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てらまち・ねっと



 2日前のブログで静岡市の選挙違反のことを整理した。文書配布の際のその内容と報酬との関係など。選挙プランナーがかかわっているという。
 ★静岡新聞 《市議は調べに対し「ビラ配りは(陣営の)選挙プランナーの指示でやった」などと話しているという。同容疑者の弁護人も「プランナーの指南はあった」と説明している。》

 逮捕された容疑や、背景の構造は、あまりに軽率な行為と映る。
 しかも、未成年も仕事を請け負ったという。
 ★静岡新聞 《公選法は、未成年が運動に付随するはがきの宛名書きやポスター貼りなどの単純労務に従事することを認めているが、選挙運動を行うことは禁じている。》

 このほか、京都でもリーフの配布に絡んで買収で逮捕された。
 その他、各地で府県議選や市町村議選の逮捕が出ているので、整理してみた。

 なお、今日は、岐阜地裁に出す住民訴訟の準備書面などのまとめと確定の予定。 
 整理した報道は以下。

●京都府議選で買収疑い 舞鶴の運動員を逮捕/京都 5月12日

●告示前に候補者名連呼も 静岡市長選選挙違反事件/静岡 5/11
●<静岡市長選・買収容疑>政治団体から業者へ報酬/静岡 5/10
●<静岡市長選・買収容疑>市議が容疑否認/静岡 5/ 9
●<静岡市長選・買収容疑>ビラ配り、延べ350人超/静岡 5/ 8
●<静岡市長選・買収容疑>人材派遣会社からアルバイト調達/静岡 5/ 9

●買収容疑、兵庫県議の事務所職員逮捕/神戸 5/12
●買収容疑、兵庫県議の事務所職員逮捕 捜査2課長一問一答/神戸 5/12

●自民県議の事務所職員逮捕=ウグイス嬢買収容疑―兵庫県警【統一選】/時事 5月12日
●公選法違反容疑で当選市議逮捕=酒食提供し投票依頼―福岡県警【統一選】/時信 5月12日
 
●買収容疑で市議逮捕=知人男性に現金-福岡県警/時事 05/01
●当選議員の運動員逮捕=愛知・あま市議選で買収容疑-県警/時事 5/02

●未成年、選挙運動は電話で 2容疑者、時給1000円で勧誘か/山形 5月5日
●買収容疑で町議逮捕=現金渡し投票依頼-千葉県警/時事 05/08
●小平市議選、落選候補を逮捕=高齢男性に投票干渉容疑-警視庁/時事 5/09
●認知症男性投票に付き添い、自分の名前書かせる/読売 5月9日

●小千谷市議選、落選候補ら逮捕=飲食接待で投票依頼―新潟県警/時事 5月10日
●買収の約束容疑、元産経記者を逮捕 埼玉県議選で落選/朝日 5月10日
●数千円渡し投票依頼 容疑の議員逮捕 /千葉・長南町/千葉日報 5月9日
●日本酒渡して投票依頼、村議逮捕…一升瓶計6本/読売 5月8

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●京都府議選で買収疑い 舞鶴の運動員を逮捕
      京都新聞 5月12日(火)
 4月12日投開票の京都府議選で、告示前に選挙運動を依頼し、報酬を支払ったとして、京都府警捜査2課と舞鶴署は11日、公選法違反(事前運動、買収)の疑いで、無所属で舞鶴市選挙区から立候補して落選した鴨田秋津氏(33)陣営の運動員で会社員柏原正和容疑者(47)=舞鶴市引土=を逮捕した。府警は柏原容疑者の認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は、1月下旬から3月上旬、舞鶴市内の知人ら男性3人に対し、候補者のリーフレットなど計数万部を配り、「西舞鶴から府議を出さなあかん」と投票を呼び掛ける選挙運動を依頼し、報酬として現金3万円をそれぞれ手渡した疑い。

 府警によると、3人のうち1人は陣営の出納責任者だったという。

 ●告示前に候補者名連呼も 静岡市長選選挙違反事件
    静岡 2015/5/11
 静岡市長選で落選したドラッグストアチェーン役員陣営の選挙違反事件で、公選法違反容疑で逮捕された選対幹部の市議(36)が告示前の3月21日に開かれた街頭演説会で、立候補を予定していた役員の名前を連呼しながら演説し、市選管から事前運動に当たると注意を受けていたことが10日までの関係者への取材で分かった。

