善戦者不怒ブログ

日常・趣味に関するブログです。
将棋、彫刻、フットボール、音楽、読書。

将棋竜王戦、渡辺竜王が防衛

2008-12-20 00:30:38 | 将棋
将棋竜王戦。渡辺竜王が挑戦者・羽生名人を4勝3敗で破り、竜王位を防衛。永世竜王の称号を得ることとなった。
羽生挑戦者が3連勝というスタート。その時点で、羽生のタイトル奪取(となると羽生も永世竜王の称号獲得となった)を疑う者は、わたしのまわりにはいなかった。将棋の内容、流れ、ともに羽生名人に良しという状況だったからだ。
さらに、将棋界においては3連敗後に4連勝した実績はない。(囲碁界にはある。この違いは別のテーマとして考察してみたい)

羽生名人はかつて、将棋界の主要タイトル7冠すべてを制覇している。1996年の王将戦、時の谷川王将に挑戦し、4-0というスコアで王将位を奪取。当時の報道はすさまじかった。その前年にも6冠を保持した状態で谷川王将に挑戦、7局目で敗れて7冠奪取を阻止されてことも大きな話題となっていたが、6冠をすべて防衛したうえで再度、王将戦の挑戦者に名乗りをあげ、ストレートで奪取したということは、実力や勢いだけでなく、将棋界をとりまくさまざまな環境までをも味方につけたという力の作用をまざまざと感じ取れた。

では、今回の竜王防衛は、羽生時代から渡辺時代への転換をはっきり示したものなのでろうか?

羽生時代を築いたのは、羽生だけではない。同世代の佐藤康、森内というタイトルホルダーとしてのライバルがいたからこその君臨であって、ただ一人の突出した棋士のなしえた業績ではない。同じことが渡辺竜王にもあてはまるとしたら、渡辺世代として、羽生世代をおびやかす勢力にはまだ成熟していないだろう。
しかし…この竜王戦最終第7局、羽生の勝ち筋は何度もあった。最終盤のお互い秒読みという状況では、どちらに勝利の女神が微笑んでもおかしくはなかった。しかし、それを常に引き寄せてきたのが羽生ではなかったか。
また、このところ苦手(とまではいえないにせよ)意識があるかもしれない深浦八段の存在も微妙に影響したかもしれない。王将リーグを際どく抜けて挑戦者となった深浦の存在は、羽生にとって無視できるものではなかったはず。竜王戦の最中に深浦が王将戦挑戦者となったことは、少なからず羽生にプレッシャーをかけたのかもしれない、

渡辺明も、竜王位こそ5期連続保持で永世称号獲得とはいえ、順位戦では相変わらず苦戦が続いている。その点でも、羽生時代を塗り替えたとは言い切れない。
羽生名人が7冠を独占したときに、森下九段は「選手としては屈辱としか言えない」とコメントしていた。羽生の7冠(永世7冠!)も見たいが、才能ある棋士のハイレベルな闘いによる、群雄割拠時代の再来も、また楽しみと思う。

ただ、あえて言う。
羽生時代は終焉に近づいている。

Jリーグ閉幕

2008-12-07 22:21:50 | フットボール
1-6。
今年のすべてが出た試合。細貝のゴールで1点返したことだけを意地と思わなければいけないのか。試合後の藤口社長の挨拶はブーイングでまったく聞こえなかったが、TV中継の録画で確認。ブーイングは当然。

・長谷部の抜けた穴を埋め切れなかった。
・ポンテのコンディションが戻りきらなかった。
・啓太のコンディションが戻りきらなかった。

結局この3点なのだが、エジ、タカの新戦力が機能しなかったのは、

・三都主の離脱。

も大きかったように思う。アーリークロスを期待して動くタイプの高原が最後までフィットしなかったのは、ここに問題があったのでは。これだけはフロントも監督も想定外だったのだろうと思う。しかし、全体的にコンディショニングが悪かったことは、代表で選手がとられたとかなんとか以前に、キャンプおよび通常練習のどこかに問題あるのではないか? 少なくとも、夕張合宿の意味はまったく見えなかった。

もう来期を考えるしかないが、中盤の再構築を優先に、チーム全体の守備的タスクを確認してほしい。その上で、スピード系FWが補強できれば、今年のような体たらくはないだろう。

啓太、ポンテのコンディションが戻ることを前提としたら、
ポンテ、梅崎、啓太、細貝、阿部
をセンターのMFとしてまわしていくことで、チームの核はできるはず。この場合システムは3-5-2になるわけですが。4バックもあるのだろうか?

岡野と内舘には、ただ感謝しかない。すばらしい選手だった。