徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

セックスボランティア

2014年02月28日 | ノンフィクション

書名  セックスボランティア
著者   河合 香織
発行社 新潮社
発行年 2004年6月30日
頁数   238頁
価格   1,500円+税

「性」とは生きる根本――。
それはたとえ障害者であっても同じことだ。
脳性麻痺の男性を風俗店に連れていく介助者がいる。
障害者専門のデリヘルで働く女の子がいる。
知的障害者にセックスを教える講師がいる。
時に無視され、時に大げさに美化されてきた性の介助について、その最前線で取材を重ねるうちに、見えてきたものとは――。
タブーに大胆に切り込んだ、衝撃のルポルタージュ。

・セックスは両脚の間(下半身)にあるものだが、セクシャリティは両耳(大脳)にあるものだ。
                    米国の性教育学者 キャルデロン の言葉
 

気になる科学 (調べて、悩んで、考える)

2014年02月27日 | エッセー

書名  気になる科学 (調べて、悩んで、考える)
著者   元村有希子
発行社 毎日新聞社
発行年 2012年12月25日
頁数   325頁
価格   1,500円+税

ウシやシカはどうして北を向くのか?
Eメールとウシのゲップと地球温暖化な関係とは?
iPS細胞・山中伸弥教授の「滑る話」って?!
男らしさと薬指の関係とは……ノーベル賞や疑似科学、宇宙から地震、原発問題まで、「発信箱」「記者の目」でおなじみの科学環境部デスクによる最新〈理系〉コラム。

目次

第1章 食の現在
第2章 生命と老いを見つめて
第3章 エコなのかエゴなのか
第4章 宇宙へ
第5章 そして科学はどこへ行く
第6章 不確かさと真実と
第7章 されど女、とはいえ男

・うつにならないためには、愚痴が言える誰かをキープしておくことだ。

・諦めた時点ですべてが終わり。諦めずに挑戦し続けることで、道は必ず開かれる。

・初めての挑戦には、予想外の失敗やトラブルは、つきものである。
 重要なことは、動揺しないこと、あきらめないこと、そして、「ミスを想定して次の手を打っておく」周到さ。

・「ネバー・セイ・ネバー(絶対ない、とは絶対言うな)。」これが、人工的なシステムを構築する時の命題になっている。

・ダブルスタンダード
 一つの事象への判断や行動を立場や状況によって自分の都合のいいように変えること。

 
・「正常バイアス」
 自分の常識を超えるような現実を前にして「そんなはずがない」という意識が現実を見えづらくさせること。

・「エリートパニック」
 住民の安全を守る責任を負った人たちが、見極めの難しいリスクについて、「これをそのまま伝えたらパニックが起きる」と忖度し、物事を婉曲に伝えたり公表を伏せたりすること。

・これからは「糸へん」の時代なのだそうだ。
 いまどきの糸へんは、「縁」や「絆」。
 モノやカネより、人と人とのつながりが本当の幸せにつながるキーワードだという。




エンジェルフライト 国際霊柩送還士

2014年02月25日 | ノンフィクション
ハース
書名  エンジェルフライト 国際霊柩送還士
著者   佐々 涼子
発行社 集英社
発行年 2012年11月30日
頁数   279頁
価格   1,500円+税

ママが遺体にキスできるように。それが彼らの仕事。
国境を越えて遺体を家族のもとへ送り届けるのが国際霊柩送還士の仕事。
日本初の専門会社で働く人々と遺族の取材を通して、筆者は人が人を弔うことの意味、日本人としての「死」の捉え方を知る。

・怒られているということは、見込みがあると思えているんだと思います。

・親を失うと過去を失う。
 配偶者を失うと現在を失う。
 子を失うと未来を失う。

・悲嘆は、くぐり抜けることによってしか癒されない。

・人は絶望の中で、わずかな救いを見出そうとする。


エアハース・インターナショナル株式会社



レッド・ヴァイオリン―光と影を抱いて

2014年02月24日 | エッセー

書名  レッド・ヴァイオリン―光と影を抱いて
著者   川井 郁子
発行社 毎日新聞社
発行年 2004年12月5日
頁数   107頁
価格   1,800円+税


“恍惚と不安”の狭間で揺れる心性。
音楽、官能、恋愛…。表現の美神が初めて明かす内なる声。初のフォトエッセー集。

・今こうして悩んでいるのは、いつか最適な道が開かれる前の前兆、辿り着くべき未来の通過すべきステップ。

・こころの揺れこそが、リアルタイムで生きている 一つひとつのステップ。



ヴァイオリンと翔る

2014年02月24日 | エッセー

書名  ヴァイオリンと翔る
著者   諏訪内 晶子
発行社 NHK出版
発行年 1995年9月25日
頁数   221頁
価格   1,300円+税

三歳からヴァイオリンを始めてから現在に至るまで、コンクールに明け暮れる中で師と出会い、ヴァイオリンという楽器を通して、楽譜をただ音にするだけではなく、さらなる音の彼方を求めるようになった、その心模様を綴る。