 選管関係者によると、演説会は同市葵区の大型商業施設前で役員の支援者らが開いた。他の支援者が個人名を避けて演説する中、容疑者は「※(役員の氏名)をよろしくお願いします」などと連呼した。市選管が行為を確認し、役員側に事前運動に当たると伝え、やめるよう注意した。一連の経緯は県警も把握しているという。

 公選法は告示前の活動として政治団体の政策宣伝は認めているが、立候補予定者名を挙げた投票の呼び掛け行為は選挙運動とみなし、禁じている。

 容疑者は告示前の3月13日、業者に依頼して役員の名前や写真を記したビラを配布するなどの選挙運動を行い、アルバイトに報酬を渡したとして、日当買収と事前運動の疑いで逮捕された。業者側はビラ配布の際、容疑者から「※(役員の氏名)です、よろしくお願いします」と声を掛けるよう指示されていたという。

 このビラ配布や声掛けについて、県警は13日中に容疑者に違法性があると伝え、陣営側に事前運動の警告を出していた。

●<静岡市長選・買収容疑>政治団体から業者へ報酬
   静岡 2015/5/10
 静岡市長選で落選したドラッグストアチェーン役員陣営の選挙違反事件で、アルバイトにビラ配りの選挙運動をさせたとして公選法違反の疑いで県警に逮捕された広告代理業者2人の弁護人が9日、静岡市で会見し、陣営側から報酬を銀行振り込みで受ける際の名義が、役員の兄が代表を務め、役員を支援する政治団体「元気で明るい静岡をつくる会」だったと明らかにした。県警は陣営の組織的な関与がなかったか慎重に調べている。

 弁護人が明らかにした広告代理業の男(30)らの逮捕容疑は3月13日、アルバイト25人に事前運動させ、同20日ごろ、日当として現金約11万円を支払った疑い。弁護人によると、広告代理業の男は同10日ごろ、陣営幹部の市議(36)=同容疑で逮捕=からビラ配りを13〜28日の16日間、市内十数カ所で行う仕事を受注。12日に同政治団体名義で約540万円の一括振り込みを受けた。延べ350人ほどのアルバイトが活動し、全員に報酬が支払われたという。13日に県警から警告を受けた後はビラの種類や配布の仕方を変えるなどして活動を続けた。

 広告代理業の男は容疑を認めた上で「現職市議から『問題ない』と言われ、大口の仕事だったこともあり、やった」と話しているという。

●<静岡市長選・買収容疑>市議が容疑否認
       静岡 2015/5/ 9
 静岡市長選で落選したドラッグストアチェーン役員陣営の選挙違反事件で、アルバイトにビラ配りの選挙運動をさせたとして公選法違反の疑いで県警に逮捕された市議(36)の弁護人が8日、県庁で記者会見し、市議が「通常の政治活動で選挙運動には当たらない」と容疑を否認していると説明した。弁護人は「無罪を主張する」と述べた。

 弁護人によると、市議は「人物像や政策を知ってもらうための活動で、投票行動に結びつく行為はしていない」と話し、活動は公選法に抵触しないと訴えているという。
 弁護人はビラ配りについて「陣営全体の判断」とし、アルバイトへの報酬資金は「陣営のお金」と指摘。アルバイトを手配した広告代理店への報酬支払いも「市議の個人名義ではなく団体名義で銀行口座に振り込んだ」と主張した。

●<静岡市長選・買収容疑>ビラ配り、延べ350人超
        静岡 2015/5/ 8
 静岡市長選で落選したドラッグストアチェーン役員陣営の選挙違反事件で、選対幹部の市議(36)=公選法違反容疑で逮捕=からビラ配布の依頼を受けた広告代理業者は、依頼に沿ってアルバイトを集め、作業に当たった延べ人数は3月29日の告示前の時点で350人以上に上っていたことが8日、捜査関係者や会社関係者への取材で分かった。

