隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0889.女子大生会計士の事件簿2

2008年06月04日 | 経済
女子大生会計士の事件簿2
読 了 日 2008/06/04
著  者 山田真哉
出 版 社 英治出版
形  態 新書
ページ数 192
発 行 日 2004/05/17
ISBN 4-901234-28-5

 

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の本の第1巻を木更津市立図書館で見つけて読んだのは2004年だから、もう4年も前のこととなる。
その後BOOKOFF袖ヶ浦店で偶然第2巻、第3巻を見つけて、続きがあったことを知ったのだが、まだ価格が高く、他に読みたい本も沢山あったから、買わずにいた。
しばらくしてから、同じ店に行ってみると幸い売れずにあったので、2冊とも買うことにした。
新人の会計士補と、女子大生ながら会計士の二人が企業の監査に際して、遭遇した事件の顛末を描いた連作作品で、短い中に企業会計の仕組みや、財務諸表の見方等、財務・経理全般の知識がわかり易く織り込まれており、エンタテインメントとしても楽しめる小品である。

 

 

昨年か、1昨年に著者の著した「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という本が話題となって、テレビやラジオに出演したから、知っている人も多いだろう。

前作同様、本書でも会計士補の柿本一麻が女子大生会計士の藤原萌実と共に企業の監査を行いながら、傍若無人とも思えるような萌実の言動に振り回されながら、いろいろと覚えていくというストーリーで、会計に疎い人でも興味を持てるような物語の構成をとっており、楽しく読める工夫がなされている。
幸い?僕は1年に1度だが、社会福祉法人の内部監査を業務としており、興味深く読んでいる。

 

 

収録作
# タイトル サブタイトル
1 《競艇場から生まれた》事件 -領収書の話-
2 《不器用なエンゲージ・リング》事件 -売上金と借入金・貸付金の話-
3 「綺麗だね」と僕が言った!? -商品の評価の話-
4 《騒がしい探偵や怪盗たち》事件 -インターネットとインサイダー取引の話-
5 12月の祝祭 -数字の話-

 

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