晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

霞ヶ関独裁国家『日本』とは、こういう事です。

2010-06-21 04:56:13 | 政治と社会
戦後60有余年連綿と続いて来た、官僚支配で生み出された<役人根性>とは、例えばこういう事です。


▶キャリア官僚が天下り代替措置もくろみ暗躍(産経見出し)

>政府が策定を進めてきた国家公務員の「退職管理基本方針」について、22日の閣議決定で調整が進められていることが20日、分かった。政府関係者が明らかにした。民主党政権による官僚の再就職斡旋(あっせん)禁止で天下り先が狭まるなかで、夏の各省幹部人事を控え、出世コースから脱落したキャリア官僚のために年収一千数百万の高給を保証する「専門スタッフ職」を早期に新設する狙いがある。

>ただ、各党が参院選モード一色になっている間隙(かんげき)を縫ったともいえ、菅直人内閣は早くも官僚ペースになっている。

>「専門スタッフ職」は重要政策の企画立案をサポートする、となっている。4月の原案では「高位の専門スタッフ職」としたが「高位」を外した。「高額給与のイメージを払拭(ふっしょく)するため」(内閣官房幹部)とされる。

>もともと、出世コースを外れた課長以下の官僚のために同名の「専門スタッフ職」(年収約一千万円)があるが、新設の「専門スタッフ職」はその上位ポストに位置付けられ「給与を数百万円上乗せするので、高位に変わりはない」(国家公務員制度改革推進本部幹部)という。
【産經新聞/6月21日1時22分配信】



これは、ほんの些細な一例である。



このような類いの<姑息な>やり口で、霞ヶ関に巣食う役人どもは、常に自己保身と自己利益確保を計って来た。

改革しようとする毎に、必ず<抜け道>を造り上げる。
全く、驚くまでの<悪賢さ>である。
さすがは、<日本>でしか通用しない『偏差値』なる物差しの<秀才>だけの事は有ります。


全くの話が、モグラたたきと同じ事。
問題は、決して解決しない事になっている。

戦後65年間、明治維新以後140年以上、我が国の官僚達は、実に<恥ずかしげも無く>この様に、振る舞って来た。


何らかの、新しい<規制法>が成立する際、彼ら官僚共は、<て・に・お・は>を一つ挿入する事で、意味をバイアスして、本質を骨抜きにする事を忘れない。

彼らの祖国は日本では無く、あくまで『霞ヶ関』が<祖国>であり、『霞ヶ関』に忠誠を誓って、盲動して来たのだ。


その結果が、ガンジガラメのアメリカ支配を生んでしまった。


彼らには、仕えるべき国家は無い。
忠誠を尽くすべき、国家は無い。
<国家>とは、利益を掠め取る為の温床。

おのれらの、利益。
自らの<豊かな>生活。

稼いでも、稼いでも尽きぬ、飽くなき強欲の赴くままに、握りしめている<権力>の力に酔いしれたままで、自分達の支配する権力と利益との基盤たる<日本>と言う組織を都合の良い様に作り替え、利権を吸い付くし、搾取して来た。


国民は、いい加減に、気が付かねばなならない。



霞ヶ関官僚のやりたい放題に任せると、こうなります。


▶原子力機構、公金でOB法人“丸抱え” 天下り268人、随意契約170億円(産経見出し)

>高速増殖炉「もんじゅ」を運営する独立行政法人「日本原子力研究開発機構」のOB268人が、施設保守管理会社「日本アドバンストテクノロジー」(NAT)など35の関連法人に再就職し、少なくとも8法人で売上高(平成20年度)に占める機構からの受注額の割合が8割を超えていることが18日、分かった。機構の運営費の9割は国からの支出に頼っており、OBが天下る関連法人を公金で“丸抱え”している実態が浮かび上がった。

>原子力機構の公表資料や関係者からの聞き取りなどを基にした産経新聞の調査によると、20年度時点で機構OB93人が関連法人の役員に就任し、175人が従業員や顧問などとして再就職していた。

>原子力機構と関連法人との契約総数は1465件、約326億円で、うち競争性のない随意契約は577件、約170億円と、金額ベースで52%にのぼった。一般競争入札が行われているケースでも「1社応札」が64%を占めている。原子力機構は「随意契約や1社応札の削減に向け、透明性、公平性を高めている」とコメントした。
【産經新聞/6月19日7時56分】