 関係者によると、市議は3月10日ごろ、業者にビラ配りを発注した。業者側は依頼に基づき、市内各駅の周辺や商店街など16カ所を配布場所に定め、アルバイトを集めて同13日に作業を始めたという。アルバイトは交代で1日当たり10〜40人程度が配置された。作業は毎日行われていた。28日までに、1人4時間の作業を1人分とする同社の計算で、延べ350人分の作業をしたという。

 市議が当初、用意したビラには立候補予定者の名前や顔写真が印刷されていた。業者側は「違反では」と確認したが、「選管や警察が大丈夫だと言っている」と回答。そのまま13日に配布を始めたところ、その日のうちに県警から事前運動の警告を受けたため、市議は名前や写真を伏せた新しいビラを送ってきたという。

 陣営の選対幹部は取材に対し「ボランティアが集まらず、業者に依頼したと思う。県外から来た選挙の指南役が(市議に)いろいろな助言をしていた」と話した。

◇「選挙協力の意思なく」 逮捕の広告業者
 静岡市長選で落選したドラッグストアチェーン役員陣営の選挙違反事件で、公選法違反容疑で逮捕された広告代理業者の容疑者2人が容疑を認めた上で、「会社の業務として通常料金でビラ配りの依頼を受けた。選挙に協力する意思は全くなかった」と話していることが8日、接見した弁護人への取材で分かった。

 2人は広告代理業の男(30)、同社員の男(26)両容疑者。7日に接見した弁護人によると、2人ともビラ配りをしていた当時は違法性の認識がなく、「チラシ配布の業者として甘かった」と反省しているという。ビラ配りを依頼し、同容疑で逮捕された市議(36)以外の陣営関係者と接触することもなかったという。
 一方、市議の弁護人は同容疑者の認否について8日午後、記者会見して明らかにするとしている。

●<静岡市長選・買収容疑>人材派遣会社からアルバイト調達
         静岡 2015/5/ 9
 静岡市長選で落選したドラッグストアチェーン役員陣営の選挙違反事件で、公選法違反容疑で県警に逮捕された広告代理業の男(30)らが、陣営のビラ配布のアルバイトを人材派遣会社から調達していたことが8日、捜査関係者への取材で分かった。県警はアルバイトに日当が支払われるまでの金の流れを慎重に調べている。

 捜査関係者によると、陣営幹部の市議(36)=同容疑で逮捕=からビラ配布の依頼を受けた広告代理業の男らは人材派遣会社にアルバイトの派遣を要請。アルバイトは広告代理業の男らの指示を受け、市内各駅の周辺などでビラを配ったという。報酬は時給1200円で人材派遣会社にも金が渡っていたとみられる。

 一方、市議は調べに対し「ビラ配りは(陣営の)選挙プランナーの指示でやった」などと話しているという。同容疑者の弁護人も「プランナーの指南はあった」と説明している。

●買収容疑、兵庫県議の事務所職員逮捕
     神戸 2015/5/12
 4月12日投開票の兵庫県議選で、運動員に法定限度額を超える報酬を支払ったとして、県警捜査2課と三田署は12日、公職選挙法違反(買収)の疑いで、三田市選挙区(定数2)で当選した県議の事務所職員、中田恵(めぐみ)容疑者(63)=神戸市北区有野台=を逮捕した。

 今回の統一地方選で県警による逮捕者は初めて。中田容疑者は自民党公認で4選した野間洋志県議(70)の事務所職員。

●買収容疑、兵庫県議の事務所職員逮捕 捜査2課長一問一答
  神戸 2015/5/12
 4月12日投開票の兵庫県議選で、運動員に法定限度額を超える報酬を支払ったとして、兵庫県警は12日、公選法違反(買収)の疑いで、三田市選挙区で当選した県議の事務所職員、中田恵容疑者を逮捕し、仲村健二・県警捜査2課長が会見した。主なやりとりは次の通り。

 「野間洋志県議の陣営。いわゆるうぐいす嬢に支給できる報酬の法定限度額は日当1万5千円だが、それを超過して買収したとみている」

 -中田容疑者の認否は。

 「現時点では答えられない」

 -報酬を超過して支払った疑いのあるうぐいす嬢は何人?

 「具体的には申し上げられないが、数名」

 -渡していた超過分の金額は。

 「1人当たり数万円~十数万円」

 -報酬の出どころは?

