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てらまち・ねっと



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秋から冬の野菜作りの前に、草を絶やすためには、夏の高温の利用を !
   7月21日の続編です
 今回はポリエチレンフィルムをかけること水がない場合にどうしたらよいかを説明します。

ポリで蓋をして仕上げ
●手順⑤ ポリは風がないときにかけると楽。まず準備。畝の両側に10センチ程度の溝を先に掘っておく。
 畝の両側に10センチ程度の溝を先に掘っておく。
 180センチ幅に140センチ間隔で畝を立てたので、1メール以下程度の棒など(私は折れた支柱等。長さは50センチでもどうでもよい)を用意する。
 マルチトンボなど、押さえる道具を用意する。


●手順⑥ 端を固定するために埋める。
 ポリの端を棒で巻き込む。
 溝の中に入れ、トンボなどで中に引っ張られないように押さえる。


●手順⑦ 土をかけて、片方の固定が完了。
 土をかけ、足で踏んでおく。


●手順⑧ ポリの重なり部分をうまくくっつける。押さえる道具と細工
 ポリは片側でそれぞれ20センチ以上重ねたい。水をさっとかけるとすぐにくっつくのが新品のポリの特徴(を利用できる)。 押さえる道具と細工。マルチトンボとかパオパオ押さえとかが便利。
 重なり部分は、1から2メール毎に一箇所は押さえたい。


●手順⑨ 上から重しを乗せておく
 全体にポリを張り終わったら、適当な押さえになるものを上に置く。このとき、水を全体にかけておくポリどうしの密着が良い。


●手順⑩ 後は、何もしなくても良い。風に飛ばされないように注意。かつて、台風が直撃したときポリを飛ばされた経験が一度だけある。もし、すき間があいたら、早めに押さえ込む。
完了後 参考:作業前の状態


●補足 大地からの水滴。
 大地は表面が乾いていても水分がたくさんあります。特に事前にたっぷり水をやったうちの畝は、ポリで蓋をしたら、数分後から、水滴が内側に着きます。

 1時間もして、ポンとたたくと、瞬時に集まって大きな水滴となります。ポリに穴やすき間がなければ、この方法は、地中の水を上に集める方法かも知れません。


水がない場合にどうしたらよいか
◆先回、基本は「たっぷりの潅水をして盛夏の20日間以上放置」が要件、と書きました。これは、草が一本も生えないようにするための方法。
 土地やタイミング、天候の条件にあわせて、柔軟にできます。

雨を期待する方法(草が100本位生えてもいい)
 梅雨明け前の十分な期間に、今回のような畝を作っておいて、たっぷり雨が降ったら、乾かないうちにポリで蓋をしてしまう。梅雨明け(晴れが続く日まで、という意味)までに10日も二週間もあると中で草が生えるかもしれない。そのときは、再度トライ。つまり、期間のとり方を考える。
 利用例:7月に苗床や定植床にしたいところは、この方法で結構いける。100本位、草が生えるかもしれない。

雨を期待しないで暑さだけに期待する方法(草が10本位生えてもいい)
 梅雨明け後に暑くなってから、畝を作って、そのまますぐにポリで蓋をする。
 期間さえ十分なら、ほとんど変わらないか、草が10本位生える程度。
 畝を作ってから、何日もおくと乾いてしまうから、直ちに蓋をすることが肝心。
 草や株はできるだけ除いておく。
 
雨も期待できず短期間の暑さだけに期待する場合(草が100本位生えてもいい)
 8月の途中になってこの方法を知り、一週間でも10日でもやってみる場合。
 それなりのやっただけの効果はあります。
 草や株はできるだけ除いておく。

◆ピッタリ決めれば、次の春まで雑草はほとんど生えません。
 それに、8月終わりから9月10月と順次来る種まきのとき、「明日、ここにこの種を播こう」、と思ったときでも、ポリをはずしてたっぷり潅水すれば、即OK。秋は種まきだけです。元肥えも良くなじんでいるので、初期成育はどの野菜でも大丈夫。野菜によって追肥を調整するだけ。
 一度、だまされたと思ってぜひやってみてください。
   (追加)いよいよ、種まき・9月1日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 昨日28日の午前中にポリの蓋をして、午後から今日の昼まで、毎月恒例の新しい風ニュースの作成と印刷。その印刷の合間に、この原稿を整理してアップしました。

コメント ( 14 ) | Trackback ( )



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コメント
 
 
 
Unknown (ミント)
2005-07-29 15:29:42
ほほぉ~。。。

この間の続きですね。。。

ホントに勉強になります。。。

このやり方は是非トライしてみたいです。。。

分かりやすく説明してくださって、ありがとうございます。。。

今日も草取りでした。。。

カボチャのツルを垂らしている土手はなかなか草取りの手がまわらず放ったらかしにしてたのでボーボーになってました。。。

そこの草取りしてたらヘビがニョロリ。。。(汗)

草はマメに取らないと駄目ですね。。。(反省)

ダンボールでマルチをしてたのですが傾斜がきつくてずっこけてしまいました。。。

今度はやり方を変えてトライです。。(涙)

 
 
 
 (●てらまち)
2005-07-29 15:39:34
 ミントさん、こんにちは。



 ダンボールで斜面にマルチすると滑りますか?