一事が万事。
万事が億事。
億事が京事。


これらの<事業予算>は、もちろん総て<税金>である。

総て、この調子で、国民は良い様にしゃぶり尽くされて来たのだ。



良い加減に目覚めよう。


▶首相「消費税10%」評価48%・評価せず44%(読売見出し)

>菅首相(民主党代表)が、消費税率の10%への引き上げに言及したことを「評価する」と答えた人は48%で、「評価しない」44%を上回った。
【読売新聞/6月20日22時28分配信】


国家の大敵『読売』が実施した世論調査とは言え、この時期の、この経済状況に於いて、「消費税引き上げ」を突如言い出す首相を、48%もの国民が<支持>する、という民度に、悲しみを覚えてしまう。


たしかに、ヨーロッパ諸国では、消費税(付加価値税と呼ぶ)は20%前後である。
しかし、繰り返すが、『特殊法人』も無ければ、『特別会計』なんていい加減な物も無い。

一般会計と同じような額の、役人の<お小遣い>のような大盤振る舞いなど、有り得ないのです。

「消費税率を引き上げなければ、財政が立ち行かない」と言うのであれば、そのまえに、官僚に依る搾取の構造を、一切整理してからに、して欲しい。


そして、国民の皆さんに聞きたい。


上記の如き、官僚を太らせ、大企業を太らせ、アメリカに貢ぐだけ、の為に身を粉にして働き続けるのですか?


日本の主立った大企業の大株主は、多<国際投資機関>や<外国人投資家>、及び外国企業が増々増えています。

長かった<バブル期以後>の氷河期ですら、大企業は<無配>に転落したケースは、極めて稀でした。

配当しないと、外国人株主は許してくれませんから。

さらに、企業は<内部保留>にも腐心して来ました。


しわ寄せは?


当然、働く従業員です。

ベース・アップがほとんど無くなって、どれくらいになるでしょう?
ボーナスが減り続けて、久しいですね。
残業代は、でなくなりました。
派遣社員や、短期契約社員は、次々とクビになりました。

あらゆるリストラに怯えて、ただただ自分の雇用を守る為に、奴隷状態に置かれてしまった現状の方々も多いですよね。

それでも、「まだ仕事が有るから良い」とがんばっています。


ところが、『平成景気』は『神武景気』以上の、<好景気>だったんだそうです。


膨大な<利益>は、何処へ行った?


しっかり<配当>を確保した<外資>系の株主達です。

社名や、機関名を見ると明らかな如く、其れらはユダヤ系で、ほとんどがアメリカに資金を還流させています。

其れらの外為操作を容易にする法体系を整備して来たのは、もちろん<霞ヶ関>の方々である事は、言うまでもありません。


外国に投資する事は悪では有りません。


ただ、外国に甘い汁を吸わせる為の、『ユーセー民営化』と喚き続けて、日本社会を破壊し尽くし、戦争に加担し、国民の貴重な貯金をアメリカに売り渡そうとしたたような政権は売国奴と見なされるべきです。
そして、その叫び声に見境無く<嬌声>を挙げて群がった多くの有権者の罪は、その他数知れぬ多くの裏切り行為を多なって来た、旧政権の政治家達と、それを動かして法制度を好き勝手に造り上げて、それに則って、好き勝手に行政を牛耳り、甘い汁をすい続けて来た<組織>を育てて来た事に有ります。


そろそろ、誰が<敵>かを、しっかり見極めなければなりません。


許しておいても良いのですか。

このような、<霞ヶ関独裁>を。
それを煽り立てる<マスコミ>を。


昨年夏の政権交代が、実権の伴わないものであった以上、国民の側が、抵抗勢力に立ち向かえるだけの、しっかりとした実権を持たせる努力を、しなければなりません。

そして、その権力の付託先は、菅直人政権では無い様に思えます。




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43 コメント

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初めまして ()
2010-06-21 09:55:47
掲示板・阿修羅にて(上記URL)こちらの記事が紹介されておりましたので、訪問させていただきました。

