」
兄弟とか親子で夫婦になったりと、訳のわからない一族であります。
アンケセナーメンではないかと言われている「王女の頭部像」
エイリアンに出て来るような長い頭部は、子供の頃に頭を縛って意図的に造られたそうであります。
「子供の木棺(内棺)」
ツタンカーメンとアンケセナーメンとの間に出来た胎児(5ケ月の方)の内棺だそうで、ツタンカーメンの埋葬されていたお墓に入っていたそうであります。
5ケ月の胎児の内臓は、取り出さないでそのままだそうで、もう一人の7ケ月の方は、脳と内臓は摘出しいるそうであります。
「ツタンカーメンの半身像」
高さ77cmの等身大の半身像で、美男だったんでしょうか?
「下エジプト王冠を被ったツタンカーメン像」
統一はされていたが、守護神と象徴が違い、南北のエジプトが存続をしていたそうであります。
下エジプトは、北部で王冠は、赤冠で前の部分が平で後ろが細長く延び、コイルのような物が付いているそうであります。
「上エジプト王冠を被ったツタンカーメン像」
上エジプトは南部で王冠は、白冠で先端が細くなった円筒状だそうであります。
両方の王冠を組み合わせた「二重冠(複合冠)」もあったそうであります。
これらの冠を覚えておくと、壁画やレリーフなどによく出て来るので、参考になりますよね。
「ツタンカーメンの棺形カノポス容器」
カノポス箱に、このようなカノポス容器が入っており、肝臓が入っていたそうであります。
カノポス容器とは、王の内臓で、肺、肝臓、胃、腸の4つをそれぞれの容器に納め、一組にして箱に収めていたそうであります。
「有翼スカラベ付き胸飾り」
ツタンカーメンがしていた飾りであります。
このスカラベは、ガラスで出来ており隕石で自然と形成された物だそうです。
スカラベは糞転がしで有名でありますが、なぜこの虫なのかと言うと、糞を転がす様子が、天空の太陽神を連想させるらしい事と、糞から虫の子供が出て来る事から、再生するという意味もあるらしいのであります。
スカラベの上にあるのが、満月と三日月で表される船で、太陽神ラーと月のシンボルのホルスの左眼だそうであります。
「ツタンカーメンのシャブティ」
シャブティとは、故人に代わって身代わり労働をしてくれる人形みたいな物で、墓の中に413体のシャブティが納められていたそうであります。
その中で、365体は働き手で、一日一体で、一年間365日の働き手に相当、監督のシャブティが36体、エジプトの一週間(10日)に相当し、その上の12ケ月を監督するシャブティも12体あるそうであります。
いろいろなシャブティがある中で、これが最も美しいとされているそうであります。
ツタンカーメンのマスク
私は、これを見たくて行ったんでありますが、これは、エジプト国外持ち出し禁止なんだそうで、エジプトに行かなければ、見れないんだそうであります。
残念!!!・・・
「チュウヤ(左)イウヤ(右)のシャブティ」
ツタンカーメンの曾祖父母にあたる(「王家の家系図」参照)シャブティであります。
「チュウヤの人型棺」
この展のラストのコーナー出口付近にでーんと、置かれていた目玉展示物であります。
高さ94cm、幅69.2cm、奥行き218.5cmというキンキラキンのデカイ棺であります。
ケースに入っております。
二重構造のこの棺の外側は、なぜか泥棒に盗まれずに残っていたそうであります。
「チュウヤの内臓包みのマスクとカノボス壷」
カノポスには、防腐処理をされた内蔵を入れるんでありますが、蓋には、人頭の他に肺を守るヒヒの頭、ドゥアムウトエフ神はジャッカルの頭で胃を守り、ケベフセヌエフ神と女神セルケトはハヤブサの頭で腸を守る。
そして、人頭は、イムセティ神とイシスは肝臓を守るんであります。
そのカノポスの上にマスクが掛けられる?んだと思います。
「チュウヤのカノポス厨子」
チュウヤの内臓が入った4つのカノポスを納める箱がこれであります。
「アメンヘテブ3世像」
ツタンカーメンの祖父母(「王家の家系図」参照)にあたり、王冠が下エジプトと上エジプトの王冠を重ねた王冠が、統治者としての威厳を表しているんでしょうか・・
「ティイ王妃の頭部像」
アメンヘテブ3世の妻であります。
「アクエンアテン王の巨像頭部」
ツタンカーメンやアンケセナーメンの父親であります。
この展でも、最も大きな展示物で、高さ148cm、幅84cm、奥行き55cmもあるケースなしの展示物でありました。
この顔立ちやあごなど、漫才の麒麟の川島に似ていると思ってしまいました。
「トトメス4世と王母ティアの坐像」
こうゆう姿が多いんですよね。
親子、夫婦、つまり互いの背中に手を廻して添えているカンジが、とっても微笑ましく思ってしまいます。
ツタンカーメンとアンケセナーメンもそうで、巨像でもどれも背中に手を廻しているポーズが多いように思います。
男尊女卑じゃなくて、互いのパートナーって感じがいいですね。
「トトメス4世のアンク形祭具とアメンヘテブ2世の儀式用水差し」
このアンク、オカルト映画などでよく見かけますが、生命や生を表すヒストログリフの文字だそうで、生命の息吹、生命の源の水を表していたりと壁画や像などに多くみられますよね。
サンダルの紐のデザイン化の説もあるという事ですが、雄、雌の記号のメスの記号に似ていると思うのは私だけでしょうか?・・・
並んで1時間45分、観賞時間が1時間45分と合計3時間半の所要時間でありました。
絵葉書やグッズ類なども見ようとすれば、また、これが、売店に入るのが長蛇の列、さすがの私も、「もう、ええわ・・」っと見ないで出てきました。
まぁ、関西と東京の方は、一度足を運んで見られてはいかがでしょうか?
