隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0736.にわか大根

2006年07月06日 | 歌舞伎ミステリー
にわか大根
読了日 2006/7/6
著 者 近藤史恵
出版社 光文社
形 態 単行本
ページ数 284
発行日 2005/3/25
ISBN 4-334-92491-3

5月あたりから、このところExcelのプログラム作りに夢中になっているせいで、読書の方がさっぱり進まないでいる。しばらくぶりで、買った著者の新刊にもかかわらず1週間近くも掛かってしまった。
以前、文庫で読んだ猿若町捕物帳シリーズの新作だ。
今回は3編の中編から成る1冊で、南町奉行所同心・玉島千蔭をはじめ、吉原の遊女・梅が枝や中村座の女形・水木巴之丈ら、おなじみの面々が活躍するシリーズである。
僕は、著者の作品の中で、今泉文吾探偵、歌舞伎の女形・瀬川小菊らの登場するシリーズとともに好きな作品だ。そういえば、このシリーズは今泉探偵シリーズを時代物に置き換えたような感じだ。著者の歌舞伎や芝居に関する造詣の深さが良く出ている作品群で、どの作品も、芝居にそれほど興味のない僕でも楽しめるエンタテインメントに仕上がっている。

初出誌(ジャーロ)
# タイトル 発行月号
1 吉原雀 2004年冬号・2004年春号
2 にわか大根 2004年秋号・2005年冬号
3 片陰 2005年夏号・2005年秋号

 

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