善戦者不怒ブログ

日常・趣味に関するブログです。
将棋、彫刻、フットボール、音楽、読書。

【Jリーグ】清水・浦和戦

2009-04-29 21:09:57 | フットボール
2-2。

結果はともかく、良い試合だった。
フットボールではなにが起きても不思議ではない。ペナルティ・エリア内で原の突破を闘莉王が止めてPK。仕方ない。

さて、前半で先制されてどうするか、これは新生浦和の課題だっただろう。清水が本当に後半勝負(岡崎、永井を投入するまではドローでOK?)だったのかはわからないが、とりあえずマルコス・パウロのキープ力を生かして前線で勝負したいというプランだったのだろう。しかし今日の浦和は、これまでのコンビネーション・サッカーをさらに一歩進めた形になっていたと思う。パス・コースが足元だけでなく、スペースに出している。前線、特にエジの信頼感が増していることで、キープとパスのバランスがいい。左サイドから崩してエジ、阿部と絡んでロビーのゴール。前半のうちに同点。

後半の立ち上がりから、浦和が一方的に攻める。セカンド・ボールを取った二次攻撃。時間帯で攻守は入れ替わるものの、流れの中から後半30分に直輝のゴール。

ここから、原口→セル、直輝→堀之内、とクロージングの交代をしたわけだが、この試合に関しては裏目。元気と直輝を交代した左サイドを突く形で、交代して右SB に入った辻尾がかきまわし、最後は左SB児玉に決められドロー。

先制されたときの点の取り方、フィンケ監督はどのようなシチュエーションであろうと、コンビネーション・サッカーの流れの中で得点できることが最上と考えているのだろう。だからことさら点を取りに行くためにFWを増やすようなことはしない。これまでの監督のキャリアでも、FWの得点比率はそれほど高くないらしいが、今日のポンテのゴールはまさしくそのとおり。直輝のゴールもその流れ。

気になるのは、クロージング・モードになってからのフットボールの有りようか。セルがサイドに流れてキープするのは当然。しかし、チーム全体でどのように試合をクローズさせるのかは、まだ浸透していないのかもしれない。

左サイドで元気、直輝が崩し、空いた右スペースを暢久が使う構図は、強い可能性を感じた。

【Jリーグ】千葉・浦和戦

2009-04-25 22:31:33 | フットボール

0-1。

前半は眠っていた、というか、千葉の狙いに完全にはまっていた。 1.5列目の谷澤と深井の運動量と、厚めの中盤による押し上げで浦和陣内でかなりプレスをかけられる。両チームとも玉際は強いが、千葉のほうがいい距離感を保っているため、ボールがよくまわる。浦和は選手の距離が少し近い。そこでボールをまわそうとしても、千葉のプレスに押され、苦し紛れのロング・ボールに頼るしかない。おそらくミラー監督の構想通りの立ち上がりだっただろう。この時間帯で、1トップの巻にボールを集中されたら、いつ失点してもおかしくなかった。

そこを乗り切って前半を0-0で終えたことが、大きかった。ハーフタイムに監督はかなり修正指示をしたのだろう、また千葉が前半のような動きをできなかったこともあり、後半は浦和の時間帯が多くなった。13分、左サイドから直輝のクロスにエジが合わせてゴール。

細貝が何度もゴール前に顔を出す。坪井は中盤までケアして相手を潰す。闘莉王が巻やボスナーを止める。 チーム全体のタスクがきちんと分担されている。途中で入ったセルの異質なリズムをうまく生かせればさらに面白いと思うが。監督のコメントはエジのディフェンスへの献身を評価。


日本将棋連盟で何が2

2009-04-23 22:41:05 | 将棋
日本将棋連盟のサイトに、奇妙な一文が掲載された。

「三浦支部について」というその一文、これだけを読んでその言わんとするところを理解するのは非常に難しい。
すでにあちこちで言及はあるので、総合的に判断すると、「マグロ名人戦」の共催・後援を巡り、将棋連盟がその主催者に申し入れを行ったということについて、連盟の見解を表明したということになるようだ。