但し、並んでいる時間、単庫本などで暇を潰す必要はありますよね。
飲み物のペットボトルも必要で、トイレは先に済ましておいた方がベターであります。
私は、暇つぶしに「KARA」や「少女時代」をずーっとを聞いていたので、比較的、苦にならないで並べましたね。
「ツタンカーメン展」
「安らぎを求めて、美術・博物館へ」 インデックス
大阪展は、旧サントリーミュージアムでの開催でありました。
私が、行ったのは、19日(月)でございます。
昔は、よく行ったサントリーミュージアムも入場者数の減少で、東京のみになったそうであります。
ガレやロートレック、人体標本展などいろいろと行った記憶があります。
特に、最近流行っている3D映画なんかは、IMAXシアターで十数年前からここで、メガネを掛けてよく観たもんであります。
でっかい画面に急斜面な座席、海洋生物やタイタニックなどの上映で、結構気に入っていた映画館でもありましたが、残念であります。
地理的に、ベイエリアなのがいま一つ、客数が少なかったからなんでしょうか。
そばに、海遊館、大観覧車、サンタマリア号の遊覧船、向こう岸にはUSJがありますが、他は倉庫ばっかりであります。
ついでに、隣の海遊館にも久々に行ってみようと思い、海遊館の入場チケットと地下鉄・バスの一日乗車券のセットのカードを買いました。
料金は、\2,300であります。
海遊館が大人\2,000なので、地下鉄代が\300で乗り放題はとってもお徳。
その他、各施設の入場料割引などがあるそうであります。
地下鉄各駅の駅長室で売っております。
(改札口で声をかければ、切符なしで駅長室まで入れてもらえます。)
「大阪市交通局(お得な乗車券)」
私の近くの地下鉄の駅は、長田駅(っと言ってもチャリンコで15分かかります)で大阪港まで片道\320くらいかかります。
この展、たぶん、開場前ですごい混雑をしていると思い、ちょっと、ズラして行く事にしたんであります。
開場10時の処、11時頃に着くカンジで出かけました。
電車の中で、デジカメをチェックしていたら、なんと、メモリーカードを忘れている!
バッテリーは、ちゃんと予備も持って確認をしていたのですが、マの抜けた自分に呆れてしまいます。
SDカードだったら、コンビニでもあるんでしょうが、私のはメモリースティックなんであります。
急遽、どこかの駅の近くの電気屋さんを考えていたら、地下鉄乗り放題なんで、いっそデンデンタウンの日本橋まで行こうと思い、恵比須町駅近くの上新で4G、\1,880を買いました。
あー、余分な道草を30分ほど食ってしまいました。
急いで地下鉄に乗り、「大阪港」駅に着きました。
ここから歩いて10分くらいであります。
観覧車が見え、海遊館が見え、その隣が会場であります。
「You Tube 海遊館の周りの風景35秒」
入り口付近を見ると、そんなに並んでいそうもなく、入ると奥の裏手に廻れと係員が言ってるので、行くと、な、な、なんと・・・何ですと!・・・長蛇の人の列が、トグロを巻くように並んでいるじゃー、あーりませんか・・・
一瞬、あー、もうやめて、別の日に来ようかと頭をよぎりましたが、たぶん、GWもあり、いつ行っても混んでるような気がしました。
し、仕方ない・・・覚悟して最後尾に並びました。
春休みとあって、子供たちも大勢来ておりました。
乳母車を引いて来られている人も居て、感心します。
予想がはずれ、甘かった!