 「捜査中」

 -報酬額はもともと約束で決まっていた?

 「選挙前から具体的な金額の認識があったかどうかは分からない。だが少なくとも、払う方、もらう方とも『多い』という認識はあったとみている」

 -うぐいす嬢たちは認めている?

 「認否は言えない」

 -中田容疑者の(野間県議事務所での)肩書は。

 「自称だが、所長」

 -秘書ではないのか?

 「答えるのが難しい。県議の場合、明確な秘書の定義がない。今後の捜査で明らかにしたい」

 -容疑者の(選挙運動での)役割は?

 「うぐいす嬢を差配できる立場とみている。選挙運動全体で中心的かどうかは分からない」

 -容疑者は事務所の金銭を管理できる立場だった?

 「今後捜査する」

 -買収を持ち掛けたのは容疑者か、うぐいす嬢か?

 「今後の捜査で明らかにしたい」

 -野間県議の関与は?

 「現時点では確認していない。必要があれば話を聞く」

 -捜査の端緒は?

 「関係者からの情報提供があった」

●自民県議の事務所職員逮捕=ウグイス嬢買収容疑―兵庫県警【統一選】
         時事通信 5月12日(火)
 4月12日投開票の兵庫県議選で、「ウグイス嬢」と呼ばれる車上運動員に法定額(1日1万5000円)を超える報酬を支払ったとして、県警捜査2課などは12日、公職選挙法違反(買収)容疑で、三田市選挙区で当選した野間洋志氏(70)=自民=の事務所職員、中田恵容疑者(63)=神戸市北区有野台=を逮捕した。
 逮捕容疑は、野間氏を当選させる目的で、50代女性らウグイス嬢数人に計数十万円を渡し、買収した疑い。 

●公選法違反容疑で当選市議逮捕=酒食提供し投票依頼―福岡県警【統一選】
    時事通信 5月12日(火)17時
 4月26日投開票の福岡県太宰府市議選の告示前、有権者らを接待した見返りに投票を依頼したとして、県警捜査2課などは12日、公選法違反(買収、事前運動)容疑で、当選した同市議の高取正臣容疑者(64)=同市水城=を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は、市議選告示前の3月下旬ごろ、有権者の男女二十数人を市内の施設に集め、1人当たり数千円相当の酒食を提供するなど接待した見返りに、自分に投票するよう依頼した疑い。 

●買収容疑で市議逮捕=知人男性に現金-福岡県警
       時事 2015/05/01
 4月26日に投開票された福岡県嘉麻市議選の告示前、投票の見返りに知人らに現金を支払ったなどとして、県警捜査2課などは1日、公選法違反(買収、事前運動)容疑で、当選した市議山本幹雄容疑者(66)=同市千手=を逮捕した。認否は明らかにしていない。

 逮捕容疑は2014年12月~15年1月ごろ、市内の知人男性に投票してくれれば現金数万円を支払う約束をし、同1~2月ごろ別の知人男性らに同じ趣旨で1人当たり数万円を渡した疑い。
 山本容疑者は11年に市議に初当選し、2期目だった。

●当選議員の運動員逮捕=愛知・あま市議選で買収容疑-県警
   時事 2015/05/02
 4月26日投開票の愛知県あま市議選を前に運動員に8万円を手渡したとして、県警は2日、公選法違反(買収など)の疑いで、はけ製造会社役員の吉川幹郎容疑者(65)=同市西今宿=を逮捕した。同容疑者は当選した吉川景男市議の運動員で、「今回の選挙が厳しいと思ってやった」という趣旨の供述をしているという。

 逮捕容疑は、立候補届け出前の2月中旬、陣営の女性運動員に現金を渡し、票の取りまとめなどを依頼した疑い。

 県警捜査2課によると、渡した現金は4人分で計8万円。無所属で現在3期目の吉川市議とは同業者で、親族関係はないという。


●未成年、選挙運動は電話で 2容疑者、時給1000円で勧誘か
      山形新聞 5月5日
 米沢市議選で落選した鈴木睦夫氏(70)派の公選法違反(買収)事件で、逮捕された2容疑者から雇われて選挙運動を行った未成年の学生は、主に電話での投票呼び掛けに従事していたことが4日、捜査関係者などへの取材で分かった。2容疑者は時給約千円のアルバイトとして話を持ち掛け、学生を勧誘したとみられる。

