猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

理学療法士ができること、しなくてはいけないこと

2015-07-26 23:09:45 | 日記
本日 ある学術団体で体幹機能に関する講習会をさせていただきました。

参加者は皆さん 真剣です。

私の話は一貫して 解剖学、運動学を大切にしよう。 ということです。

最近のセラピストはこのような基本を忘れて 頭でっかちになっているのではないかと心配します。

先日の大阪府理学療法学術大会での私の大会長講演でも、
1 我々は基本動作を改善させる職種である。
2 理学療法評価を的確にして正しい問題点を明確にしよう。
3 動作の解釈は運動学、解剖学の知識で解決できる。
4 改善した解釈をまずは、運動学的に解釈しよう。神経疾患では、神経機能だけで解釈する方が多くなっているように思われるが、それは大変危険である。
5 基礎研究の成果を間違って使わないようにしよう。拡大解釈をする方が多い。

以上のようなポイントで話をしました。

今日も体幹機能を熱く語りました。本日の受講者は明日からの臨床で
1 腹筋群、背筋群という用語は使わなくなる。
2 コアトレーニングという解釈は、正しい動作評価と運動につながらないので使わなくなる。
3 動作を運動学的に解釈するということが習慣になる。


このように変わってほしいですね。


講習会ではリピーターの方もおられましたが、初めて聞いた方はカルチャーショックのような感じでしたね。
でも全ては運動学の書籍に書かれていることであるし、我が大学では2年生レベルで講義している内容であります。

いろんな理学療法の仕方があってもよいですが、正しい評価は共通でなくてはいけません。