そんな気もしますね。うまくいかなかったみたいで、ごめんなさい。



ヘビにはびっくり、でしょうね(笑)



夏のポリマルチでの草絶やし、是非、やってみてください。
 
 
 
よくわかります (アルママ)
2005-07-29 21:53:17
こんばんは。

ポリをかける時の最初の仕方をどうするのかと、実は考えていました。

単に土をのせただけだと、ちょっと力が入るとスルスルとぬけてきますので・・・棒でくるんで土をのせれば大丈夫なんですね。

言われてみれば納得です。



 
 
 
ポリ蓋 (KY)
2005-07-29 22:40:32
ポリで蓋をすると、春まで殆ど草が生えないとは驚きました。夫の実家でもしたら良いと思うが、余りとやかく言う立場ではないのでそれとなく夫に言ってみたいと思います。



うちの小さい庭も、ちょっと油断すると細かい草が生えてきて、暑い中の草取りは結構大変です。(ーー;)

 
 
 
ポリエチレン (●てらまち)
2005-07-30 06:35:55
 ★ アルママさん、予測が的確ですね。

 台風が来なければ、一つの投稿でまとめられたんですが。



 聞けば納得、見れば納得なんですが、実は、ポリを簡単かつ確実に押さえ込むやり方も、試行錯誤の結果です(笑)

 何事もそうですが。



 ★ KYさん、お連れ合いの実家が農業であること、お聞きしています。

 農家には、結構、それまでの習慣を大事にする人が多いので、・・・「それとなく」という経験知も要りますね(笑)



 草取りをダイエットと思えるうちはいいですが、茂ってしまうと、うんざりですね。
 
 
 
ポリフィルムのキズ (とびら)
2005-07-30 14:45:15
再々のコメントありがとうございます。

とても丁寧な写真つきの説明で、手にとるようにわかりました。

でも、端から20センチのところに、1メートルおきに穴のあいたトンネル資材は、このあとどうするのでしょうか。



私がやるとしたら、中古の冬場使っているトンネル資材と、土のうかな、と思っていたのですが。
 
 
 
やっぱりコロンブスの卵 (アルママ)
2005-07-30 15:44:15
聞けば納得ですが、やはり、たくさんの試行錯誤があったのですね。

その大事な結果をみなさんにオープンにする心の寛大さ!

敬服いたします。

これからもいろいろ楽しみにしています。
 
 
 
こんばんは! (KY)
2005-07-30 21:24:55
そうですね。草取りをダイエットと思えば、お金もかからなくできるのが良いですね。



 
 
 
工夫 (colin)
2005-07-31 01:05:04
必要は発明の母といいますが、省力化は発案の父でしょうか!

なるほど、これで草取りの手間と、土作りができるのですね。

話のスケールはだいぶ違うのですが、園芸のための古土の再利用は、夏に袋に入れて何日も放置すべしというのをきいて、古土をレジ袋に入れて電子レンジにかけています。殺虫、殺菌、こぼれ種からの発芽、雑草防止には多少役立つと思うのですが。

これってどう思います?
 
 
 
いろいろ (●てらまち)
2005-07-31 06:12:56
 ★ とびらさん、ポリフィルムのキズ、というのは、ポリを再利用できないのでは、との疑問ですよね。

 さすが、現場の人ですね(笑)



「1メートルおきに穴のあいたトンネル資材は、このあとどうするのか」について、です。



 ①専業としててやっていた頃は、使い終わったあと、丁寧にまいて、マルチなどに再利用したこともありました。が、ポリというのは結構、くっつく性質もあって、使いづらい。そんなことで、今は、一回使ったら処分しています。



 ②「中古の冬場使っているトンネル資材」などについて、それらでやってみたことも少なくありません。ただ中古だと、当然に光線の透過率が落ちるので効果が減じること、また、中古でどこかに穴があると、そこから、結構、蒸気がにげて、効果が落ちること、などがあります。効果は落ちますが、何もしないよりは、廃棄前に一仕事してもらって草を減らし方がまし、と考えてもいいという結論は持っています。