 逮捕されたのは陣営責任者でアルバイト従業員松木茂(72)=米沢市林泉寺2丁目、陣営幹部で会社役員猪口一郎(62)=同市福田町2丁目=の2容疑者。共謀し4月下旬、運動員数人に対し、選挙運動に対する報酬として現金計十数万円を渡したとする公選法違反(買収)の疑いがもたれている。

 捜査関係者などによると、2容疑者は同月中旬、陣営の人手不足を補う目的で、面識のない未成年の学生8人前後を勧誘したとみられる。学生は主に告示後、鈴木氏の選挙事務所から電話を掛けたという。運動を行った日数はそれぞれ異なり、報酬として1人当たり数万円渡された。

 公選法は、未成年が運動に付随するはがきの宛名書きやポスター貼りなどの単純労務に従事することを認めているが、選挙運動を行うことは禁じている。

●買収容疑で町議逮捕=現金渡し投票依頼-千葉県警
      時事 2015/05/08
 4月の統一地方選で有権者に投票や票の取りまとめを依頼し現金を渡したとして、千葉県警捜査2課などは8日、公選法違反(現金買収)容疑で、同県長南町議会議員の吉野明夫容疑者(71)=長南町豊原=を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は3月下旬ごろ、運動員の男(76)=公選法違反容疑で逮捕=と共謀し、長南町議選で男の知人ら数人に自分への投票や票の取りまとめを依頼し、それぞれ現金数千円の報酬を渡した疑い。

●小平市議選、落選候補を逮捕=高齢男性に投票干渉容疑-警視庁
      時事(2015/05/09
 4月26日投開票の統一地方選で、投票所で高齢男性に自身に投票するよう促したとして、警視庁捜査2課は9日、公選法違反(投票干渉)容疑で、東京都小平市議選に立候補し、落選した自称環境研究者、小方蔵人容疑者(73)=小平市津田町=を逮捕した。同課によると、「でっち上げだ」などと容疑を否認している。

●認知症男性投票に付き添い、自分の名前書かせる
   読売新聞 5月9日(土)
 4月26日投開票の東京都小平市議選で、認知症の高齢者を誘導して自分に投票させたとして、警視庁は9日、同市議選で落選した元会社社長の小方蔵人容疑者(73)(小平市津田町)を公職選挙法違反(投票干渉)容疑で逮捕した。

 発表によると、小方容疑者は4月26日午後、同市内の投票所で、知人で認知症の80歳代男性に自分のポスターを示し、名前を書くよう仕向けた疑い。「でっち上げだ」などと容疑を否認している。

 捜査関係者によると、小方容疑者は男性の家族に「私に投票してくれるので入場券が欲しい」と言って、男性の投票所入場券を受け取り、男性を車で投票所に連れて行ったという。投票所の係員が、男性に自分の名前を書くよう指示したり、書き間違えた男性に消しゴムを渡したりする小方容疑者の姿を目撃し、小平署員に通報した。

 同市議選(定数28)には34人が立候補。無所属新人の小方容疑者は179票で最下位だった。

●小千谷市議選、落選候補ら逮捕=飲食接待で投票依頼―新潟県警
       時事通信 5月10日(日)
 4月26日投開票の新潟県小千谷市議選で、有権者らを飲食接待して投票依頼したとして、県警捜査2課などは10日、公職選挙法違反(供応買収、事前運動)容疑で、落選した会社役員木村清容疑者(80)=小千谷市城内=ら2人を逮捕した。

 逮捕容疑は、無職相崎靖容疑者(79)=同市片貝町=と共謀し、1月28日、同市内の宴会場に集まった有権者ら十数人に木村容疑者への投票や票の取りまとめを依頼し、1人当たり数千円分の酒や料理を提供するなどした疑い。 

●買収の約束容疑、元産経記者を逮捕 埼玉県議選で落選
      朝日新聞  5月10日(日)
 4月12日に投開票された埼玉県議選で、運動員に報酬を渡す約束をしたとして、県警は9日、南14区(桶川市)で落選した元産経新聞記者、安岡一成容疑者(36)=桶川市若宮1丁目=を公選法違反(買収の約束)の疑いで逮捕し、発表した。安岡容疑者は「逮捕状の内容は事実ではない」と容疑を否認しているという。

