来週の土曜日は開幕。鹿アウェーですよ。とりあえず、負ける気しません。
…と浮かれている場合ではないのですが。
しかし、フィンケ新監督のもと、ここまでの過程は順調に思える。フィジカル面で失敗した前季とは異なり、怪我人も少なく、監督の想定どおり(たぶん)に進捗しているはず。大きな補強はしなかったものの、原口、林といった新戦力がレギュラー争いに割って入ってきている。
このまま行けば、ポンテやエスクデロがベンチということも十分考えられ、ということはゲームの流れを変えられる選手を途中で投入できることになる。これは前季のフラストレーションの大きな部分を解消できるはず。
しかし、一方で、監督の戦術が完全に浸透しているかといえば、そうではないだろう。
「私たちの新しいやり方を、チームが完全に実践するまでには、それなりの時間もかかりますし、難しい道だと思います。なぜなら、コンビネーションサッカーを実戦しようとすれば、ボールを失う回数が増えるからです」
と監督は言っている。この点をどう評価するのか。
うまくいけば、新戦力も含めた底上げの効果が発揮され、戦術も破綻せずに進めば結果(勝ち点)が期待できる。一方で、まだ新戦術がこなれないままリーグに突入すれば、そう簡単な話ではない。そのときに監督の想定しているスケジュール感と、サポーター含めたクラブの思惑がずれないのか。
細貝を右SBで起用する意味はわかった。ボール・ポゼッションを前提としたコンビネーション・サッカーを指向するのであれば、高橋ら若手よりもキープ力のあり運動量もそこそこ期待できる萌をSBに置く選択肢は十分にある。
また4バックの場合でも闘莉王は前線に上がる。その場合、SBが中に絞った3バック気味の対応も可能だろう。啓太や阿部がカバーする従来型より、中盤のポゼッションをキープしながら守備を確保できるメリットはありそうだ。
とかなんとか、妄想をふくらませていられるこの時期は楽しいのです。