書名 病むからこそ、死があるからこそ、分かること、人と分かちあうことがある。 いのちの値段 医療と費用を巡る50の物語
著者 読売新聞医療部
発行社 講談社
発行日 2018年12月4日
頁 253
価格 1,300円 + 税
読売新聞朝刊看板連載医療ルネサンスにおいて、読者からの大反響によって一年半にわたる長期特集となったシリーズ「いのちの値段」を書籍化。
命に値段はつけられないが、患者が生きるための費用と受けられる医療には格差や社会の歪みが現れる。
なかにし礼さんのがんとの闘い、陽子線治療から浮かびあがる先進医療と標準治療の問題。
ノーベル賞受賞で話題の新薬オプジーボの高額医療費のジレンマ。
市井の患者たちの物語。
・この社会には、「見えない」という二重、三重の壁がある。
・貧困が口を開けいていることを自覚するからこそ、
我々は、困窮する人々を見ようとしない。
自分とは、違うと、相手に自己責任論の刃を向ける。
・ふとしたきっかけで、誰もが弱者になりうる。
・お金は、人生を縛るものだ、と考えていました。
・人生は、平等ではないし・・・。
・人は、生き、そりて、病む。
病むからこそ、死があるからこそ、
分かること、人と分かちあうことがある。
・「いのちの値段」を前に、人は、切ないが、あったかい。
・体力のない層からダメージを負う。
・さまざまな場面で邂逅の不思議さを感じ、
みなさんの言葉に気づかされ、育てられ、鍛えられ、
記録できる喜びを感じてきました。
・声なき他者:サイレントマジョリティ
・ノンフィクション作家 本田 靖春 本 『我、拗ね者として生涯を閉ず』
・譲れない人生の流儀。
・なかにし れい 本 『夜の歌』
・人まかせにして 思考停止 になっていないか?
・深く考えずに行動してしまう。
・流れ作業の対象に対する関心を失っていく。
・受け手が盲従することを信頼関係というのだろうか。
・そうした思考の構図がどんな悲劇を招いたか、歴史が示している。
・哲学がまさに、今、問われている。
・自立とは、頼れる人を沢山もつことかもしれない。
・大病院では「歩いてみて」といわれ、頑張って足を動かすと「大丈夫ですね」で終わっていたのに。
・今の介護保険制度では、「歩けるか、歩けないか」の1、0判定で
どの程度歩けないかを数値化する尺度がなく、欠陥の制度である。
・誰もが弱者になりうることを、私たちは、忘れてはならない。
・ゆだねつつ、生きることに一生懸命になっているうちに、死は訪れるのかもしれない。
・人生の最終章では、医療からケアへ重心を転換させることが必要だ。
・弱い立場になって、初めて分かることがある。
・社会の綻びは、常に、最も弱い部分に現れる。
・弱い立場の人にほど、社会の目は冷たい。
・いろんな言葉を思い描く。
どれも違い、どれも当たっているような。
・我が子をとるか、親をとるか
そんな悲しい選択を強いる社会は、やはり おかしい。
・私たちは、変ることができる。
・求められる「人間学」と「対話力」
・こだわり過ぎると、結果が良くならないように思えます、
人は、行きつ戻りでつで、いいんじゃないかと。