死の花の咲く家 | ||
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読 了 日 | 2005/09/29 |
著 者 | 仁木悦子 | |
出 版 社 | 角川書店 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 274 | |
発 行 日 | 1979/11/30 | |
書肆番号 | 0193-145405-0946(0) |
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和41年から46年にかけて発表された短編集。
東都新報の社会部に席を置く吉村は、激務がたたって胸を悪くして手術をした後の療養生活中であったが、その彼の元に田垣宏子がやって来て、「父が殺されるかもしれない!」と言う。彼女は東都新報の近くの喫茶店でアルバイトをしていた娘だった。(表題作)
の他、空色の魔女、赤い真珠、巷の騎士、夏雲の下で、毒を制する法、鬼子母の手、の全7編を収録。
最初の表題作では新聞記者・吉村が、「空色の魔女」では幼稚園の保母・深瀬妙子が、「赤い真珠」では、主婦の浅田悦子が、「巷の騎士」では、社会部記者・真鍋敦夫が、「真夏の雲の下で」では、小学生の弘ちゃんが、「毒を制する法」では、OLの鹿山操が、「鬼子母の手」では、小学生の狭山伸子が探偵役となっている。というように、それぞれ探偵役が違う作品が集められているのだ。
さらに、子どもの関係する話が多く、こどもが主人公で、子どもの目を通して語られる世界が自然で生き生きと描かれている。「赤い真珠」の探偵役の主婦・浅田悦子は結婚して姓の変わった仁木悦子である。
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# | タイトル | 紙誌名 | 発行月・号 |
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1 | 死の花の咲く家 (薄暗い部屋 改題) |
推理小説研究3号 | 昭和41年12月 |
2 | 空色の魔女 | 小説新潮 | 昭和42年9月 |
3 | 赤い真珠 | 小説サンデー毎日 | 昭和46年5月 |
4 | 巷の騎士 | 推理界 | 昭和43年1月 |
5 | 夏雲の下で | オール読物 | 昭和46年10月 |
6 | 毒を制する法 | 小説現代 | 昭和46年1月 |
7 | 鬼子母の手 (微笑の素顔 改題) |
小説現代 | 昭和42年10月 |
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