日本の役人のズル賢さと人品の卑しさはご指摘の通り、本当に「億事が京事」でありまして、考えると常に頭痛に見舞われるほどです。

しかし、国民の末端にまでこの事実が知れ渡っていない、または国民の多くは霞ヶ関を意識して生活していない、のが現状だと思います。
これまで散々に「官庁の裏金」「天下り」は報道されてきましたが、彼らは「雲の上」にいてメディアには顔を出さず、顔が見えませんので、普通の日本人にはなかなか彼らの悪事が実感をもって意識されていないのではないかと思います。

それに加え、日本人の多くは主権者としての意識が非常に希薄です。
マスメディアの言う通り、おかみの言う通り、会社の言う通り、親や教師の言う通りに動いていれば良しと、意識もせずに思い込んでいる人が多い。
可愛い羊の群れのようなもので、支配・コントロールする側としては大変やりやすいのです。

ヨーロッパを長く旅したことがありますので、
日本と欧州の違いは実感をもって理解できます。
「たしかに、ヨーロッパ諸国では、消費税(付加価値税と呼ぶ)は20%前後である。
しかし、繰り返すが、『特殊邦人』も無ければ、『特別会計』なんていい加減な物も無い。」
おっしゃるように、欧州各国には霞ヶ関盗賊団は存在しません。ですので、役人に税金を泥棒されているという憤りを覚えずに生活できる。
それが当たり前なはずですが、この国がそうなるのはいつの日か。

民主党政権の変節も含め、考えれば考えるほど苦悩を感じます。
具体的には、「投票するべき政党が変節してしまったため、どこに投票してよいかわからなくなった」ということです。

アメリカや外資も含め、敵は強大です。
その敵と闘える政治家を探し、支援することを一から始めなければならないのですが。
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理解できない (jukunen)
2010-06-21 10:37:46
ついに菅政権が増税に言及しました、色んな方が仰っているように財務官僚のコントロール下に置かれたのでしょう。

ただ、小沢さんの動きが理解できないのです。これも色んなことが言われていますが、代表選に立つのではないか、また本人が出ないまでも候補者を出すのではないか等。私自身が考えられないのは、小沢さんたる方が数ヶ月程度で党代表=総理総裁を替えることを望むのかどうか。このことをずっと考えています、でも状況を掘り下げていくと裏切りにあって怒り心頭であろう小沢さんの気持ちがわかってきます。

鳩山前首相を辞めさせたのは小沢さん主導だという意見が正しいと思います、そして自分も辞めるシナリオ。そして次の代表に菅さんを考えていたのも間違いないでしょう、ただ目算が狂ったのは鳩山前首相に辞めることを黙っていて欲しいと言ったものを鳩山前首相が菅さんに話し次の代表をお願いしたと言われています。そのときに菅さんが了解をして「条件として非小沢でやりたい」と言っているみたいです。

この鳩山前首相が菅さんに話したところから小沢さんのシナリオが狂い始めたようで、小沢さんが菅さんに代表を要請していたら脱小沢にはならなかったのではないかと想像しています。
ましてや党のことを思い、挙党態勢ということで代表選をやると政治空白ができて、猟官運動がはじまり、誰が代表になるにしてもグループ間に亀裂が起きてしまう、選挙前にそういうことを起こしたくないと考えたはずです。

そういうことを考え合わせていくと、多くの皆さんが語っているように菅さんは反小沢勢力を結集した内閣を組閣したのでしょう。

では参議院選挙後の情勢を予想すると、惨敗はしないでしょうが単独過半数も難しい。今の執行部で連立を模索するとなると、枝野と近いと言われている江田のいるみんな党か今では政策そのものが近い自民と言うことも考えられます。こうなってくるとみんな党は郵政改革反対ですから国民新党は連立解消、民主党も割れる可能性があります。こんなシナリオを誰が書くのか、何も良いことはないはずなのです。

しかし、お子ちゃま内閣ですから後先考えずに政権を維持するため(自分たちの保身のため)にやりかねないかも知れない。そう考えていくと暴走を食い止めるべく小沢さんが意を決して代表選に立候補することも有りかなぁと思ってしまいます。