 捜査2課によると、安岡容疑者は2月下旬から4月上旬にかけて、東京都内の同じ私立大学に通う大学2~3年生6人に対し、選挙運動の報酬として時給1千円を後日支払う約束をした疑いがある。フェイスブックのメッセンジャー機能を使って学生に手伝いを呼びかけていた。実際に報酬は支払われなかったという。

 安岡容疑者は昨年5月まで産経新聞記者。県議選にプロジェクト・せんたく公認で立候補し、落選した。私立大学で特別講義の講師をしたことがあり、学生はその受講生だったという。

 産経新聞広報部は「辞めた人間のことなので、コメントは用意していない」とコメントした。

●数千円渡し投票依頼 容疑の議員逮捕 /千葉・長南町
   ちばとぴ by 千葉日報 5月9日
 4月26日に投開票された千葉県長南町議選をめぐる現金買収事件で、県警統一地方選挙違反取締本部(捜査2課、茂原署)は8日、公選法違反(現金買収、事前運動)の疑いで同町豊原、同町議、吉野明夫容疑者(71)を逮捕した。

 吉野容疑者は同町議選(定数14)で355票を獲得、10位で7回目の当選を果たしていた。同課は「捜査に支障がある」として吉野容疑者の認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は運動員の男(76)=同法違反容疑で逮捕=と共謀し告示前の3月下旬ごろ、有権者宅などで、有権者数人に自分への投票と投票の取りまとめを依頼して、報酬としてそれぞれに現金数千円を渡した疑い。別の有権者1人に同じ趣旨で現金数千円を渡そうとした疑いもある。

 同課によると、吉野容疑者は同月下旬ごろ、昔からの支援者だった運動員の男に現金数万円を預け「支援を呼び掛けるべく、信頼できる人に配ってほしい」などと指示していたという。

 同課は4月30日に運動員の男を逮捕。その後、吉野容疑者宅も含め関係先数カ所を家宅捜索するなどして詳しく調べていた。他にも現金を渡した有権者がいないかなど全容解明を急ぐ。

◆議長視野に上位当選狙う?
 長南町議会事務局によると、吉野容疑者は1991年4月の町議選で初当選し、連続して5期町議を務めた。前回(2011年)は落選したが、昨年1月に町長選と同時に行われた町議補選で返り咲いていた。

 03年5月~07年4月まで副議長を務めたが、議長経験はなく同僚町議の一人は「(今回は上位で当選して)議長を狙っていた」と指摘する。4月末に議員が集まった際にも、議長就任への意欲を示していたという。逮捕前日の7日には、改選後初の臨時議会が開かれ正副議長選が行われたが、吉野容疑者は「体調不良」を理由に欠席していた。

 吉野容疑者逮捕を受け、板倉正勝議長は「今後、全員協議会を開いて対応を検討したい」と話した。平野貞夫町長は「7期目のベテランで選挙のルールは良く知っていたはず。こういう事態になり信じられない」とコメントした。

 同町選挙管理委員会によると、選挙日(4月26日)から3カ月以内に辞職などに伴う欠員が出た場合は、次点だった候補者が繰り上げ当選する。有罪判決が確定すれば失職する。

●日本酒渡して投票依頼、村議逮捕…一升瓶計6本
    読売新聞 5月8日
 4月の長野県木祖(きそ)村議選で、日本酒を有権者に渡して投票を依頼したなどとして、長野県警は7日、同村小木曽、村議大久保庄亮(しょうすけ)容疑者(63)を公職選挙法違反(物品買収、事前運動)容疑で逮捕した。

 発表によると、大久保容疑者は選挙運動員1人とともに告示前の2月中旬、村内の有権者3人に自身への投票や選挙運動を依頼、報酬として日本酒の一升瓶を2本ずつ計6本(1本約2000円相当)渡した疑い。県警は、運動員や受け取った3人にも任意で事情を聞いている。

 大久保容疑者は、定数10に対し13人が立候補した村議選で329票を獲得し、トップ当選した。

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