徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

せんせい。

2019年08月15日 | 小説


書名   せんせい。
著者   重松 清
発行社 新潮社
発行年  2011年7月1日
頁     277
価格   520円 + 税

先生、あのときは、すみませんでした。
授業そっちのけで夢を追いかけた先生。
一人の生徒を好きになれなかった先生。
厳しくすることでしか教え子に向き合えなかった先生。
そして、そんな彼らに反発した生徒たち。
けれど、オトナになればきっとわかる、あのとき、先生が教えてくれたこと。
ほろ苦さとともに深く胸に染みいる、教師と生徒をめぐる六つの物語。
『気をつけ、礼。』改題。『泣くな赤鬼』収録。

・あの頃は、どうしてあんなにオトナがオトナっぽく見えていたのだろう。
 自分がオトナになると、どうして、通り過ぎてきたオトナの日々が
 急に幼く見えてしまうのだろう。

・キープ・オン・ローリング

  ・転がり続けること

  ・生き抜くこと

・誰かが見てやらなければならない。
 ぶざまなところも、みっともないところも、
 すべて見届けて、それが おまえなんだ、と言ってやらなければならない。

・努力をする前から諦めるな!

・ほんとうは私自身が議論をつきつめることから逃げていたのかもしれない。

・遠くまで旅をして、いつか、こっちを振り向いてくれ。
 私は あいかわらず目の前の毎日に追われているかもしれない。
 手を振ってくれ。
 ああ、おまえは そこにいたのか、と気づかせてくれ。

・「いつまでも ひとを恨んどったら、いけん。こっちの心根まで ねじ曲がってくるけんな」


映画 『泣くな赤鬼』オフィシャルサイト