善戦者不怒ブログ

日常・趣味に関するブログです。
将棋、彫刻、フットボール、音楽、読書。

【W杯】パラグアイ・日本戦

2010-06-30 21:56:27 | フットボール
0-0。

PK戦は運でしかない。抽選と同じこと。
ベスト8に行けなかったことは残念だしこのチームをもっと見ていたかったが、いいゲームだった。

国内組の守備陣による組織的なプレーと、海外組を主体に個の力で臨んだアタッカー陣。といったサマリーで結果論はいくらでも語れるが、そんなことよりチーム全体で勝ちに行く姿勢がTV観戦でも伝わってきたことがよかった。

パラグアイはさすがの力量でポゼッションを高く保ち、危険な時間帯を多くキープしていたが、1点取って勝つというプラン的には日本はまったく負けていなかった。どちらのシュートもどこで決まっていても不思議ではなく、膠着した内容とはいえ、緊張感はとても高かった。こんな試合をW杯の決勝トーナメントでできた日本代表は間違いなく2002年からの進化を遂げている。

次のW杯では内田、長友らが海外組として活躍するだろう。CBでもそうした選手が当然出てくるはず。組織+個の力で先進国に挑める準備はファースト・ステップを踏み出したはずだ。


【W杯】デンマーク・日本戦

2010-06-25 22:13:03 | フットボール
1-3。

デンマークはCBのケアーが出場停止。代わりに入った選手が悪かったわけではないだろうが、GK含めた最終ラインに少し落ち着きがなかったかもしれない。4バックとアンカーを固定でき、GK川島が絶好調の日本との差はそのへんに出たか。

前半17分に長谷部が倒されて得たFKを本田が見事な無回転シュートでゴール。しかしデンマークの致命的なミスはこの後で、30分のFKでほぼ無警戒の遠藤が右下にゴール。その後も松井、大久保がよく動いてアタックの姿勢を見せ続け、デンマークにリズムを作らせない。早めの選手交代という手をうつも、デンマークにとっては前半で1点も返せなかったのは重かっただろう。

長友がロンメダールをよく抑えて右サイドからの攻撃を封じる。中央の固い守備ブロックを避けてか左に流れたベントナーは、しかし中央に張るのと比べてあまり脅威にならない。2列目からバイタルを狙ってくるトマソンは危険だったが、アタックが単発で厚みがないため決定機は作られず、ペースは日本に。

後半36分、PA内で長谷部が背中をなでるとアッガーが見事に倒れてPK。トマソンのPKを一度は止めた川島、弾いたボールを決められてしまったが、また自信を付けたのではないか。42分には大久保からパスを受けた本田が絶妙のステップでDFをかわし、岡崎へラスト・パス。3点を取って勝利。監督のゲーム・プランをはるかに超えた快勝だっただろう。

決勝トーナメントの相手はパラグアイ。伝統的に堅守のチームだが、FWサンタクルスが徐々に調子を上げてきているし、アタッカーの個人技での突破力は手ごわい。これまで以上に対人守備をきっちりとし、相手がいらだってくるところでカウンターを狙えば勝機は十分あると思う。そこで決めきれるかどうか。

コンディションさえよければ、そろそろ森本の出番もあるか…。



【彫刻ボランティア】定例研修会・6月

2010-06-20 19:44:14 | 彫刻ボランティア
天気のあやしい日が続いていたが、いい具合に雨も降らず、埼玉近代美術館にて野外彫刻洗浄。重村三雄「階段」ほか数点を洗った。





鹿間厚次郎の大理石の石彫「静の旋律No.31」は、苔が付着してあちこち緑色に。ウォーターガンで苔を洗い流す。



すると、見違えるように綺麗に!



総勢10名ほどで、長時間ではなかったが集中した洗浄ができた。

【W杯】オランダ・日本戦

2010-06-20 10:41:00 | フットボール
1-0。

カメルーン戦とは違って、おそらくプランどおり前線からある程度チェイスする入り方。
ポゼッションはオランダに圧倒されるも、前半はよくしのいだ。中央のパス・コースを消すことでサイドに追いやり、ライン際でMFとSBで挟む守備はよく機能していたと思う。
この繰り返しを90分続けられるか、気温の高さもあって不安だったが、全体的にオランダの怖さはよく消していたのではないだろうか。

ただ、攻め込まれてラインが下がったときに、少し遠目からでも撃ってこられるのが穴で、スナイデルのゴールはまさにそんな感じ。川島も反応して上部へパンチングで逃げようとしたのだろうと思うが、シュートの力が強く、弾いたボールがゴールに吸い込まれてしまったのは少しアンラッキーだった。

リードされてからは徐々に攻撃にも転じ始め、選手交代、闘莉王のパワー・プレイなどの手はうち、点を取る形は作っていた。終了間際、闘莉王がヘッドでそらし走りこんだ岡崎の放ったシュートが枠に行っていれば…そこが入らないのがオランダとの大きな差だった。ドイツを破ったセルビアのように、チャンスで決める形をきっちりモノにしないと、勝ち点は入ってこない。
負けることも織り込めていたゲームとしては、選手も自信を失うことなく、デンマークとの決戦に臨めることにつながるいい試合だった。長友と駒野がサイドを替えても機能したのも収穫。

