チリチリリン

風にゆれる風鈴のように
こころ休まる音を届けたい

真夏のすき焼き

2013年08月30日 | 美味しい話


8月も末だというのに、今日の暑さは異常でした.気温は高く、湿度も高く、風はなく、光化学スモッグも出て、いたたまれない真夏の蒸し暑さでした。が、今日は亭主の誕生日です。毎年誕生日には健康診断を受ける事になっていて、昨日は夕食は8時前に軽く、朝食は抜きでした。

誕生祝いに、子供から高級すき焼き肉が贈られてきたので、今夜は二人ですき焼きです。材料はいつもよりちょっとお高めのもの。この時期、焼き豆腐はありませんでしたがしっかり固い木綿豆腐に丹波産のホンシメジ、長野の友人が送ってくれた高原白菜、などなど。

京都「三嶋亭」のすき焼きのように、お肉を焼いたらちょっとタレをからめて皿に取り、残った肉の脂で野菜も焼いて.....間違っても汁ザブザブにならないように、本格的なすき焼きにしました。美味しかったです!

でも、主人も私もお肉は3枚で十分! 霜降り肉はこってり濃厚な味でたくさんはいただけません! グラムにすると、普段のお肉の半分かな? これなら、高い肉でも安い肉でも金額は変わらないな?
しっかし、味は大違い! これからは上等なお肉を少しにしよう!

再び「風たちぬ」

2013年08月28日 | 映画の話
先日、NHKの番組で宮崎駿と「風たちぬ」が出来るまでの番組をやっていました。
彼が何故この映画を作ったのかをとても知りたいと思っていたので、録画して何回も彼の言葉を拾いました。新しく知った事がいくつかありました。

*彼の作品の中で飛行機はいつも重要な位置を占めています。宮崎駿は飛行機大好きと思っていましたが、彼の好きだったのは飛行機の中でも『戦闘機』だった。

*「20世紀モダニズムの時代、日本で最も傑出した人物が堀越二郎である」宮崎駿は堀越二郎を尊敬し、彼の半生を既に同人誌に漫画で描いていた。戦争描写も多いこの漫画は彼の映画作品とは一線を画するものであり、自分が描きたい物であった。

*この作品をこれまで映画にしなかったのは、アニメは子供のためという思いと、やはり、戦闘機を作った人の半生を描くのは戦争美化に繋がらないかというひっかかりがあったから。映画化を企画したのは鈴木プロデューサーだが、もともと宮崎自身が胸の中に温めていたものであった。

*映画化を決意したときに残った問題は、「戦争の道具を作った人の映画を作るんですか?」という問いに『答え』を出さなければならなかったこと。


その『答え』の切っ掛けを見つけたのが東北震災です。
堀越二郎の生きた時代も逆らえない激しい風が吹いている時代で、その中で生きなければならなかった。現在の自分たちも、大災害とか国際紛争とかが起こり生きていくのに困難な時代で、吹き始めた不穏な風の中を生きていかなければならない。『風』を感じ取った宮崎は、ファンタジーを封印し、子供でなく大人のために、一生懸命生きろと訴えることを『答え』にした。宮崎は「俗受けしないことが分かっていてもやりたい年齢なんだ」とテレて言ってますが。

映画に絡めた堀辰雄の「風たちぬ」の悲恋は、オマケの様なものと思っていましたが、あの恋愛物語は「一生懸命生きる」ことを表現したようです。


それでも、描かれたのが特攻に使われた『零戦』でなければ良かったのにという気持ちは変わりません。
「きれいごとばかり描いた映画」で納得できません。
やはり描きたい気持ちが先にありきで、「生きねば」があとからつけた理由だからだと思います。


さだまさしコンサート

2013年08月27日 | ふうりんの音
コンサート会場に行った訳ではありません、テレビ中継で聞いただけです。
熱烈なファンというわけではないけど、さだまさしは嫌いではありません。

