動物たちにぬくもりを!

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ひどすぎる・・・猫・犬の虐待動画がネットにあふれる現状

2018-06-25 05:42:32 | 動物実験・動物虐待

ひどすぎる・・・猫・犬の虐待動画がネットにあふれる現状
 
規制を求める運動も

2018年6月19日(火) 女子SPA!


(女子SPA!)

動物を虐待した残酷な動画や画像、虐待するための情報などが、ネット上に溢れているという。
何の規制もなく野放しになっているというが、多発する動物虐待事件との関連性はないのだろうか!?

◆猫殺しを芸術と賞賛する狂気
5月8日、滋賀県長浜市で首に麻のロープが巻かれた猫の死骸が見つかった。
5月6日には千葉県船橋市で、子猫の頭部と、尻尾が切られた子猫、頭部や前脚が切られた子猫とみられる3匹の死骸が発見された。
船橋市では昨年12月にも、頭部のない猫とみられる肉片が見つかっている。
「こうした虐待方法の情報交換の場になっているのが、ネットの巨大掲示板『5ちゃんねる』(旧2ちゃんねる)の中の『生き物苦手板』なんです」
こう語るのは、同掲示板の書き込みを日々チェックして通報しているという、動物愛護団体会員のAさん。
「ここでの前提は、虐待が好きな人たちが『妄想』を語っているだけ。フィクションです、ということになっています。『この前見た夢の話だけど、gatoを1匹〆た(殺した)よ』といったように。『gato』というのはこの板に頻出する単語で、スペイン語で『猫』を意味します。南米圏に猫虐待動画が多いことから、この板の用語として使われています」

◆過去の逮捕者も、この掲示板を利用していた
しかし「妄想」とはいっても、昨年8月に猫13匹を虐待して殺したとして逮捕された元税理士や、同時期に猫2匹を虐殺して逮捕された元契約社員も、動画をSNSや動画サイトにアップし、実際ここに書き込みをしていたのだ。
元税理士はこの掲示板で「神」と崇められていたという。
その虐待動画は今も「芸術作品」と賞賛され、いまだにSNSや動画サイトにアップされ続けている。
「当時、元税理士と並び称される虐待動画の投稿者がいたのですが、元税理士逮捕報道の直後に証拠を隠滅。いまだに逮捕されないままです。動物虐待事件が起きた場合、犯人がここに痕跡を残している可能性は高いと思い、日々チェックしているのです」(Aさん)
虐待事件が続いていることもあり、子猫や子犬の里親探しを行う団体も警戒感を強めている。
「里親希望の人の中には、育てる気がないような怪しい人も多く、里親さんになる人はより厳しく審査するようになりました」と語るのは、千葉県で子猫の里親探しを行うNPOの代表・Bさん。
「『生き物苦手板』には『猫を手軽に捕獲する方法を語ろう』などのスレッドがあり、具体的な捕獲方法の情報交換も行われています。『苦手』なのに、なぜ捕獲しようとするのでしょうか。これも『妄想』だと言うのでしょうけど・・・」
さらにこの掲示板では「gato動画を楽しむスレ」などの、虐待動画・画像リンクを書き込む板が活発に動いている。
そのスレッドに書き込まれた、リンク先の動画を見てみた。
激辛香辛料を目や鼻や口に流し込む、体に火をつける、電流を流す、熱湯をかける、殴る、蹴る、地面に叩きつける、這い上がれない高さの容器に水を張って入れ、もがき苦しむ様子を楽しむ・・・。
一体なぜこんな残酷なことをするのか?
刃物などで即死させるというより、動物が苦しむ様子をじわじわと見せつけるものが多く、激しい怒りを感じる。

◆残虐動画・画像の投稿を規制する方法がない
YouTubeやTwitterなどに上げられた虐待動画・画像をチェックして、削除依頼を出し続けているという、猫カフェ店員のCさんはこう語る。
「ネットは野放し。残虐な動画や画像の投稿を取り締まる法律がないんです。小説や漫画で動物虐待を描くなら、理解はできませんが、まだいいと思います。でも、あの映像は実在の動物たちですよ!元税理士も、『ネットで持ち上げられて虐待がエスカレートした』と言っています。でも、私たちがサイト運営者やプロバイダに削除依頼しても、また別の場所にアップされて、きりがありません。何らかの方法で、この動画や画像の氾濫を規制することはできないものなんでしょうか?」
そんななか、「法による規制」を求め始めた人たちもいる。
関西在住のDさんは、ネットの署名サイト「Change.org」で「ネット上への動物虐待動画・画像の投稿に対する法規制」を呼びかけ、賛同者を募っている。
「関西地方でも特に、兵庫県では動物虐待事件が多発しているんです。でも、警察はなかなか動いてくれない。まずは動物愛護議連に、そして内閣府や環境省にも働きかけていくつもりです。ネットの法規制をするとなると、『表現の自由』や『内心の自由』との兼ね合いが出てくると思います。私たちも、表現の自由を規制してほしいとは思っていません。ではどういう方法なら可能なのかということを議論するため、まずは一石を投じたいと思い、署名集めを始めました」
動物虐待事件の摘発数、逮捕・書類送検者数は、ここ数年増加中。
これは動物愛護への関心の高まりが、虐待通報の増加に繋がっているともいえる。
愛護団体など一部の人々にまかせきりにするのではなく、国民全体で考えていくことが必要だろう。
<取材・文/SPA!動物虐待取材班>

― ネットにはびこる動物虐待 ―
女子SPA!

動物虐待事件の推移(警察庁資料をもとに作成)

2017年に摘発された68件のうち、猫が46件と最も多く、次が犬の16件だった。


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