 ただ、お薦め、ではありません。



 ③ポリに穴があかないように「土のう」で押さえるわけですね。それは良い方法でしょうね。

 欠点は、どんと「土のう」が乗っている下だけは、温度が上がらないから、草が生えるだろう、ということ。



 ④再利用で効果が落ちる分は、期間を長くするとかで補えます。現場ではいろんな資材があるから、工夫ですね。何もせずに、草とたたかうよりはいいのではと(笑)



 ⑤今回、うちも、春にウリやスイカのトンネルに使ったポリを、再利用して草絶やしをやっている畝も一つあります。何箇所か穴が開いていて蒸気の留まりが悪いこと、などなど・・・そのままに(笑)



 ⑥今の0.02ミリの厚さのポリの総量と、0.03ミリとか0.04ミリの場合の資材の総量と、それらも考えつつ、効果なども総合的に考えみて「0.02ミリを使いっきり」、というのが今の私です(笑)



★ アルママさん、試行錯誤の結果をオープンにする、それって、ブログのことみたい(笑)



 アルママさんの、ブログでの「TABLE」と写真の組み合わせの工夫、すごいですよね。



 いずれ、教えてくださいね(笑)



 ★ KYさん、庭の草取りは、ダイエット気分でもいけますね。



 汗も気持ちいいし(笑)



 ★ colinさん、省力化は現場にいるものの知恵ですよね。



 「園芸のための古土の再利用は、夏に袋に入れて何日も放置すべし」ということ、聞いたことありますね。農家でも、育苗用など、規模を多くしてそういうふうにやっている人もいるようです。

 どっちが、初めなのか分かりませんが(笑)



 「古土をレジ袋に入れて電子レンジ」ですかっ??

 ①「レジ袋」については、レンジにかけたときの溶出成分が不明ですから私は懸念あり。でも、食べ物でなければいいかな。



 ②「殺虫、殺菌」について、プラス効果は相当大きいでしょうね。反面として、有用菌などへの同様の影響は不明・・・

 

 ③「こぼれ種からの発芽、雑草防止」大いに役立つでしょうね。



 ④colinさんの屋上の花園の秘訣はこれっ!!?? (笑)



 なんかの時に、土をレンジでチン、やってみたいと思います。楽しみが増えました(笑)













 
 
 
Unknown (とびら)
2005-08-03 13:26:43
てらまちさま、大変丁寧な回答をありがとうございました。

いろいろやった結果の「0.02ミリを使いっきり」ということですね。

私も、いろいろやってみたいと思います。何回もトラクターをかけたりするエネルギー消費と薄いポリを使い捨てにするのと、どちらが環境への負荷が少ないのか、むずかしいところでしょうか。



ところで、ポリなど、農業資材の始末についてはどうお考えですか。



http://shinshu.fm/MHz/11.33/a02049/0000041459.html

に、処理代のことが出ていました。

みんなどうしているのでしょう・・・



この問題は、ゆっくり考えていきたいと思っています。



では、またよろしくお願いします。
 
 
 
比較 (●てらまち)
2005-08-03 18:41:04
 とびらさん、「エネルギー消費と薄いポリを使い捨てにするのと、どちらが環境への負荷が少ないのか、むずかしいところでしょうか」とのことですね。



 私は、その比較に、さらに、「農業者の時間や労力の消費」も加えて、よりトータルに考えたいと思ってきました(笑)



 「ポリ」の処分については、きゅっと巻けば、一般ごみの袋に入れてもわずかな量ですからそちらにしています。

 ハウスビニールとなると、産廃として専門に出すしかないでしょうね。



 パイプなど金属やプラスチックなどは、わずかなら自治体の粗大ごみや不燃ごみ(ここは有料ですが)に出し、量が多いときは、有料で業者に、という風しか仕方ないですね。

 
 
 
再々ありがとうございました (とびら)
2005-08-06 04:41:40
>「農業者の時間や労力の消費」も加えて、よりトータルに考えたいと思ってきました(笑)



おっしゃるとおりだと思います。



日々、選択を迫られるようにして、やっています。バタバタと忙しいので、50年100年のスパンで見る、ということはなかなかできませんが。



今後ともよろしくお願いします。
 
 
 
日々 (●てらまち)
2005-08-06 05:59:38
 とびらさん、仕事がお忙しいでしょう・・・(笑)



>日々、選択を迫られるようにして、やっています。



→あまり、自分を追い込まずに、気楽に、「選択」してくださいね(笑)



>バタバタと忙しいので、50年100年のスパンで見る、ということはなかなかできませんが。



 →いまどきの変化や進歩からすると、「50年100年のスパンで見る」のは難しいでしょうね。30年くらいはともかく(笑)



 こちらこそ、よろしく。
 
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