毎年、お正月の行事としてあでやかな寒牡丹の展示会が開催されます。神代植物公園の正門を入ってすぐ左手に特設展示場が作られ、見事なボタンの花々が咲き誇っています。是非御出掛けになってご覧下さい。牡丹の花のお好きな方はきっと感動されると思います。下に昨日撮った写真をお送り致します。
アメリカの社会は世界一所得格差の大きな弱肉強食の社会です。オバマ大統領が国民健康保険で弱者層を救済しようとしたら大反対に遭い苦労しています。金持ちは先端医療を受けられますが、貧乏人は治療も受けられず旅立って行きます。一言で言えばとても残酷な社会です。しかし多くのアメリカ人はその様な社会にして置かないと、ダイナミックな社会、強い社会にならないと信じています。アメリカが世界を指導する国家になれないと信じているのです。
その実態をアメリカ在住のモンタギューさんがコメントとして以下のように投稿して下さいました。
＝＝＝＝＝＝モンタギューさんからの投稿＝＝＝＝＝＝＝＝
新春おめでとうございます。新年そうそう、興味深い記事と資料の掲載ありがとうございます。
私も常々この格差について、特に北米に在住すると、考えることが往々にしてあります。アメリカの所得格差が世界一というこの図表にとても頷けます。
そして、この国では、簡単な医療もうけられず死んで行く人がとても多いのです。毎日の食事も満足に出来ない人、温かいねぐらがない人も多いです。 いくら北米国内の慈善団体が多くても、もうそれでは間に合っていません。ーーー中略ーーー
日本で感謝するもう一つの仕組みは、医療制度ではないでしょうか。日本では患者さんの収入格差があっても、医療の費用が少なく、先端医療も比較的に受けやすいのも確かです。高額医療の費用でも、医師が健康保険を適用してくれるからです。
確かにアメリカは世界一の先端医療技術を持っています。しかし、高額の保険に入っていなければその治療は受けられません。日本の医療システムは、アメリカの貧困層からみれば羨ましい限りです。アメリカ社会はすべてお金ですから。
また日本は都会と山間部の暮らしの差が世界でも一番小さい国ではないでしょうか。
現在の日本では北海道の離島でも、沖縄の離島でも、本州のどこでもほぼ同じ様な生活必需品を所有し、食べ物が食べられます。これはとても有難いことです。日本の流通システムと、山間部・離島の隅々までメディアのカパーが出来たことと関連しているでしょう。
一方、アメリカでも、南米でも、アフリカ、ヨーロッパ、特に新興国ではこの都会と山間・田園部と都会の暮らしぶりの格差は、日本に比べて非常に大きいように思われます。
＝＝＝＝＝＝＝＝文中一部省略しました＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
以上が「自由と平等の国」アメリカの実態なのです。アメリカ社会は職業の自由があります。信教の自由も保証されています。才能があって努力し大きな成果を上げれば氏素性に関係なく平等に莫大な報酬が得られます。親の職業に関係なく個人の独創性と努力で成功すれば億万長者になれます。しかし失敗すればホームレスになります。そしてクドクド書けば、ホームレスになっても又新しいビジネスモデルを考えだし努力すればそのチャレンジを周囲の人々が暖かく迎えてくれます。
このような社会の長所は個人の才能、人間の可能性を一番効率良く引き出します。アメリカ人が一番多くのノーベル賞を受けています。新しい工業製品の開発では抜群の成果をあげています。その結果新しい先端的な軍事技術を有し、世界一の軍事力を持っているのです。それ故に世界に君臨出来ると多くのアメリカ人は信じています。
短所は、チャレンジして、失敗を続ける敗者にとってアメリカ社会ほど過酷な社会は他国には無いということです。
健康保険制度を作る意味は、成功した金持ちが収めた税金で貧困層を助けるという意味になります。そのやり方は公正な事ではありません。政府は絶対に慈善事業をしてはいけないという考え方なのです。したがって何回もチャレンジして失敗した人々にとっては病気になっても病院へさえ行けないのです。
生まれつき貧しくてまともな教育も受けられなかった底辺の人々にとってはチャレンジする方法も知りません。都会にはそういう不遇な若者がたむろしています。
これでは犯罪が多くなるのも当然です。アメリカ社会では犯罪の多くなるのも短所の一つです。このような社会に順応出来る才能ある人々以外にとっては住み難い社会なのです。
さて日本の社会の長所と短所はと問われれば簡単に答えられます。穏健な社会なので精神的に住み心地が良いというのが長所です。短所は個人の才能や人間の可能性が発揮しにくい事です。次回に、この長所と短所をもう少し詳しく考えて見ます。（続く）
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。藤山杜人