このミュージアムの裏手は、すぐ海なので、冷たい風がまともにあたり、お年寄りの方には、きつい並びであります。
そして、1時間45分後、やっと会場に入れました。
はじめ、3分ぐらいの前置き上映を観てから、展示物会場に進みます。
中は、むちゃくちゃ混雑しているわけでもなく、ある程度、観られるように入場制限をかけてたんですね。
混雑をしているので、展示物の説明文を読むには読みづらいので、「音声ガイド」を借りた方が楽だと思い、借りました。
ある程度、ツタンカーメンの背景を予備知識として知っていた方が、いいと思い、たまたま、古いビデオテープを整理していたら、9年前の正月特番で、たけしのツタンカーメンスペシャルを録画していたのが出てきたので、参考に見てみました。
たけしが、「アンケセナーメン」の事を「あんかけラーメン」と言っていたのが頭に残ってしまいました。
ツタンカーメンが、19歳でなぜ亡くなったのかが焦点で、今なお謎なんですね。
9年前のこの番組での想像では、暗殺説を説いておりました。
ミイラの後頭部に骨折が見られた事から、寝込みを襲われた?だけど、致命傷じゃなかった。(X線撮影により)
しかし、今回の展では、CTスキャンなどで調べた結果、ミイラ造りの際に破損したとされております。
暗殺容疑者として、ホルエムヘブ、王家に仕える軍人で将軍にまで登りつめた男、ツタンカーメンの死後、そしてアイの死後に王となった人物があります。
また、イウヤとチュウヤの子供であり神官でもあったアイは、ツタンカーメンの死後、アンケセナーメンと結婚し、王の座についた。
殺害は、ワインの毒殺説、初めてのワインは王、自ら飲むとされており、毒見はなかった。
妻のアンケセナーメンは、それを見て知り?、怒りと恐れ?で敵国のヒッタイトに手紙を送り、わが国にヒッタイト国王の息子をお迎えして結婚をし、王にすると送ったんであります。
ヒッタイトも半信半疑で、軍を従え息子(王子ザンナンザ)を行かせたのでありますが、あの野心家のホルエムヘブに暗殺されたんであります。
(アイの説もあります)アイとアンケセナーメンが共謀してツタンカーメンを暗殺したのではという説もありますが、ツタンカーメンとアンケセナーメンの夫婦仲は、幼馴染みで、すごくよかったと言われ、アンケセナーメンが、ツタンカーメンの子供二人を早産(死産)したミイラが見つかっております。
妊娠5ケ月と妊娠7ケ月目の胎児であります。
DNA鑑定でも、ツタンカーメンの子供と判明しておるそうであります。
そして、胎児としてのミイラは、このエジプトでは習慣としてなかったのが、棺と共に発見されているので、よほどの敬意を持って埋葬したんでしょうね。
だから、アンケセナーメンの暗殺はないと言われ、いまだに持ってアンケセナーメンのミイラが発見されていないのが、逆に悲しみを誘います。
KV21(KingsValley21番目の発掘場所)に身元不明のミイラが発見されているのが、アンケセナーメンじゃないかと言われております。
この展では、ツタンカーメンの暗殺説は否定しており、後頭部の小さな穴からマラリアを引き起こす寄生生物のDNAが見つかっており、また、一族が近親結婚だらけで、骨などがもろく、足の先に血が流れにくいという骨の病気を持っており、骨折をして命取りになる塞栓症を引き起こしたのではと言っております。
「王家の家系図」
兄弟とか親子で夫婦になったりと、訳のわからない一族であります。
アンケセナーメンではないかと言われている「王女の頭部像」
エイリアンに出て来るような長い頭部は、子供の頃に頭を縛って意図的に造られたそうであります。
「子供の木棺(内棺)」
ツタンカーメンとアンケセナーメンとの間に出来た胎児(5ケ月の方)の内棺だそうで、ツタンカーメンの埋葬されていたお墓に入っていたそうであります。
5ケ月の胎児の内臓は、取り出さないでそのままだそうで、もう一人の7ケ月の方は、脳と内臓は摘出しいるそうであります。
「ツタンカーメンの半身像」
高さ77cmの等身大の半身像で、美男だったんでしょうか?