次戦、負けると敗退のデンマークは立ち上がりから仕掛けてきそうだ。前半の15分でうまく日本の守備リズムが整えば、ペースを握れるだろう。ロメダールの右サイド突破を長友が封じていけば大崩れはしなさそうだが、デンマークももちろん、そこは囮に使ってベントナーのポストプレーから、やはり2列目の飛び出しで遠目からのシュートを狙ってきそうだ。阿部、遠藤、長谷部でそこをしっかりカバーしながら前線へのつないでいければ、デンマークにつけいらせずにすむかもしれない。オランダ戦で阿部がイエローを累積せずによかった。

直接対決でお互いわかりやすいゲームとなった。勝って決勝Tへ。




【W杯】日本・カメルーン戦

2010-06-15 21:09:50 | フットボール
1-0。

「ベスト4」を目標に掲げてしまった呪縛のせいか、前線からのプレスを生命線にしてきた日本代表だが、本大会直前の失速を受けてか、岡田監督は方向転換。トレス・ボランチ気味の布陣をとり、またスカウティングで「ある程度、持たせてからプレッシャーをかける方が得策」(岡田監督)という戦略をたてたこともピッタリはまり、カメルーンのよさを出させないゲーム運び。カメルーンも選手起用含めて穏やかにゲームに入ってきたため、どちらもシュートが打てないじりじりした展開に。

守備意識の高かった日本は前半25分くらいから押し上げが利き始め、右から松井の突破、左から大久保の飛び出しでチャンスを作り出す。38分、松井がドリブルから切り返してクロス。ファーから入り込んだ本田が落ち着いてシュートを決め、先制。後半は点を取りに来るカメルーンがエトーの突破でチャンスを作るも決めきれず、無得点。日本としては最上のプランでの勝利か。

しかし、ここからが本当の戦い。緒戦に負けたらほぼ絶望、というシチュエーションで勝ったのは素晴らしい。しかし同じ戦術はもう通用しない。オランダ戦は同じスタメンで連携を深めながら、緒戦に出なかった選手を試していくのではないか。問題は最後のデンマーク戦で、星取りによっては勝ったチームが決勝T進出、というシチュエーションは大いにありうる。もし、引き分けではだめで勝たないといけない場合に、点を取りにいくオプションはなんなのか。

長谷部のキャプテン・マークには痺れた…。

【SSS】10周年

2010-06-14 13:12:53 | フットボール
埼玉県で、2002年W杯ボランティアから始まったSSS(埼玉サッカー・サポーターズ)の活動が、今年で10周年。

浦和でのアニヴァーサリー・イベントには残念ながら欠席したが、初期からのメンバーも数多く集まり、盛況だった様子。

W杯でのボランティア活動は2002年6月で終幕したものの、それからは定期的なフットサルなどを通じて、継続的な活動を行ってきた。その10年の間に生まれたメンバーの子供達が、元気にフットサルに来るようになり、また還暦を迎えたメンバーも。次の10年も、続けられますように!


佐藤忠良展

2010-06-12 11:39:24 | アート
川越市立美術館にて、巡回中の「佐藤忠良展」。6月5日。
宮城県立美術館の忠良記念館に行ったばかりだったので、ちょっと変な気がした。



「ボタン(大)」を改めて見る。マントを羽織った女性像。本人の解説文によると、マンズー「枢機卿」(一体は埼玉県立近代美術館に所蔵)のマントのテクスチャーからも着想を得たらしいが、それを単なる影響からどう昇華させるか腐心したようで、創作に時間のかかった彫刻らしい。ということを頭において、再度いろんな角度から眺めると、ごく自然に見える皺やふくらみ、ボタンの質感などが練りに練られた意匠であるように思える。



美術館エントランスには埼玉県出身の彫刻家、橋本次郎作「友好」。

【ナビスコ杯】横浜・浦和戦

2010-06-11 22:02:33 | フットボール
0-0。

さて、ナビスコ杯では懸案の若手控え選手の底上げができたのでろうか?

GK加藤は、足でトラップしてからキックする癖?が時折ひやりとさせられるが、及第点と思う。都築の移籍話が実現してしまったとしたら、第2GKとなるのか。
スピラノビッチはだいぶ慣れてきたのだろう。暢久でも坪井でも、どちらがカバーに入るのかさえはっきりしていれば、CBコンビは組めそうだ。

あとは直輝の復帰が収穫、と。オーストリア合宿では実戦練習が多く組まれているようだが、岡本や濱田らがもう一皮むけてくれれば。

リーグ再開後、直輝がスタメンに戻れば、直輝、柏木、ロビーの2列目はわくわくさせてくれそうだ。まだまだ、上を目指してくれ。