猪突猛進 鈴木研究室へようこそ

関西医療大学大学院 教授である鈴木俊明研究室の紹介や鈴木が日頃考えている教育・臨床・研究への思いを熱く語ります。

やはり楽しいですね。卒業生とのカラオケ

2013-04-29 12:11:31 | 教育
昨日は、関西理学療法学会の講習会「脳血管障害片麻痺患者の評価と治療」を六地蔵総合病院 リハ部長の渡邊先生と一緒におこないました。人数はそんなに多くないのです。それは寂しいことです。

今回は、今年卒業した1年目のPTが多く参加してくれてましたので・・・・講師の先生との講習会の反省および今後の進め方を食事しながら語らいました。
案外早く終わりましたので、私の携帯から1年目のPTに連絡すると、近くにいることが判明・・・・10名程度のカラオケ大会になりました。

学生と教員の雰囲気にもなり、しかし、多少の社会人らしさもみせて、成長しそうだな!! という予感です。

頑張ってくださいね。

また、このような機会があれば良いですね・・・では


臨床実習指導者からの質問

2013-04-29 12:04:51 | 臨床実習
本学の臨床実習は「学内教育の体験学習である」としてお願いています。そのため、できるだけ学内教育の内容を臨床実習に反映できるような努力をさせていただいております。また、嬉しいことに、臨床実習指導者からも実習中に指導方法に関する質問をうけます。

今回は、「体幹前傾、骨盤前傾について」の質問をいただきました。みなさんにも参考になればと思いまして、紹介させていただきます。

座位での体幹前傾とは股関節屈曲によるものです。体幹前傾は「現象」であり、それをおこす「運動」は股関節屈曲になります。この点を体幹屈曲と表現されている先生がおられます。体幹屈曲は胸腰椎の屈曲によるものであり、それが体幹前傾を規定するものではありません。
実際の患者様では、股関節屈曲にともなう体幹前傾と体幹屈曲がともに起こることが多いですが、体幹前傾は股関節屈曲であります。

骨盤前傾は、多くは腰椎前弯です。先ほどの股関節屈曲にともなう体幹前傾の場合には骨盤は前傾しません。骨盤は全く動いていないからです。要するに、座位での骨盤前傾は骨盤だけ前傾することになります。
実際の患者様では、座位からの立ち上がり動作で屈曲相は体幹前傾と骨盤前傾をともなうことがあります。これは、股関節屈曲による体幹前傾において、腰椎前弯がともなうことで骨盤が前傾することによります。
しかし、腰椎が前弯しなくても骨盤前傾をともなう場合があります。これは、股関節屈曲にともない体幹前傾がおこります。その際に、上位腰椎の前弯と、それにともなう胸椎の伸展により体幹が後方に傾斜する現象がみられます。このような場合には、現象として骨盤が前傾することになります。

臨床実習指導者のみなさん、本当に感謝しております。今後とも学生教育の観点からよろしくお願いします。