隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0733.冷えきった街

2006年06月27日 | ハードボイルド
冷えきった街
読了日 2006/06/27
著 者 仁木悦子
出版社 講談社
形 態 文庫
ページ数 240
発行日 1981/11/16
ISBN 4-06-136173-2

 

上の著者名をクリックすると、今まで読んだ著者の作品一覧へ移動します。

 

立探偵・三影潤シリーズの長編。 文庫の解説や、インタビュー記事などで、著者の仁木悦子氏のミステリーに対する好みが、クイーンや、クリスティなどといった本格物より、ハードボイルドの方だということを知って、なるほどという感じがする。
デビュー作から本格推理を書き続けた著者だが、この三影探偵のシリーズを読むと、彼の語りで進められるストーリーや、文体がハードボイルドそのものという感触を受けるからだ。
主人公の確たる信念というか、自分の考え方を貫く、クールで物怖じしない態度なども、いかにもそれらしい語り口で描かれていく。

 

 

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