これまでの経緯を念頭に、いくつかの情報を取り纏めてみると、これまた将棋連盟によるLPSA排除活動の一環なのだろう、という予測はできる。
「マグロ名人戦」というのは数ある将棋大会の中でも出色のユニークさを誇る大会で、三浦三崎という地を生かし、成績優秀者への賞品はマグロ。運営はボランティアの手作り感が強く、数多くのアマ強豪が参加することで著名な大会となっている。
近年はLPSAが共催となり、所属女流棋士が多数、運営に参加しているようだ。

将棋連盟はそこが気に入らない、ということなのだろうか、もともとの主催者である三浦支部に対して圧力をかけるという行動に出たらしい。

事実関係を知る身ではないので、それが事実なのかも判断はできない。しかし、気になる点をふたつほど、上げておく。

①主催者に圧力をかけたことが事実として、なぜそういうことをするのか。以前のエントリにも書いたが、LPSAを排除する意味はどこにあるのだろう。最近でも、将棋連盟はLPSAのイベントにぶつけるように各種イベントを設けているが、そんなことで将棋人口が増えると思っているのだろうか?
②将棋連盟のサイトの件には「正棋士のHPに事実に反することが」書いてあったので、「正しい事実をご説明する」というようなことが書いてある。「三浦支部について」というこの文章だけでは正直、「将棋連盟の姿勢と経過」はまったく理解できない。
それはさておき、正棋士のHPに何かが書いてあり、連盟はそれを不快に思ったと。これを公式に表明したのは知る限りこの文章が初めてだと思う。非公式にはこれまでいろいろなことがあったのだと思うが、これを見た棋士はじめ連盟関係者はどのように感じるのだろう。

将棋連盟に嫌悪感は持っていない。連盟に属する人たちの大半は、将棋を愛する人たちだと思っている。
しかし、今回の騒動は、連盟内部での分裂を生みかねない大事なのではないだろうか。
それで浄化されるのならよし、とも言える。そうならないうちに、よい方向に転がって欲しいとも願う。

【サテライト】浦和・新潟戦

2009-04-19 22:34:01 | フットボール

0-1。

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドが流れる鴻巣市立陸上競技場。
GK:加藤
DF:西澤、堀之内、近藤、アレックス
MF:赤星、浜田、林、高橋
FW:高原、セル

高原は要するに動きすぎなのでは、と思った。もっと動かずに前線のセンターにいて、アレックスがボールを持った瞬間に動き出せば相手DFは慌てるのでは。下がったり流れたりしても、DFの数が足りているところにいては、さすがに打開は難しい。

サテライトもトップと近い戦術で動いているようだ。細かいところでもパス・ワークでつないでいく意識は強い。しかし、もう少し逆サイドを狙ってもいいのではと思う。この試合のように中央を厚く固められたときにどう崩すか、という課題はトップも然りと感じた。それ以前に、フィニッシュの精度はなんとかしてほしいが。アレの決定機などは決めてくれないと。

後半の出足の悪さは、GK交代によるところもあるのだが(加藤のコーチングの良さはJ1レベルと思う)、暑さは割り引くとはいえ、中盤の運動量が落ちたときのやりかたは何か工夫がないのだろうか。

原口、直輝といった若手がすでにトップ・チームのレギュラーを張っている。とはいえ、長いシーズンをフルで闘える体力、体格があるとは思えない(直輝が精密検査とのことだし…)。今日の試合を見る限りでは林、高橋、浜田、野田らも個々のポテンシャルではトップの選手とまったく遜色ないと思う。

フィンケ監督はそのあたりのコーディネイションに非常に長けている。
アピールせよ、若手。



【Jリーグ】浦和・京都戦

2009-04-18 22:45:49 | フットボール
1-0。

1-0、というギリギリのスコアで、後半20分前後の京都ペース(佐藤のシュートがバーを叩く!)を考えると、危険な試合であったことは確かなのだが。

なぜだろう、こんなに楽しいゲームは久しぶりだった。

直輝が前を向く。自分が前を向くだけでなく、まわりの選手が前を向けるようなポジションをとっている。こういう動きは、啓太にも阿部にもなかった特徴だと思う。それに連動して元気が動く。京都のボランチ、シジクレイがボールに絡めずいらだつのが手にとるようにわかる。

