隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0543.仇敵

2005年01月21日 | 金融

 

仇敵
読了日 2005/1/21
著 者 池井戸潤
出版社 実業之日本社
形 態 単行本
ページ数 303
発行日 2003/01/25
ISBN 4-408-53431-5

たまに著者のHPを覗いていたつもりだったが、しばらくチェックしてなかったらしく新刊が2出ていた。そのうちの1冊をネットの古書店で購入した。

都市銀行のエリート行員だった男がその実力を煙たく思った同僚の策略に引っかかり、銀行を追われ地方銀行の庶務係となった。そこで融資係の若い行員から頼りにされトラブルを一緒に解決していくというストーリーの連作短編集。
乱歩賞受賞作の「果つる底なき」(113.参照)を読んで以来、著者のファンとなった僕は、図書館にある本を次々と読んだ。中でも元・三菱銀行行員だった経歴を生かした銀行の内幕ものがやはり一番面白い。それも連作短編集が切れがあって面白く読める。時々、横山秀夫氏の短編集を読んでいるときと同様のサスペンスを味わえるのが良い。

 

初出一覧
# タイトル 紙誌名 発行月号
1 庶務行員 週刊小説 '99年11月26日号
2 貸さぬ親切 週刊小説 '00年4月28日号
3 仇敵 週刊小説 '00年9月8日号
4 漏洩 週刊小説 '01年3月9日号
5 密計 週刊小説 '01年7月27日号
6 逆転 週刊小説 '01年12月28日号
7 裏金 J-novel '02年7月号
8 キャッシュ・スパイラル J-novel '02年10月号




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