カレーなる隣人

カレー(華麗)なる隣人。それは日々街の至るところで出会ってしまう、すくうカレースプーンの先に映る人間像

於:麻雀サロン要

2005年07月23日 | 隣人(カレー)
満貫、倍満、役満、天和、大三元に、おまけにチョンボ。

これ全部カレーの名前。

麻雀サロン要は、以前偶然にも発見したカレーを出す雀荘。前回はたまたま麻雀大会をやっていてカレーを食べられなかったので、今日はお昼時を狙いすまし、浜松町WTC1階に向かうが、そこは多くの飲食店がランチ合戦を繰り広げる飲食街。そんな戦場で雀荘要は臆すことなく、いやむしろ攻勢姿勢で存在感を表わしていた。

ファザードには、メニュー表にサンプル、A看板にのぼりを掲げ、完全武装といった感じ。

店内に入ると既に席待ち状態。
店内は40席。もちろん10卓、そう、ここは雀荘。2人席なんてありませんから。あるのは4人がけの雀卓のみ。そして卓上には照明がぶら下がっている特有な景色だ。

・満貫カレー・・・いわゆる普通のビーフカレー
・倍満カレー・・・ラム肉を使ったネパールカレー
・役満アレー・・・辛口のビーフジャワカレー
・ちょんぼカレー・2種類のあいかけカレーにコロッケ付き
・天和カレー・・・激辛のインド風チキンとナスカレー

さらに、季節限定で

・雀満(ジャーマン)ポテトカレー・・・コーンビーフとポテトのカレー

という変な駄洒落カレーまで出している。

というふうに、全種類味が異なるこだわりカレーを作っていて、それはもはや雀荘の域を超えている。さらに単にふざけた名前をつけたこだわりカレー屋であるだけでなく、実は接客の高さも私の心を捉えた。

雀荘とはもともと接客レベルの高い場所なのだろうか?

支配人らしき人はきっちりネクタイを締めてサーブしているだけでなく、雀卓の間を白い服を着たコックが走り回っているのも奇妙な景色だが、なかなか彼らがどうしていいサービスをしてくれるのだ。
カレーが運ばれれば、スプーン籠やソースをそろえて「どうぞ」と言ってくれる。レジでは「どのカレーが一番出るんですか?」と聞けば、忙しい時間帯にも関わらず真剣に悩んで答えてくれた。なんとも落ち着きと丁寧さを感じるのだ。

隣人達もお気に入りなのか、容易に席を立とうとはしない。クールビズ姿でタバコを吸っている彼らが座っているのはソファー付きの雀卓。とてもビジネスタイムであるような気がしなかった。

カレー屋を超えた雀荘の出現!まさしく異業態混合競争の時代だ~!