これがフィンケのサッカーだ。今日、それがはっきりわかった。

得点はポンテ~エジのホットラインで、これは今期の浦和の得点パターン。いくらボールをまわせても、フィニッシュにいけなければ意味はない。ポンテ~エジ、(たぶん)アレ~高原、直輝~原口、など、いくつものフィニッシュ・パターンを持つことで相手に脅威を与えられるだろう。

直輝、元気の活躍による前線の活性化により、ディフェンスの意識も変わった。暢久、坪井のディフェンスが、アタッカーを信頼した動きになっている。

選手交代の手法も面白くなってきたが、また次の機会に。

【Jリーグ】名古屋・浦和戦

2009-04-12 20:37:24 | フットボール
0-1。

前半43分、原口のゴール。前半20分過ぎに田中達也が故障で交代。交代で入った原口が決めたことは、別に意味はない。達也がそのままいれば、決めていただろう。

名古屋はマギヌンが危険だったが、全体的に怖さがなかった。浦和と五分の感じかと思ったが、昨年のような覇気はなかったような…。

【浦和レッズ】高原は覚醒するのか?

2009-04-11 23:16:45 | フットボール
浦和の現状をポジション別に考えると、

GK:都築は安定。山岸がナビスコでまったく問題ない結果を残した。
CB:闘莉王が代表にとられ、また脳震盪などの影響があるかもしれないが、今のところ問題なし。
SB:右は山田。細貝の離脱した左(監督言うところの“工事現場”)が問題だったが、アレックスが90分できたことでかなり不安解消。
MF:啓太、阿部、直輝、ポンテ、原口、西澤、オプション(まだほとんど出場機会がないということで)で林、戻ってくれば梅崎。やりくりはいろいろあるだろうが、質・量ともに問題なし。

さて、FW。
高原、達也、エジ、セル、と揃っている。原口(FW登録)、ポンテもFWと考えればまったく問題のない陣容だ。

しかしここまでリーグ戦5試合で5得点。アタッカーが揃っているわりには、少ない得点だと思う(監督は、FWの得点が少ないことそのものはまったく気にしていんないようだが、総得点の問題として)。コンビネーション・サッカーの完成に気をとられているところで、フィニッシュまでいけていないと言えるのかもしれないが、点のとれないサッカーに楽しみは少ない。

中盤でのパスまわしによる崩しは形が徐々にできてきた。次は崩すだけでなく、そこから点をとる形を完成させることを監督は考えているだろう。

磐田全盛期の高原は、中山と2トップを組み、まさに縦横無尽の動きでゴールを量産していた。今の浦和のパス・サッカーには、もしかしたら高原のスタイルは向いていないのかもしれない。しかし、アレックスが左SBに入った時の(特にアーリーな)クロスは、高原にぴったりではないのか? アレにとっても、細かいパスとクロスの両オプションがあれば、プレイの幅も広がり、相対するSBは守りにくく、相対的に守備の負担は減るだろう。

高原は、必ず覚醒する。お楽しみは、これからだ。

【ライブ】ザッパ・プレイズ・ザッパ

2009-04-09 15:13:43 | 音楽
4月7日、渋谷O-East。



昨年の来日では、ゲストにスティーヴ・ヴァイをフィーチャー、ステージ上にスクリーンを設置し、往年のフランク・ザッパのライブ映像とシンクロした演奏を披露するなど、趣向たっぷりだったが、今回はなし。
おまけに、来日予定だったレイ・ホワイトが直前に離脱(スマッシュのHPにドゥイーゼルのメールで事の顛末がアップされてる)。当初の目論見とはだいぶ様子が変わったらしい。

とはいえ、ドゥイージルもいつかは現在の固定メンバーだけで演奏することを想定してていたらしく、そもそも膨大なセット・リストを用意できるバンドだから、混乱はなかった模様。

「ペンギン・イン・ボンデージ」や「トモア・ラブル・エヴリデイ」「ピグミー・トワイライト」「エキドナズ・アーフ」など『ロキシー・アンド・エルスウェア』ナンバーをメインに構成した感じ。仕掛けのない分、昨年のボルテージの高さは薄らいでいたものの、演奏性の高さと面白さは変わらず。なにしろ、ドゥイーゼルの終始にこやかな雰囲気が、素晴らしくよいライブだった。終演後、昨年同様にステージで握手&サインにも応じてたし。いいやつだなあ。