「元気でいるか?町には慣れたか?友達出来たか?」
「金タノムの一言でもいいから、おふくろに声を聞かせてやってくれ」
「去年のあなたの思い出がテープレコーダーからこぼれています」
「二人でこしらえた浴衣も今夜は一人で着ます」
「自分の重さを感じながら坂道を登る」
「いくつもの峠を越えてもっともっと上をめざす」


どうしてあんなに繊細な言葉が出てくるのか、やさしい気持ちの詩が書けるのか、気になっていました。少し前のさだまさしの子供時代を描いた「かすていら」という番組を見て、ひとつだけ思い当たりました。家は貧乏であったけれど、彼は祖母にも両親にもそれはそれは愛されて育ったのです。どんな親でも子供を愛するけど、彼の両親はそれ以上のものを与えたのです。

愛情いっぱいに育てられた人間はきっとやさしい心根で、やさしい言葉が出て、やさしい詩が書ける、そうではないのかと思うのです。

知人で、娘が学校を卒業してすぐに出来ちゃった結婚をした人がいます。父親はそれを気に病んでいたし、母親はその娘が時々ヒステリックになって手が付けられないのは自分のせいではと悩んでいました。
「こんなに大事に育てられた子供が悪くなる筈が無い!」と言って上げました。実際、今では、孫もできて、同居して幸せに暮らしています。

遅すぎる事は無い、愛情深く、優しく、生きていきたいです。




スター・トレック イントゥー・ダークネス

2013年08月26日 | 映画の話


スタートレックは1960年代の米国テレビドラマで、その後映画も何本も作られているらしいですが、私は初めて観ました。シリーズ物はキャラクターがよくわからないので、どうかな?と思いましたが、今回悪役で登場の英国俳優ベネディクト・カンバーバッチは、最近のテレビドラマ「シャーロック」で、パソコンや携帯を駆使する現代のシャーロック・ホームズを演じている個性派俳優で、今の私のお気に入りです。彼のシャーロック以外の演技を観たいと思って出かけました。

初めてで、ストーリーやキャラクターは知らなくとも、十分楽しめました。3Dの映像は壮大な宇宙を堪能させてくれましたし、思った通り、ベネディクト・カンバーバッチの演技は圧巻でした。血気だけで人間的にはずいぶん未熟な主人公のカーク船長に比べても、心の奥底にたぎる深い愛情と人間性をを感じました。コピーの『人間の最大の敵は愛だ』というのはカーク船長の事でなく、彼の演じるカーンのことと思いました。

テレビドラマでは「カーン」はすでに人間の最強の敵として登場しているらしいです。
シリーズのファンで人物のイメージが決まっている人には不満かも知れませんが、私はとても楽しめました。字幕が読み切れず、イマイチ、ストーリーが不明なところがあるので、もう一度観たいくらいですが、3D料金が高過ぎてねぇ.....

夏祭り

2013年08月25日 | ふうりんの音


今日はこの地区の夏祭りです。町内を神輿が練り歩き、夜には小学校で盆踊りが催されます。盆踊り会場のくじ引きには町内のクリーニング店のサービス券や牛乳屋の商品券が提供されローカル色満載です。

そして我家の玄関前の十字路が神輿の休憩所になっていて、休憩時間にビールやつまみやスイカが用意されます。斜め前の神輿保存会の会長宅前では、毎年、家の前に流しそうめんの竹を用意して、流しそうめんを振る舞っています。近所のよしみで我家にもそうめんを茹でてと依頼がきます。大きな鍋2つに湯を沸かし、たっぷりのそうめんを茹でて、大きな飯切りにひとくちサイズに並べて届けます。

ほんの20分ほどの休憩ですが、たいそうなごちそうが並び、神輿を担ぐ人たちも近所の子供達も頬張っています。近頃なかなか見られない、ずっと残したい習慣だなと思い、微力ながらそうめん作り手伝います。