動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

温もりのメッセージ「天国と地獄」

2017-03-07 06:14:53 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

天国と地獄

2017-02-22

ここは虹の橋のたもと。
虹の橋は天国へと続いている。
ここに来た犬猫は自分の飼い主だった人を待っている。
そして、その人が来たら一緒に虹の橋を渡るんだ。
ボクはここに来て、もう随分経つ・・・。
今までどれだけこの橋を渡っていく者たちを見送って来ただろう。
ボクが待つ人はまだ来ない。
いや、本当は待つ人なんかいない・・・。
ボクにもかつては飼い主がいた。
でもボクは捨てられ、そして野良犬になった。
野良犬が生きていくには非情な世の中だった。
結局、捕獲され、ボクが生き続けることは許されなかった。
そして今、ここにいる。
ただ橋を渡ることはできない。
今日もまた見送るだけ・・・。
そんな毎日を送っていたある日、ひとりのおじさんに出会った。
おじさんはいつもひとりだった。
だから、ボクと同じように橋を渡ることはできないようだった。
ボクはおじさんのことが気になっていた。
思い切ってボクはおじさんに話しかけてみた。
「ねぇ、おじさんはまだ一緒に橋を渡る子と会えないの?」
おじさんは、ちょっと驚いたみたいだったけど、その後はボクと視線を合わせることもなく無表情のまま答えてくれた。
「一緒に橋を渡る?バカ言うなよ。俺には一緒に橋を渡るやつなんかいない。俺はな、生きてた頃、狩猟が趣味でな。鹿や猪、野生の動物をいっぱい殺してきた。狩猟シーズンが終わる頃には、用済みの狩猟犬を山に置き去りにしたこともある。あとな、うちで生まれた子犬を川に流したりもしたよ。他にもいっぱい言えないようなことをしてきたんだ。お前らからすれば、俺は残忍で酷い人間さ。俺は橋は渡らないんだよ。どうやら天国とは真逆の地獄に堕ちるらしい。人間にも随分酷いことしてきたからな、自業自得ってやつさ。」
ボクにとっておじさんの言葉は衝撃だった。
ボクを捨てて死に追いやった飼い主に似ていて寒気がした。
もうおじさんには関わらないことにしよう、そう思った。
でも、何故だろう、その後もおじさんのことが気になり、つい目で追っていた。
それからもおじさんの回りには犬猫たちが次々と現れては、優しく話しかけたり、子犬は無邪気にじゃれついたりしていた。
おじさんは、最初は迷惑そうにしていたけど、そのうち表情も柔らかくなって、楽しそうに笑っていることが多くなっていた。
そんなある日、おじさんが泣いていた。
おいおいと声をあげて泣いていた。
どうして泣いているのか、おじさんに尋ねてみた。
「ここの犬猫たちはみんな優しいな。こんな俺にも声をかけてくれる。どうしてそんなに優しくできるんだ。俺は動物には酷いことばかりしてきたのに・・・。本当に酷いことをした、いまさら謝って済むことではないが、心から謝りたい。」
おじさんはやっと気づいたらしい。
動物は純粋で優しい、そして動物にも心があるということに。
でも、もう遅かった・・・。
それから、少ししておじさんは地獄から迎えが来て連れて行かれてしまった。
ボクはやっぱり見送ることしかできなかった。
神様はどうしておじさんをこの場所に連れてきたんだろう。
神様は教えてくれた。
「生きていたときにしてきた行ないが、天国か地獄かを決めるのだ。もしあの男が生きている間に自分の行ないを悔い改めることができたのなら、もしかしたらお前と一緒にこの橋を渡ることができたかもしれないな。しかし人間という生き物は、自分の愚かさになかなか気づくことができない憐れな生き物だ。そしてあの男は、ここに来てやっと気づくことができた、自分がしてきた罪の重さに・・・。」
どうして人間は生きている間に気づくことができないんだろう・・・。
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人間も動物も同じ、虐待はやめてください。
良いことも悪いことも神様はすべて見ています。
行いは必ず自分に返ってくるのです。




人間というのは虐待・殺人までいかなくても私欲とか自己中心的で自分がよかれと思って行動したことが他人に多くの障害を生じさせていることになかなか気づかないのです。
人間は他の生き物にはできない素晴らしい文明を築いてきました。
しかし反面、戦争・虐待・自殺など・・・愚かなことをしているのは人間だけです。
人間は、自分の愚かさになかなか気づくことができない憐れな生き物なんです。
大切なのは、自分の殻に閉じこもることなく、自らやってきたこと・やっていることがどうなのだろうと広く顧みる気持ちが必要ではないでしょうか。
そうなっていく人が増えれば動物愛護活動ももっと進展していくと思うのです。
不幸な動物たちを無くすために動物愛護関係者と一体となって活動を進め、動物たちにやさしい社会を作り上げていく・・・そのような生涯を終えたいものですね。
(Fujita)


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