「下エジプト王冠を被ったツタンカーメン像」
統一はされていたが、守護神と象徴が違い、南北のエジプトが存続をしていたそうであります。
下エジプトは、北部で王冠は、赤冠で前の部分が平で後ろが細長く延び、コイルのような物が付いているそうであります。
「上エジプト王冠を被ったツタンカーメン像」
上エジプトは南部で王冠は、白冠で先端が細くなった円筒状だそうであります。
両方の王冠を組み合わせた「二重冠(複合冠)」もあったそうであります。
これらの冠を覚えておくと、壁画やレリーフなどによく出て来るので、参考になりますよね。
「ツタンカーメンの棺形カノポス容器」
カノポス箱に、このようなカノポス容器が入っており、肝臓が入っていたそうであります。
カノポス容器とは、王の内臓で、肺、肝臓、胃、腸の4つをそれぞれの容器に納め、一組にして箱に収めていたそうであります。
「有翼スカラベ付き胸飾り」
ツタンカーメンがしていた飾りであります。
このスカラベは、ガラスで出来ており隕石で自然と形成された物だそうです。
スカラベは糞転がしで有名でありますが、なぜこの虫なのかと言うと、糞を転がす様子が、天空の太陽神を連想させるらしい事と、糞から虫の子供が出て来る事から、再生するという意味もあるらしいのであります。
スカラベの上にあるのが、満月と三日月で表される船で、太陽神ラーと月のシンボルのホルスの左眼だそうであります。
「ツタンカーメンのシャブティ」
シャブティとは、故人に代わって身代わり労働をしてくれる人形みたいな物で、墓の中に413体のシャブティが納められていたそうであります。
その中で、365体は働き手で、一日一体で、一年間365日の働き手に相当、監督のシャブティが36体、エジプトの一週間(10日)に相当し、その上の12ケ月を監督するシャブティも12体あるそうであります。
いろいろなシャブティがある中で、これが最も美しいとされているそうであります。
ツタンカーメンのマスク
私は、これを見たくて行ったんでありますが、これは、エジプト国外持ち出し禁止なんだそうで、エジプトに行かなければ、見れないんだそうであります。
残念!!!・・・
「チュウヤ(左)イウヤ(右)のシャブティ」
ツタンカーメンの曾祖父母にあたる(「王家の家系図」参照)シャブティであります。
「チュウヤの人型棺」
この展のラストのコーナー出口付近にでーんと、置かれていた目玉展示物であります。
高さ94cm、幅69.2cm、奥行き218.5cmというキンキラキンのデカイ棺であります。
ケースに入っております。
二重構造のこの棺の外側は、なぜか泥棒に盗まれずに残っていたそうであります。
「チュウヤの内臓包みのマスクとカノボス壷」
カノポスには、防腐処理をされた内蔵を入れるんでありますが、蓋には、人頭の他に肺を守るヒヒの頭、ドゥアムウトエフ神はジャッカルの頭で胃を守り、ケベフセヌエフ神と女神セルケトはハヤブサの頭で腸を守る。
そして、人頭は、イムセティ神とイシスは肝臓を守るんであります。
そのカノポスの上にマスクが掛けられる?んだと思います。
「チュウヤのカノポス厨子」
チュウヤの内臓が入った4つのカノポスを納める箱がこれであります。
「アメンヘテブ3世像」
ツタンカーメンの祖父母(「王家の家系図」参照)にあたり、王冠が下エジプトと上エジプトの王冠を重ねた王冠が、統治者としての威厳を表しているんでしょうか・・
「ティイ王妃の頭部像」
アメンヘテブ3世の妻であります。
「アクエンアテン王の巨像頭部」
ツタンカーメンやアンケセナーメンの父親であります。
この展でも、最も大きな展示物で、高さ148cm、幅84cm、奥行き55cmもあるケースなしの展示物でありました。
この顔立ちやあごなど、漫才の麒麟の川島に似ていると思ってしまいました。
「トトメス4世と王母ティアの坐像」
こうゆう姿が多いんですよね。
親子、夫婦、つまり互いの背中に手を廻して添えているカンジが、とっても微笑ましく思ってしまいます。
ツタンカーメンとアンケセナーメンもそうで、巨像でもどれも背中に手を廻しているポーズが多いように思います。
男尊女卑じゃなくて、互いのパートナーって感じがいいですね。
「トトメス4世のアンク形祭具とアメンヘテブ2世の儀式用水差し」
このアンク、オカルト映画などでよく見かけますが、生命や生を表すヒストログリフの文字だそうで、生命の息吹、生命の源の水を表していたりと壁画や像などに多くみられますよね。
サンダルの紐のデザイン化の説もあるという事ですが、雄、雌の記号のメスの記号に似ていると思うのは私だけでしょうか?・・・
並んで1時間45分、観賞時間が1時間45分と合計3時間半の所要時間でありました。
絵葉書やグッズ類なども見ようとすれば、また、これが、売店に入るのが長蛇の列、さすがの私も、「もう、ええわ・・」っと見ないで出てきました。
まぁ、関西と東京の方は、一度足を運んで見られてはいかがでしょうか?
但し、並んでいる時間、単庫本などで暇を潰す必要はありますよね。
飲み物のペットボトルも必要で、トイレは先に済ましておいた方がベターであります。
私は、暇つぶしに「KARA」や「少女時代」をずーっとを聞いていたので、比較的、苦にならないで並べましたね。
「ツタンカーメン展」
「安らぎを求めて、美術・博物館へ」 インデックス