こうなったら小沢さんに現政権の暴走を阻止すべく決断をして欲しいと思っています、昨年の政権交代を意義のあるものにしてもらうため、なりふり構わず総理総裁となって国民のための政治をして欲しい。私は権力の付託先を小沢さんに託したい!小沢さんを支持し小沢系議員を応援します!
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Unknown (Yukino)
2010-06-21 11:28:18
まったく同感です。当方も特別会計問題については、たびたびエントリしてますので、よろしかったら一度おいで下さい。それでは、失礼いたします。
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とは言っても (山和)
2010-06-21 12:24:36
すぐに選挙がやってきます。
パリさんはどちらへ投票されるのでしょう。
私はまだ民主党ですが・・・
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ドン詰まり (一有権者)
2010-06-21 13:02:18
これ、でも、おかしい。何がって、消費税増税って、トンデモナイ爆弾ですよ。事務所費問題とか普天間よりも、ある意味では深刻な筈。なのに、マスゴミは全然叩かない。もっと、小沢叩きみたいに、官直人叩きが起きてもおかしくないのに。第一、突っ込みどころは、特別会計の見直しをせずに、増税をしようとしてる事じゃないんだろうか?なのに、ぞーぜーはひつよーです。って、お前らアホかと。どないなってるのとしか言いようがないです。
当方、もはや民主党に対する信頼は無い為、今参院選においては、比例区は保坂展人(官僚のウソに鋭く突っ込み続けている政治家)。選挙区は、確かな野党の日本共産党に入れます。
民主党が、またマトモになれば、投票する事もあるでしょうが、今の民主には投票する気にならんですよ。
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蔦様。 (時々パリ)
2010-06-21 17:33:49
コメントありがとう御座いました。
私も、最近まで知らなかったのですが、阿修羅と言う掲示板に、拙ブログを掲載して下さる方がいらっしゃる様で、多少<拡散度>が上がったような気がして、有り難く思っています。
ご趣旨は、全くその通りですね。
私がさんざん書いて来ている事、そのままのお考えの様です。
私の良言分も、それなりに他の方々とかけ離れた物では無い、事が確認出来ます。
とにかく、幕藩体制確立以来、「<平民>は一切よけいな事は考えない。ただただ年貢を納める」と言う概念が刷り込まれて、抜け去らないのでしょうね。
「お上には一切逆らわない。疑問も抱かない」
<お上=官僚>は好き勝手にやって当たり前。。。
この日本人の特質を、アメリカはいち早く理解して、(官僚に取ってアメリカはお上)完全に掌握してしまっています。
その体制を覆そうとすれば、本当に酷い事になるのは、今回でかいま見る事が出来ました。
「暗殺されても構わない」程の気概を持った政治家でないと、ムリのような気がします。
小沢さんが、何処までやれるか。
今後もお立ち寄り下さい。
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jukunen様。 (時々パリ)
2010-06-21 17:38:47
コメントありがとう御座いました。
正しく、ご推察の通りだったのだろう、と私も思っております。
9月に小沢さん代表選に立ったら、マスコミは「小沢支配を継続」と狂った様にキャンペーンを張るでしょうね。
B層の人達が、それでまた踊らされるでしょう。
困ったことです。
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yukino様。 (時々パリ)
2010-06-21 17:46:02
お立ち寄りありがとう御座いました。
御ブログにも、寄らせて頂きました。
同じような思考の背景のようですので、お互いがんばって行きましょう。
今後とも宜しくお願い致します。
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山和様。 (時々パリ)
2010-06-21 17:50:13
お久しぶりです。
コメントありがとう御座いました。
私は、選挙区の候補者がどちらよりかで考えます。
比例区は、柔ちゃんか。。。
あるいは、破れかぶれで『国民新』か。。
亀井さんのところは、将来性も展望もない、昨今の群小ミニ自民と代わらない筈だったのですが、連立を組んだ為に、存在価値が代わって、彼らの政権に対する姿勢も変わって来て、短期的展望では、選択肢か、と考えています。
基本的には<民主党>支持なのですが。
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一有権者様。 (時々パリ)
2010-06-21 17:54:09
コメントありがとう御座いました。
マスコミは叩かないですよ。
<反小沢>なのですから。
大手マスコミは、日本の将来や、国民の幸せ等、一切考えていません。
自分達の守りたい<利権社会>の擁護の為に、キャンペーンを張ります。
反社会的であろうが、日本の経済を壊滅させる事であろうが、とりあえず今は<反小沢>なら、支持に回るのです。
恐るべき身勝手な連中ですね。
日本社会の害毒だと思っております。
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