チリチリリン

風にゆれる風鈴のように
こころ休まる音を届けたい

たこやきやいた

2020年02月20日 | 美味しい話

 

先日、早朝バイトの同僚が、美味しいシャケをもらったからお裾分けすると言うので、オーそれならたこやきご馳走するよ、20年の大阪暮らしでたこ焼き上手だよ、と待っていたのだが、年寄りを病院に連れて行かねばならなくなったとシャケだけ置いて帰ってしまった。

シャケはとても美味しくて、焼いてお茶漬けにしたり、粕漬けにしていただいた。そろそろタコを消費してしまわなくてはいけないと一人でたこ焼きを焼いた。

夏祭りの時、近くの小学校の会場からたこ焼きの香りが漂ってくるとたこ焼きを焼きたくなる。たくさん焼いて、お隣にもお向かいにも配る。「今年もたこ焼きくるかな?」と向こうも待っているみたい。

たこ焼き器に念入りに油を塗って準備する。卵とダシにたこ焼き粉を溶いてゆるさを調節する。煮干しの削り粉を加えて生地自体を美味しくするのが美味しいたこ焼きの秘訣だ。小麦粉を水で溶いただけなんて以ての外。

あげだま、タコ、ネギと紅生姜を入れたたこ焼きが出来上がり、一人で食べた。削り粉を入れすぎて少々色が黒いが美味しくできた。タコは使い切ったがまだ生地が残っている。

大阪では町内に一軒はたこ焼きを焼く家があった。道に面した一間でたこ焼きを焼いて近所の人が食べにくる。10個で100円とかめちゃ安かった。タコの他にコンニャク入りというのがあって、コンニャクなんて食べる人いるかと思ったが、小さな子供やお婆さんは注文していた。

冷蔵庫にコンニャクがある。あすはコンニャク入りを焼こうかな。

 

 

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「パラサイト」

2020年02月17日 | 映画の話

予告編でなんとなく内容はわかっていたので、本当は観たくない部類の映画でした。映画は久しぶりだという友人に一緒に行ってよと誘われて渋々観に行ったのです。

喜劇のように描いてますが、とても笑える話ではありません。とにかく話が汚い。汚いというのはゲロとか放尿とかの汚さだけでなく、嘘偽りを並べ、他人を貶めて自分がのし上がるという人間の汚さです。貧しいゆえに仕方なくを観て、重くて胸が苦しくなり、途中で抜け出したくなりました。頭も痛くなり、耳を塞いで、早く時間が過ぎないか、映画が終わらないかと祈ったほどです。

そのあと、主人公たちが自分たちが陥れた人が無事でいるか気遣うシーンが出てきます。生活が落ち着いて少し良心が戻ってくる、そうすると辛さがやってきます。貧しい者と富める者、その歴然たる差を目の当たりにして、羨ましいとかでなく「違うんだ!」と思い知らされるシーンがどうにも辛かったです。観終わってドッと疲れてしまいました。

大作でもなく、美しい映画でもなく、この映画がアカデミー賞を取ったのは本当にすごい事だと思います。

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「1917 命をかけた伝令」

2020年02月16日 | 映画の話

当初、アカデミー賞作品賞の最有力候補だということだったが、観てなんか納得した。スケールの大きさやロングショット撮影をあげていたが、作品自体が、よくある話のような、前に見たことがあるような、既成概念を打ち破るほどのインパクトがない。

映画自体は、ハラハラドキドキ、最後まで楽しめます。

仲間の死が無駄死にだったような空しさをおぼえました。一応戦争映画だから仕方ないのかなぁ...

