善戦者不怒ブログ

日常・趣味に関するブログです。
将棋、彫刻、フットボール、音楽、読書。

浦和レッズ、キャンプ終了

2009-02-26 23:25:47 | フットボール
キャンプ終了。シーチケは届きました(カード式)。
来週の土曜日は開幕。鹿アウェーですよ。とりあえず、負ける気しません。

…と浮かれている場合ではないのですが。

しかし、フィンケ新監督のもと、ここまでの過程は順調に思える。フィジカル面で失敗した前季とは異なり、怪我人も少なく、監督の想定どおり(たぶん)に進捗しているはず。大きな補強はしなかったものの、原口、林といった新戦力がレギュラー争いに割って入ってきている。
このまま行けば、ポンテやエスクデロがベンチということも十分考えられ、ということはゲームの流れを変えられる選手を途中で投入できることになる。これは前季のフラストレーションの大きな部分を解消できるはず。
しかし、一方で、監督の戦術が完全に浸透しているかといえば、そうではないだろう。

「私たちの新しいやり方を、チームが完全に実践するまでには、それなりの時間もかかりますし、難しい道だと思います。なぜなら、コンビネーションサッカーを実戦しようとすれば、ボールを失う回数が増えるからです」

と監督は言っている。この点をどう評価するのか。
うまくいけば、新戦力も含めた底上げの効果が発揮され、戦術も破綻せずに進めば結果(勝ち点)が期待できる。一方で、まだ新戦術がこなれないままリーグに突入すれば、そう簡単な話ではない。そのときに監督の想定しているスケジュール感と、サポーター含めたクラブの思惑がずれないのか。

細貝を右SBで起用する意味はわかった。ボール・ポゼッションを前提としたコンビネーション・サッカーを指向するのであれば、高橋ら若手よりもキープ力のあり運動量もそこそこ期待できる萌をSBに置く選択肢は十分にある。
また4バックの場合でも闘莉王は前線に上がる。その場合、SBが中に絞った3バック気味の対応も可能だろう。啓太や阿部がカバーする従来型より、中盤のポゼッションをキープしながら守備を確保できるメリットはありそうだ。

とかなんとか、妄想をふくらませていられるこの時期は楽しいのです。

ジェフ・ベック&エリック・クラプトン

2009-02-24 23:05:48 | 音楽
さいたまスーパー・アリーナ、2月22日。



第1部がジェフ・ベック、第2部がクラプトン、第3部がクラプトン・バンドにジェフの共演という形。

クラプトンは良かった。「レイラ」「ワンダフル・トゥナイト」「コケイン」などのヒット・ナンバーを、衒いなく披露していく様は、さすがに一流のエンターテイナー。水色のストラトは素晴らしい音色。

しかし、ジェフ・ベックですよ。
ストラトにアームが付いている意味を、今回はじめて理解できた。ギターを弾くということは、フィンガー・ボードにとらわれることではなく、弦そのものをコントロールするということなのだ。弦にどのようにアクションするのか(たとえばスライド・バーでタッチしたり)によって、トーンはまるで違ってくる。また、トーンだけでなくピッチをコントロールするために、トレモロ・アームがこれほど重要な役割を果たすとは。半音、いやクオーター・トーン、それより細かい音程まで、アームと右手指先の制御で自在に操る巧みさ、というか鋭角さには、まったく驚かされた。

まだ語りつくせないので、次回。

ロシア・アヴァンギャルド展

2009-02-17 22:11:46 | アート

ロシア・アヴァンギャルド展。埼玉県立近代美術館。3月22日まで。

 

 革命前夜の狂騒的な熱気、ネオ・プリミティヴなモチーフを生み出したロシアの土壌、キュビズムやフォービズムを収集し公開していたコレクターの存在など、その時代、その空間がもたらした革新的アートの総体が(さわりとはいえ)一望できた。

 1932年の党中央委員会決議による、すべての文化団体解散。翌年にはドイツでヒトラー政権が誕生するというこの時代における、「抽象」の意味合いはよく考えなければならず、カンディンスキーくらいしか知らない身としては、マレーヴィチの切実さは痛いほどだった。

 ところでピロスマニ。ルソーずきとしては衝撃的な体験でした。ハンマースホイもそうだったけど、ほんと知らない作家って当たり前のようにいくらでもいるわけだ。


大原サッカー場 浦和対栃木SC

2009-02-15 23:01:53 | フットボール

大原サッカー場にて、浦和レッズ対栃木SCの練習試合。

昨日も中央大との試合があったため、スタメンは総入れ替え。

GK加藤、DFは右から高橋、堀之内、闘莉王、永田、ボランチに阿部と山田直、前目にセルヒオ、林、原口、FWに高原。

ボールをキープすると、慌てて前に送るのではなく、基本的にショート・パスをつないでいく。基点は闘莉王で、ボランチへの配球、あるいはサイドへの長短のパスで散らしていく。サイドは特に永田の上がりがよく、左サイドからチャンスを作るが、クロスの精度は全体的にいまひとつ。セルヒオ、原口のドリブル突破はアクセントになっていた。林があまり機能せず、高原が下がって受けにいくことも。

全体的には、ボール・ポゼッションへの意識は統一されているような感じ。ただ、まだポジショニングとスペースの意識が固まっていないのでパスの出しどころが限定的、そのせいもあってパスを受けてから出すところを探している停留、などもあって、なかなか効果的な崩しができていない。スピード感も乏しい。 しかし、これはメンバーがある程度固まり、相互の動きが確認できれば改善されるはず。

逆に言うと、ポジションにとらわれないポジショニング感覚、またボールを引き出す動きや、先を読んだランニングができる選手でないと、このサッカーにはついていけないはず。フィンケ監督がいまやっていることは、それができる選手と組み合わせの見極め、か。

前半はセットプレー(セルのFK)から阿部のヘッドで先制。原口のドリブル個人技から、角度のないところでのシュートを決めて2点目。後半途中でメンバー総交代(昨日のスタメン組にチェンジ)後、エジの粘りからポンテがきちんと決めて3点。オウンゴールで1点返されたものの、危なげなく勝利。

中央のディフェンスは、闘莉王、堀之内(もしくは坪井)のCBに、ボランチ阿部のカバーでそれほど破綻はなくいけると思う。ただ、サイドバックがあがった裏をどう押さえるかは、誰がSBをやるかによっても違ってきそうだ。右に平川、高橋、左は野田、永田だが、特に大きな補強もしなかったポジションなので、今シーズンいっぱいは悩みどころかもしれない。

 アタッカーは高原、達也、エジ、ポンテ、梅崎、セル、原口と揃ってきたので、誰が出ても遜色ないような感じ。そこを生かすも殺すも、ボランチというかセントラルMFしだいというチームになりそうだ。阿部、啓太、細貝、山田暢(はアタッカー枠か?)、山田直、赤星、こちらも揃ってはいるものの、監督の戦術とどれだけマッチできる組み合わせができるか、にかかってきそう。

大原にはアレックスもいました。早く実戦に復帰してほしい。今日の観客は約1,000人。ピッチのまわりは人で鈴なり状態でした。