善戦者不怒ブログ

日常・趣味に関するブログです。
将棋、彫刻、フットボール、音楽、読書。

【ナビスコ杯】浦和・磐田戦

2010-03-31 22:25:01 | フットボール
1-1。



ロスタイム、ロビーのゴールでなんとか引き分け。よしよし。

…という話ではなく。

出だし、両SBがまったく前を使えない。足元だけでもらい、縦への突破がないまま横パス。ボランチの2人がよく動いてサイドにはたこうとしても、これでは機能しない。このラインでスペースが作れないから柏木も生きず、次第に守備に負われるようになる。バランスが崩れたところで磐田に攻められ、こぼれ球を成岡が決めて先制。

後半、左SBの堤に替えてロビーを投入、そのロビーに喝を入れられた右SB峻希が目を覚ましてから、少しずつ得点チャンスは生まれてきたが、全体のバランスの悪さはいかんともしがたい。動き回っていたものの空回りしていた高崎を下げて林、さらにトラップやシュートの精度が悪かった元気に替えて啓太を入れ、再び柏木を二列目に上げてから少しリズムを取り戻してなんとか同点にした。
しかし、ロビーと啓太が入らないと得点に結びつかないのでは、ナビスコ・チームの前途は多難だろう。

スピラノビッチは及第点。次は前線へのフィードを見たい。




【Jリーグ】山形・浦和戦

2010-03-25 22:12:39 | フットボール
1-1。

エジミウソンの先制ゴール、左からクロスを上げた細貝もゴール前のエジもフリーで余裕を持って決められた。その直前に、何本かのパスをダイレクトでまわし、達也のシュートから細貝が詰めた形が素晴らしく良かったが、そういうリズムが動きの中で生まれれば、今のサッカーで点が取れることの証座だと思いたい。

その後も相手のいやなポイントにフリーで走りこめる場面もあったが、追加点は取れない。後半、達也が下がってからあまりいい時間にならず、FKから宮沢に決められて同点。

監督は、「セットプレーでの集中不足があった」と言っているのだが、ではそれをどう解消するのか。練習で解消できる話ではないだろう。試合中、ピッチの中でキャプテンシーを発揮する選手はいるのか。いなければ集中力など続かない。

柏木、がんばれ。浦和のすべてのアタッカーが、お前のパスを待っている。


【彫刻ボランティア】サトル・タカダ「子午線-1993」が動いた!

2010-03-22 10:13:48 | 彫刻ボランティア

埼玉県立近代美術館にて、「彫刻ボランティア」の月例研修会。
この日は、アーティストのサトル・タカダ氏を迎え、美術館の「彫刻ひろば」に設置された作品「子午線-1993」の解説と、実際に作品を動かしてみる、というイベントを行なった。



子午線-1993」は、「Drawing Sculpture」、描画する彫刻というコンセプトの1作で、レールの上に設置されたクレーン状のオブジェが可動式となっており、ペン状の先端部で地面に描画できる仕組みとなっている。



ナスカの地上絵を描くにはどういう仕組みが必要か?という発想が原点にあったという。1993年制作のこの作品、宇部市の現代日本彫刻展に出品後、埼玉県立近代美術館に収蔵されたが、この彫刻ひろばに設置した際に動かして以来、15年間固定されたままだったそうだ。今回は作家と美術館の意向により、子午線にちなんで春分の日を選び、実際に大地へのドローイングを行なうはこびとなった。

前夜は嵐のような暴風が吹き荒れたが、明けた21日の昼間はからりと晴れ、絶好のアート日和。作家の指揮の下、学芸員とボランティア・スタッフで固定部のワイアーをはずし、本体をレール上で前後に動かす。



クレーンを固定しているワイアーも緩め、クレーン部を持ち上げながら地面に線を描いていく。彫刻ひろばで遊んでいた子供たちが駆け寄り、楽しそうにお絵かき。

大地を引っ掻いた!

本体の位置を少しずつ動かし、何本もの線を描いていく。この後、仕上げにセメントを流し込んで、しばらくドローイングを保存することとなった。

固定された状態でいつも見慣れていた作品が動いたことへの感銘と、Drawing Sculptureというコンセプトを実地体験できたこと、とても楽しい一日だった。

 

 

 

 


【Jリーグ】浦和・東京戦

2010-03-14 18:25:16 | フットボール
1-0。





宇賀神が左サイドをうまくあしらい、東京の椋原、中村の右サイドにほとんど仕事をさせなかった。これは大きい。

得点は細貝からのスルーパスに走りこんだ宇賀神をペナルティ・エリアで森重が倒し、PK。ロビーが決めて先制。森重はその後2枚目をもらって退場となるが、右SB椋原やボランチで起用された徳永のフォローに終われた中では少し気の毒だった。

阿部、細貝のボランチがうまく噛みあいつつある。細貝が相手ゴール前まで顔を出し、阿部はバランサーとしても機能することで、かなり安定してきた。控えにまわっている啓太を含めて、セントラルMFがしっかりしてきたことはチームにとって大きな基盤となってきた。

さて、問題はエジミウソンだと思う。際どいシュートもあり、決まっていたら仕事をしたことになるだろうが、オフ・ザ・ボールの動きが相変わらずよくない。相手のDFラインにプレッシャーをかけないので、浦和のアタッカーが抑えられてしまう。今日のゲームでも柏木は生きていなかったが、エジが最前線でもう少し工夫すれば、柏木が得意な前のスペース作りができ、そこに達也、細貝らが飛び込んで得点機を作れるはずだ。