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フォードvs フェラーリ

2020年02月12日 | 映画の話

アカデミー賞が発表されましたが、今年のノミネート作品は一つも見ていなかったので、どれにしようと迷った結果この作品にしました。実話だと丁寧に描けばこの長丁場になるのか、久々に3時間越えの映画です。

美しいフェラーリ車が人気があって、ルマンレースで一世を風靡していた時代、一台一台が手作りのフェラーリ社の経営は厳しく、米国大衆車のフォードが業務提携を目論んだが、”醜い車”を作ると一笑に付され、散々に侮辱される。フォード社はなんとかフェラーリの鼻を明かそうと、自社にレーシングカー部門を設立してルマンレースに打って出ようとする。

プライド高いフェラーリに散々にコケにされるフォードの動揺ぶりが面白いです。

フォード社が頼ったのが、米国人でただ一人ルマンを制した経験を持つマッドデーモン扮するカーレーサー、今は引退して車の販売店を開いているキャロル・シェルビー。そしてキャロルがこの男と見込んだレーサーがクリスチャン・ベール扮するケン・マイルズ。キャロルが車を設計しケンが試乗を繰り返しルマンに打って出る。

ところがフォード社内にもよそ者に大きな顔をされたくない幹部がいて、何かと邪魔をする。一匹狼で社風になじまないケンがレーサーチームから外され、結果ルマンで惨敗する。

「ラップタイムでフォード社は時速340キロを超え、フェラーリに脅威を与えた」と言い切るキャロルはかっこいい。

翌年はキャロルも負けずに主張し、チームメイトの協力もあって、ケンをレーサーに入れることが出来、彼は期待に応え、ダントツ一位でゴールしそうになるが、ここでまた例の幹部の横槍が入る。

「会社の宣伝のために、ケンに減速させ、フォードチーム3台を一斉ゴールさせよう」

側で聞いていても実に馬鹿げた発想だと思うのだか、キャロルの社内での立場を思い計って、ケンは従ってしまう。

自動車レースは競馬のように横並び一直線ではなく、縦並びでスタートするので、同時ゴールだと遠い位置からスタートしたものが優勝となる規則があって、ケンは優勝の栄冠を同僚にさらわれてしまう。

ここまで観て、娘が「後味悪い」と評していた意味がわかった。実に理不尽で後味悪い。しかもその優勝者が名前を知っているマクラーレンなので尚更だ。

フォードはその後もキャロルの力で何度かルマンを制している。ただケンは事故死をしてしまってレースで雪辱を期することが出来なかった。

キャロルとケンの男の友情がとてもいい感じなのに、実話という制限では完全なハッピーエンドに出来ない。悲しいね。

190分という長い映画だが、カーレースのスピード感と爆音に圧倒されて長くは感じませんでした。

 

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立春の秩父長瀞

2020年02月06日 | ウォーキング

 

よく晴れた穏やかな立春の日、宝登山の蝋梅園が見頃だと聞いて、長瀞まで行ってきました。宝登山の頂上は杉林が伐採されて蝋梅園になっています。ロープウェイで誰でも登ることができるので、お年寄りも子供づれも、犬を抱いた人も来ていました。薄黄色の透明感のある花はとても綺麗なのですが、匂いが少ないのがちょっと淋しい。

遠くに見える三角の山は秩父の名峰武甲山です。秩父は今は山奥ですが、昔は海の底だったそうで、隆起して何億年も前の地層が表に出て間近に見えるという、全国でも大変貴重な場所で、古くは宮沢賢治も見学に来たことがあるそうです。

武甲山はちょっと前までは違う形だったのですが、海の底だったため石灰岩で出来ていて、山を削りコンクリートにする巨大な工場がいくつも出来ていて、年々削られて形を変えています。少しは残してくれなくては秩父の人は悲しいでしょう。

 

 

宝登山は山自体が宝登山神社で頂上には奥宮、麓に本宮があります。権現造りの美しい神社です。秩父三社と呼ばれる、三峯神社、秩父神社、宝登山神社は三つともこの造りで見応えあります。

 

 

長瀞は急流下りもあるのですが、今の時期は水が一番少ない時期で急流はないそうで、その名の通りの長い瀞になった場所をゆっくり周遊する コタツ船に乗りました。岸の大きな一枚岩は岩畳と呼ばれる天然記念物です。川は荒川で、一昼夜船に揺られていれば東京湾に着くそうですよ。長瀞に最初に来たのは小学校の遠足で、岩畳の上でお弁当を広げました。今はお弁当にはちょっと寒いですね。レトロな商店街で昼食です。

春分のこの日、地元の武甲酒造では新酒販売の杉玉が上がったそうです。私も酒粕を買って、電車の中で秩父餅をつまみながら帰ってきました。

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