最近は結婚相手をインターネットで探す。友人も作る。ブログやSNSで写真や文章を発表すると年齢・性別に関係なく広い立場の人々からコメントを貰える。コメントやメールの交換をし、新しい形の人間関係が作れる。従来、社会全体を細分化してきた色々な壁が無くなってしまった。
これこそインターネット革命ではなかろうか。その爆発的影響ははかり知れない。
その影響は結婚相手を探したり、友人を作ったりすることにとどまらない。実業の世界の就職事情や人材の流動の様子を大きく変えた。その変化を少しだけ明らかにする。
最近では就職や転職支援の専門会社やインターネット転職情報があり、コネや人脈に頼らなくなって来た。誰にでも公平にチャンスを与えている。その上転職が普通になり一生を一つの会社に縛られることが無くなった。
コネや人脈に頼らないで渡る人生の爽快さが社会全体を明るくしている。極論をすれば社会全体が明るい公平な社会へと変革したのだ。
勿論、現在は未曽有の経済不況の為、就職や転職が極端に困難である。派遣社員が多数解雇され大きな困難に遭遇している。しかし株価も次第に上昇しつつあり、いずれは景気も回復する。
インターネットの普及が始まったのは1990年頃からである。それ以前は就職や転職の場合、コネや人脈を使うことが多かった。社会が一般的に閉鎖的で、民間会社も業界別に集団を作っていた。従って、大学も卒業後の就職を重視して、それぞれの業界に対応して学科が分かれていた。例えば機械工業界の為に機械工学科があり、金属工業界の為に金属工学科があるように。学生が大学で専門を決めると一生その専門の業界に縛られ身動きが出来ない。
この閉鎖的な業界では就職や、その後の昇進も全てコネと人脈に頼るのが普通であった。仕事の能力よりもとかく社交性が重要になって来る。個性とか独創性は出世の障害になる傾向があった。考えようによってはこのような社会では不公平が横行し、暗い社会であった。
もちろん暗い閉鎖的な社会でもコネに頼らず、徒手空拳の爽快な生き方をしてきた人々も多かった。いつの時代にも時代を超えた生き方をする人々が居る。
さて皆様は、1990年以前と以後のどちらの社会がお好きですか?
それとも時代に関係なく爽快な生き方をして来ましたか?
今日は皆様が毎日を爽快な気分で過ごされますようにお祈りいたします。 藤山杜人
下は霧のブリティッシュヒルズ風景です。5月17日福島の山の中で撮りました。挿絵としてお楽しみ下さい。