「ダメ大関と云われたくなかった・・・と、豪栄道(全勝優勝)」
一月場所の琴奨菊が優勝した時と同じで、今回の豪栄道の優勝は誰もが予想できなかったんではないでしょうか?
もっぱら、稀勢の里に期待が集まり、当のご本人は、その重圧で固くなってしまった?のかもしれません。
その上、優勝をしていない大関は、稀勢の里だけになってしまいましたので、またまた、その重圧感は、計り知れないかもしれません。
そんな豪栄道、大阪の寝屋川市出身で、大阪府の中ほどからちょいと上(北)に位置にあります。
お母さん曰く、4000gの大きな赤ちゃんで、育つ内にやんちゃになり、ガキ大将になった鼻をへし折る為に相撲をやらせたそうであります。
それが、まさかの天職になるとは、思いもしなかったそうです。
何回と怪我をしても、知られたくないのか隠して頑張っていたそうであります。
相撲は怪我をするかどうかで、勝負が決まると言っても過言ではない世界。
そんな中、豪栄道は調子がよかったんでしょうね・・・
白鵬、逸ノ城不在も幸運に恵まれ、照ノ富士も怪我で不調、琴奨菊もガチガチのテーピング状態、鶴竜、日馬富士も元気がなさそうで、そういった諸々も豪栄道に女神が微笑んだような気がします。
運も実力の内であります。
あの七日目の好調隠岐の海を倒した事が、一番の山場だったような気がします。
お互い同期の中、負けられない一戦に勝ったのが、運命の別れ目だったんでしょうね。
隠岐の海は、この後まさかのボロボロで、十四日目でやっと勝ち越し、逆に、豪栄道が隠岐の海に負けていたら、同じボロボロで勝ち越し出来るか危なかったような気がします。
今回好調だった豪栄道は、相手の激しい突っ張りなどで、耐えられなくってすぐ引いてしまう処が少なかった事と、引いても前へ前へ休まずむかって行ったのが良かったんでしょうね。
高安や嘉風などの激しい突っ張りマシーンにも、じっと見て懐に入るチャンスをうかがいながら、右でまわしをとる豪栄道の得意の体勢に持ち込んだメンタル面での落ち着きがいいんでしょうね。
そして、終盤、白鵬不在でも強敵横綱日馬富士戦にも勝利。
日馬富士も隠岐の海、高安に星を奪われ、2敗を記しての豪栄道戦、意地でも負けられないはずが、豪栄道の得意の首投げで負けてしまいます・・・予想出来たはずなのに、喰らってしまいました。
千秋楽を待たずに、十四日目で優勝を決めました。
遠藤も2敗で、優勝の可能性もあったんですが、豪栄道が勝ったのでなくなったんですが、たぶん観客は遠藤と豪栄道の戦いを見たかったと思います。
しかしながら、全勝するほどの勢いだと遠藤も歯が立たないでしょう。
そして、千秋楽、周りは全勝優勝と期待を込め盛り上がっていましたが、当の御本人は意識をしていなかったそうであります。
相手は、1月場所で優勝をした琴奨菊、千秋楽で負けた借りを今場所の千秋楽で返しました。
全勝優勝をした豪栄道に、マスコミは次は横綱挑戦とはやし立てる。
いままで、そうやって勝手に盛り上がっても、うまく行ったためしがないので、まぁ、次の場所で優勝すれば文句なし、または優勝をからみ、1敗もしくは内容がよくて2敗までが横綱になれるという処でしょうかね?
稀勢の里の件もあり、その重圧は計り知れないプレッシャーとなって、本来の相撲が取れないのが、稀勢の里でよくわかります。
豪栄道も自分をよく知っているし、限界もわかるのでしょう。
変に期待するよりも、力士がよく口にする、一番一番その事だけを考えて前へ進みますっという事なんでしょうね。
稀勢の里は、綱取りは振出しに戻ったものの、優勝していない大関は自分だけになった事へまた、プレッシャーが重圧となってのしかかって来る事でしょう。
その様子がよくわかるのが、初日の隠岐の海戦でした。
その隠岐の海も初日から快進撃で勝ち進みます。
今場所は、稀勢の里に今度こそはと期待が掛けられた観衆も、初日でがっかりして見どころが薄いと感じたのもつかの間、この隠岐の海で盛り上がりました。
2横綱、2大関を撃破、残るはもう一人の大関、同期でもある豪栄道が相手でした。
表情もあまり変えない隠岐の海も、この一番だけはモチベーションが上がったと思います。
しかし、隠岐の海も豪栄道に敗れ、ケチがついたのか、連敗、勝ち越しが危うい9勝で終わりました。
しかしながら、その功績は評価され「殊勲賞」でありました。
他、おしいシーン、八日目、松鳳山対正代戦
福原愛ちゃんが、観戦してたと話題を呼びましたね。
8月25日付で時天空が引退をしました。
昨年(2015年)7月頃、右脇腹に痛みを覚え、「あばら骨のヒビ」と診断される。
その後、激痛に襲われ再検査をすると、「悪性リンパ腫」が見つかった。
復帰をするつもりでも頑張っていたが、入退院を繰り返し(抗がん剤治療の為、3週間おきに入退院をする治療システム)、体力がガタ落ちになり引退に至った。
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