生活保護 VS 子どもの貧困

2014年02月24日 | ノンジャンル

書名  生活保護 VS 子どもの貧困
著者   大山 典宏
発行社 PHP研究所
発行年 2013年12月2日
頁数   251頁
価格   760円+税

派遣村、生活保護費でギャンブル禁止条例、芸能人の親による不適正受給…。
生活保護をめぐる問題はあとを絶たない。
激しいバッシングが起こるなか、2013年8月、ついに保護基準の引き下げが決定された。最大で10パーセントの給付削減が、貧困家庭を直撃する。
ほんとうに心配なのは子どもたちだ。
困窮家庭に育った子どもは、十分な教育環境もなく、社会に出ても安定した職には就きにくい。
制度の賛否については活発に議論されるが、それだけで「貧困の連鎖」を断ち切れるのか。
行政と民間、双方の立場で貧困問題に取り組む著者が、知られざる現場の生の声をレポートする。

目次

第1章 生活保護をめぐる二つの立場
第2章 増えたのは派遣村のせい?
第3章 生活保護バッシングと法改正
第4章 各論対決「適正化モデルVS人権モデル」
第5章 生活保護ではなく貧困の話をしよう
第6章 「子どもの貧困」から制度を読み解く
第7章 困窮する子どもたちへの支援
第8章 「日本を支える人」を増やすために




生活保護 VSワーキングプア

2014年02月24日 | ノンジャンル

書名  生活保護 VSワーキングプア
著者   大山 典宏
発行社 PHP研究所
発行年 2008年1月28日
頁数   251頁
価格   720円+税

「おにぎり食べたい」----日記にそう書き残して孤独死した男性は、数ヶ月前まで「生活保護」を利用していた。
北九州市で続発する餓死事件。役所が繰り広げられる水際作戦。
一方で、「怠け者が生活保護を食い物にしている」という報道も後を絶たない。
明らかにされるワーキングプアとの根深い関係----。
「生活保護年収400万円相当(4人世帯)>ワーキングプア」という衝撃の事実からあぶり出される真実とは?
生活保護の専門家として3500件以上の相談に応じてきた著者が、生活保護の現場から格差是正の処方箋を示す。

目次

第1章 若者に広がる貧困
第2章 「生活保護=悪」のイメージ
第3章 元ケースワーカーが語る生活保護のしくみ
第4章 水際作戦の正体
第5章 若者が生活保護を受ける
第6章 プチ生活保護のススメ
第7章 新しい支援の芽




妻はなぜ夫に満足しないのか―中高年「仮面夫婦」のカルテ

2014年02月24日 | ノンジャンル

書名  妻はなぜ夫に満足しないのか―中高年「仮面夫婦」のカルテ
著者   岡 博之
発行社 角川書店
発行年 2007年11月10日
頁数   205頁
価格   686円+税

夫婦のすれ違いから離婚、セックスレスまで―「仮面夫婦」を予防できる一冊。

目次

第1章 オンナの不満を受け止められないオトコ(本心を言わない妻と察しの悪い夫
ヒントを出す女性、気付かない男性
お願いごとを変化球でする女性、直球勝負の男性 ほか)
第2章 稼ぐことこそ男の価値(現代の男を測る尺度とは
金の切れ目が縁の切れ目?
家事は女性の仕事じゃない ほか)
第3章 したくもないセックスで演技する女性たち(セックスの男女差を見極める
女性はセックスしたいか、したくないか?
女性がイクのを見極める ほか)


吹部!

2014年02月24日 | 小説

書名  吹部!
著者   赤澤竜也
発行社 飛鳥新社
発行年 2013年8月17日
頁数   263頁
価格   1,300円+税

全国コンクール金賞という無茶な目標をぶち上げた弱小吹奏楽部を舞台にした、笑って泣ける青春小説!
トランペットをピンにしてボーリングをするような、崩壊寸前のダメダメ弱小吹奏楽部にやってきた正体不明の顧問、ミタセン。
その奇人変人っぷりに振り回されながらも、全国コンクールで金賞! という大それた目標に向けて、なぜだかメキメキ腕を上げはじめる部員たち。
もしかしてわたしたち、全国行けんじゃね!?

