チリチリリン

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ヒデキのセーターを編む

2022年02月10日 | 西城秀樹

足が使えないと畑仕事も出来ない、買い物も行かれない、寒い時期だし家にこもっているのはいいけど如何せん退屈だ。他にできることもないし、編み物でもしようと手持ちの毛糸でセーターを2枚編んだ。まだギプスも外れないが編み物も飽きてしまった。

続けるにはどうしても編みたいというモチベーションが必要だ。そうだヒデキのセーターを編もう!前に写真で見て気に入っているセーターがある。縦縞横縞のシンプルな模様だけどダイナミックな質感がいいなぁと気になっていたセーターだ。

遠くの毛糸屋さんには行かれないので、車で近くのダイソーに連れて行ってもらった。欲しいのは、材質がウール、編模様が生きるよう無地の糸、サクサクと短時間で編み上がる太めの糸、そしてこれが一番難しいのだが、セーター一枚分編める分量のある糸。なぜならダイソーの毛糸は人気があって、10玉20玉と揃っているのは稀なのだ。真っ直ぐ毛糸売り場に行ったが、ウールの無地はこれ一種類、分量があるのはこの一色。つまりこれしかなかった。

買い求めてきたが考えてしまった、糸が希望より細かった。サクサクとはいかない。細い糸細い針で編むのは時間がかかる。2本どりで編んでみようかと試してみたが、ごつい感じでセーターのフワフワ感が出ない。細い糸1本で編むしかない。

ヒデキの写真を拡大し、ガン見してセーターの目数を数える。模様はほぼわかったが、糸の太さが違うからこのままの目数ではちんまりした模様になってしまう。目数を変え、針の太さを変え、幾つか試し編みをした。出来上がったパターンを自分の寸法に落とし込む。これでやろうと決めるまでに丸2日かかった。

この糸であの質感が出せるだろうかと恐る恐る編んでいたのだが、ひと模様編んだ頃には”いける”という確信が持てて、針の動きも速くなってきた。待ってろよヒデキ!

通常編み物は、一段編んで2段目はひっくり返して裏側を戻ってくる。結構手の込んだ模様でも、模様を仕掛けるのは表、裏は表を踏襲して戻ってくる。私はこれを表は攻める、裏は守ると意識づけている。攻めるときは気を張って守るときは神経を休める、それで長く編み続けることができるのだ。それがこのシンプルだと思った模様はリバーシブルのように裏表同じ編み地で、両面攻める、つまり気をぬくスキのないキツイ模様だった。

見頃を編み終えてあとは袖だけになった時オリンピックが始まってしまった。

横方向には15目ごとに縦縞横縞が変わる。縦方向には4段ごとに縞模様を変える、6段ごとに両側1目づつ増し目、36段ごとにパターンを入れ替える、これを頭に入れて編みながらオリンピックを見るなんて出来なかった。だんだん進むより編み間違えを直す時間の方が長くなってきた。

これはアカンと見たいときは見る、編むときはテレビを消して集中して編む、で、やっと仕上がった。

どうよヒデキ!

特にきて行くとこもないが、来週コロナワクチン3回目を受けに行く時にでも着ようかな。

 

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1 コメント

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Unknown (はみ)
2022-02-10 22:54:26
すごい速さですね!完璧。

ダイソー毛糸でセーターまでここまで編めるとは😍
ダイソー様様🙏
今度は肩が故障しないように労って下さいね

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