「たぬきせんべい」の山ある記

ニフティの「山のフォーラム」が消滅したのでブログを始めてみました

【北海道】道東・雌阿寒岳

2014-09-26 20:23:26 | ハイキング

                        阿寒富士と噴煙と青沼

【日 程】2014年9月26日(金)阿寒湖温泉から日帰り
【山 域】北海道東部
【山 名】雌阿寒岳
【メンバ】本人、妻
【天 候】曇り後晴れ
【参 考】山と高原地図1利尻・羅臼・斜里・阿寒(昭文社)
【コース】雌阿寒温泉(7:20)→雌阿寒岳(10:30)→オンネトー湖畔(13:40)→雌阿寒温泉(15:00)

前日25日は雨の予報でしたが、まだ降りだす前に糠平温泉の宿の近くにある「ひがし大雪自然館」や「上士幌町鉄道資料館」を見学したり鉄道跡の散策などをしました。23日には層雲峡から移動して来る途中で糠平湖に浮かぶタウシュベツ川橋梁も見ていたので、廃線となった旧国鉄士幌線の橋梁が今では観光資源になっていることに複雑な気持ちでした。その後、移動する途中に雨が降り出し、足寄の2箇所の道の駅に寄りながら阿寒湖温泉に着いて泊まりました。
翌日は好天の予報で朝早くに車で出て、雌阿寒岳を目指しました。雌阿寒温泉近くの駐車場に車をとめて登り始めますが、天気の回復が遅れていて、二合目でガスの中に入り込みました。三合目を過ぎて早くも上から下ってくる人に出会いましたが、頂上はすごい強風と言われました。ガスの中を歩いていき、ふと振り返った時、登山道をキツネが横切るのを見ました。
五合目で強風を感じたので、防寒具と雨具を着込み、万全の態勢で進みます。そのうち、追い越していった道内から来た単独行の女性が、こんな天気の中登ってもつまらないからと戻ってきました。私たちは天候回復を信じ、あせらずじっくり登っていくことにしました。
七合目を過ぎてからガスが晴れて青空が覗き、歓声を上げましたが一時的なものでした。とうとう頂上についてもガスは晴れず、がっかりしてオンネトー方面に下り出した時に、ようやく完全とはいかないまでもガスが晴れてくれました。阿寒富士が姿を現し、真下にはまん丸な青沼が見え、その向こうに激しい噴煙が上がっているのがわかります。そして反対側は阿寒湖までも見えてきました。
雌阿寒岳は登り口に「火口の噴気活動が活発です。有毒ガスには十分注意」と看板があり、途中ではきのこ型の観測器みたいなものも目に付きます。ガスが晴れて噴気活動がはっきりすると、良く登山禁止にならないものだと感じるくらいでした。そう感じたばかりだったので、翌日の御嶽山噴火のニュースは本当に衝撃でした。
さて、下るにつれてどんどん青空が広がり、もう少し出発を遅らせていればと悔やまれました。オンネトーを見下ろす道を下って、樹林帯に入ると何度かエゾシマリスを見ましたが、写真を撮る余裕をくれずに姿を消します。オンネトー湖畔に下り、キャンプ場に入り、湖畔の道を行くと雌阿寒温泉に向かう分岐があり、駐車場に戻りました。
宿に戻り、阿寒湖遊覧船の最終便に乗って湖上から雄阿寒岳と登ってきたばかりの雌阿寒岳を眺めました。また、遊覧とセットになっているマリモ展示観察センターを見ましたが、NHKスペシャルでマリモを取り上げた番組を見たばかりだったので、とても興味深く見学しました。また、アイヌコタンでアイヌの生活や文化の展示があったので興味深く見ました。アイヌシアターも見るつもりでしたが、夜遅い開催を宿で待っているうちに疲れが出て眠ってしまい見損ないました。

 

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