・人って自分の人生をすべて自分で決められるわけじゃない。

・人は、なかなか自分自身を客観的に位置づけることができない。

・どうせ失敗しても死ぬわけじゃない。



終わらない原発事故と「日本病」

2014年02月23日 | 伝えたい思い

書名  終わらない原発事故と「日本病」
著者   柳田 邦男
発行社 新潮社
発行年 2013年12月20日
頁数   221頁
価格   1,400円+税

人間の命を守るべきこの国の社会システムは、完全に崩壊した――。
水俣病、日航機墜落事故、阪神・淡路大震災……数多くの災害・事故現場を廻って半世紀。
「生涯現役取材者」を貫く著者が明らかにする、わが国を覆う安全軽視の病魔の正体とは――。
また、その病魔が最悪の形となって現れた東京電力福島第一原発事故を、政府の事故調査・検証委員会の一人として徹底検証する。

目次

1 終わらない原発事故(原発事故被害の特異性
故郷再生の道はいずこ ほか)
2 この国を蝕む「安全文化の日本病」(続発する一流企業の事故
経営の失敗による組織事故 ほか)
3 「被害者の視点」が映し出す真実(阪神・淡路大震災―最後の一人まで追い続けて
新潟県中越地震―「心の故郷」の再生を模索 ほか)
4 なぜだ、この国の「いのちの危機」(子どもが産めなくなる
患者リスト放置、いのち意識の希薄 ほか)
5 3.11後の死生観(震災後、問われる死生観と宗教心
誰かの犠牲に支えられている日常 ほか)

・人は物語を生きている。

・死は生きることへの通過点なのです。




雅子さま論争

2014年02月23日 | 伝えたい思い

書名  雅子さま論争
著者   森 暢平、他
発行社 洋泉社
発行年 2009年11月21日
頁数   223頁
価格   760円+税

「雅子さま問題」はどこから来てどこへ行く?メディアの過剰なバッシング、アンチ派のネットでの暴走、雇用機会均等法第一世代からの強い共感と世代によって温度差がある皇室への思い入れ、皇太子一家vs.秋篠宮一家という対立構図、長引く療養期間に投げかけられる疑問…。
雅子さまをめぐる言説はとどまるところを知らない。
近代家族のモデルとして機能した美智子妃の時代とは対照的に共通の夢や希望を語れなくなった現代、私たちは雅子さまを通じて、そこに何を見るのか。

・皇室が何かを象徴するという考え方が古い。

・そもそもすべての論に、読者が同意することは無理なのだ。読者の反応は、それぞれであっていい。その多様性、つまり、さまざまに受容されることこそ、いま、ここにある天皇制の姿である。

・もはや、天皇や皇族が国民を象徴することが、難しくなった時代なのだ。

・ダブルバインド
 アクセルを思い切り踏むと同時に、同じ強さのブレーキをかけて、体力、気力消耗させる状態。




弾正の鷹

2014年02月23日 | 小説

書名  弾正の鷹
著者   山本 兼一
発行社 祥伝社
発行年 2007年7月20日
頁数   234頁
価格   1,500円+税

信長の首を獲る。
それは堺の商人だった父を殺された桔梗の悲願。信貴山に篭もり信長への叛旗を企む松永弾正の側女となり仇討ちの機会をうかがっていた。
弾正から鷹を使った暗殺法を知らされた桔梗は、韃靼人の鷹匠頭と契り秘術を体得。
ついに信長との謁見の場を得るが…(『弾正の鷹』)。
デビューの原点ともいえる作品を収録した、直木賞作家の傑作時代小説集。

・人はな、生きているのが大切なのではない。よく生きることが大切なのだ。

・生きていれば、必ずや機会がある。



風の五線紙

2014年02月23日 | エッセー

書名  風の五線紙
著者   松野 迅
発行社 未来社
発行年 1996年12月5日
頁数   218頁
価格   1,900円+税

クラシック音楽というとわが国ではまだ堅苦しさがついてまわる。
そんなことない、こんなに楽しいんだよ、と、今をときめくヴァイオリニストが、クラシックからカラオケ〈文化〉までを軽妙にかつ知的に語る、音楽エッセイ。



定年後も、まず動く!―すると何かが始まる

2014年02月22日 | ノンジャンル

書名  定年後も、まず動く!―すると何かが始まる
著者   多湖 輝
発行社 新講社
発行年 2013年12月20日
頁数   190頁
価格   800円+税

目次

第1章 今日からあなたも「自由人」
第2章 定年からの「自由」の使い方
第3章 定年後は「楽しい」がキーワード
第4章 「自然体」で生きる
第5章 「ものを見る」目線の変化に気づく
第6章 遊びが「自助力」を鍛える
第7章 若い人を導く

・なにが「きっかけ」になるか わからない。

・たとえ「三日坊主」でも、やったもの勝ち。


「アベノミクス」の真相

2014年02月22日 | ノンジャンル

書名  「アベノミクス」の真相
著者   浜 矩子
発行社 中経出版
発行年 2013年5月29日
頁数   191頁
価格   1,000円+税

【この好景気のウラには「罠」がある。 アベノミクスで「5つの悲劇」が起こる!!】
アベノミクスによる株高・円安は勢いを増し、景気回復に対する期待が高まっている。
しかし筆者は、この政策に対して、反対の態度を明確にしている。
筆者はアベノミクスを時代に合わない「アホノミクス」とバッサリ。
私たち読者が、現在の「好景気」の裏に潜む「罠」について知らぬまま、手放しでこの経済政策を祭り上げることに、強い危機感を示す。