チーム全体はかなり良かった。勢いにのってほしい。


「版画に見る印象派」埼玉県立近代美術館

2010-03-13 22:28:30 | アート
埼玉県立近代美術館にて「版画に見る印象派展」。

19世紀半ばのミレー、コローの作品、ミレーで言えば「落穂拾い」「種まく人」といった油彩で描かれている作品と同モチーフの版画が展示されている、
大量印刷の技術がまだ発達していない当時、版画の役割のひとつは、油彩の作品を版画化してある程度の複製を作り、プロモーションすることだった。
ミレーの場合、「落穂拾い」は油彩の前作成されていて、これは油彩のためのデッサン的な役割を果たしていたのだろう。「種まく人」は油彩の後に版画が作成されたので、こちらは前述のプロモーション的意味が強いと言える。

いずれにせよ、同モチーフの油彩と対になるという意味で、独立した芸術性はあまり認識されていなかったようで、版画という技法自体は雑誌の挿絵などで重宝される程度にとどまっている。
しかし、メリヨン、ブレスダンといった作家たちがエッチングによる作品で新しい表現を提示しつづけたことから、フランス画壇では版画の技法に再評価がなされるようになっていく。1852年に19歳という若さで優れた技法を見せた「扉の上部」を作成したブラックモンらが結成した「腐食銅版画協会」の設立、詩人で芸術評論活動も行っていたボードレールらの後押しもあり、版画の地位向上と油彩画家の版画への注目が進むようになる。

今回の展示は「印象派」というカテゴリをタイトルにしているが、これは版画という表現がそれまでのパッシブな扱いからオリジナルな技法へと再認知される時代と、油彩においてもモネやルノワールらが切り開いた新たな手法が生み出された時期がシンクロしたことでの結果なのだろう。
エッチング~リトグラフへの移り変わり、印象派と版画のかかわり(ルノワールの版画への関心の薄さ?もわかりやすかった)、カラーとモノクロームの違いの意味など、示唆に富む展示だったと思う。
ゴーギャンの木版連作が埼玉近代美術館では10作品が全展示。最後がドニの作品だったのは、展示そのものの明るさを象徴するようで、良かった。

観覧時にちょうど企画担当学芸員によるギャラリー・トークが行われ、企画の趣旨と流れを明確に解説していただいた。スタンランの15枚のリトグラフに、何匹の猫が描かれているか?というクイズは当たらなかった。2匹数え損ない。

雨の北鎌倉・建長寺

2010-03-08 21:59:50 | 日常
所用で北鎌倉へ。雨。

建長寺を訪ねた。



禅寺への興味というか関心は前から高かったのだが、建長寺は初めて訪れた。



飾り気のない佇まい。禅僧の修行場としての潔さ?がそこここに感じられる。



決めた。今年はここで座禅の手ほどきを受ける。

でもけんちん汁も美味しい。


【Jリーグ】鹿島・浦和戦

2010-03-06 23:04:41 | フットボール
2-0。



昨季と同じ開幕カード。結果から言うと同じスコア。
前回は、4バックでのポゼッション・サッカーが、4バックの経験値が豊富な鹿島相手にどこまで通用するか?ということで、見事に通用しなかったことでの距離感が計れた意味はあったのだが。

暢久のCBが悪いとは思わない。ただ、坪井とのコンビネーションはまだ合ってない。どちらが競りにいくのか、カバーリングにまわるのか。SBの平川との呼吸もいまひとつで、最初の失点もそこを突かれた感じもあった。

単純に言えば、組織的な守備ができていない、個人の能力を発揮した攻撃ができていない。鹿島はその逆で、組織的な守備ができているから浦和の攻撃に慌てず、また攻撃陣は忠実なフォア・チェックを基本にしながら2トップの個性を生かしたアタックができていた。

宇賀神が左SBで何度もチャンスを作った。しかし、クロスを入れるゴール前に、何人も詰めていながら得点の匂いがしない。アタッカーが相手DFラインにプレッシャーをかけていないから、楽に守られている。まず、そこからではないのだろうか。

モツ煮だけが収穫なのか。




【彫刻ボランティア】川口アート・ウォーク

2010-03-01 14:01:41 | 彫刻ボランティア
埼玉県立近代美術館・彫刻ボランティアの月例会。
いつもは北浦和公園の野外彫刻の洗浄メンテナンスで活動するが、寒い時期は洗浄が厳しいので、館内での研修や館外で見学会などを実施している。

今回は、川口周辺のアート・ウォーク。

まず「川口アート・ファクトリー(KAF)」を訪問。かつては鋳造所として使われていた建物の一部を、アーティストのアトリエ兼住居としてレンタルしている。



5人のアーティストたちのアトリエを見せていただいた。それぞれの内装や佇まいが、一人ずつまったく違う個性を持っていることに、当たり前ながら瞠目。
またレンタル・スペースではコスプレ・イベントの撮影会が開催されていた。



そこから、川口駅東口の商店街方面を散策。街路や公園のあちこちに、多くは金属の立体作品が飾られている。鋳物の町として栄えた川口らしさをしのばせるようなモニュメントも多い。





【MASUI R.D.R】(NPOギャラリー)、【アトリア】(公立ギャラリー)を訪問してから、川口駅西口公園へ。ここは多くの彫刻が飾られていることで有名なエリアだ。





「ミッシェル」朝倉響子



「風の交差点」市村緑郎

こうした作品は状態も比較的悪くなく、綺麗に保たれているのだが…



「渚」船越保武

公園南端の、花壇に囲まれるように設置されたこの作品は、まわりにさえぎるものがない好条件の設置なのだが、
見晴らしがいいのが災いしてか、鳥の足休めになりやすいようで、糞害でひどく汚れている。これだけはなんとかしたいものだ。