隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0815.中庭の出来事

2007年04月25日 | クローズド
中庭の出来事
読了日 2007/4/25
著 者 恩田陸
出版社 新潮社
形 態 単行本
ページ数 382
発行日 2006/11/30
ISBN 4-10-397107-X

図書館の棚を見て歩いていたら、著者の棚にこの本があった。比較的新しい本が借りられずに棚に収まっているのは珍しい。先日の「モノレールねこ」といい、この本といいこのところ何かついているようだ。
著者の作品には毎回変わった趣向に驚かされるが、帯の惹句のごとくストーリーの成り行きに惑わされる。途中何度もこの結末はどうなるのだろうと考えさせられた。
二重、三重構造になっている物語は、ホテルの建物に囲まれた閉鎖した中庭という空間を舞台とする、演劇の舞台の物語なのだが、何処までが芝居で、何処からが現実なのか?判らなくなるという、話である。著者から読者への挑戦状?




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