駅に「善光寺ご開帳」の大きなポスターが張ってあって、見るたびに気になっていた。4月から6月まで、あともう少しだ。昨日の畑のショックでちょっと畑に行けなくなり、思い切って新幹線に乗り善光寺にお参りに行くことにした。
母が長野県出身なので小さい頃から長野に行っていたが、だんだん軽井沢や志賀高原など行楽地や野沢温泉など温泉巡りになり、善光寺さんに行ったのは何年振りだろう。大阪の住まいから大学生の次女と東山魁夷美術館と無言館を歩いて以来かもしれない。
コロナ自粛も解禁になり、どっと人が出てきている。ご開帳を目当てに観光バスの団体もいくつも歩いている。加えて今日の長野は体温以上の高温注意の天気だ。
長野駅から猛暑の中善光寺さんの参道を黙々歩き、直前の有名な七味唐辛子屋のカフェに飛び込んだ。夏メニューのかき氷が目的、お参り前に腹ごしらえ。野沢菜のおにぎりを一つつけたが、二つにすれば良かったと思わせる小ぶりな俵おむすびだった。
いよいよ回向柱とご対面。扉が開かれた御本尊と繋がっていて、触れるとご本尊様のご利益が得られるという回向柱、前に秩父のご開帳を見たときは、ご本尊の手と繋がっているという手綱が本殿から柱まで長く繋がっていたが、ここではそれは見られなかった。ちょっとスッキリし過ぎ。
それでも柱に触れお参りを済ませて、どこか涼しいところへ逃げ込もうと、隣接する県立美術館併設の東山魁夷美術館に寄った。流石に団体さんは来ることはないようで館内は人も少なく、絵画鑑賞のあとは庭を眺める大きなソファでゆっくり休むことができた。ここの庭は東山魁夷の絵のように静かで美しい。
帰りは強い日差しを避けてアーケードの商店街を歩き長野駅まで帰ってきた。
買ってきたのはもちろんコレ、回向柱のお守りです。